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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題2の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題2の概要
30:00

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候補問題No.2の施工(パイロットランプ常時点灯回路と2箇所のコンセント施工)

配線設計・実技施工 · 技能試験 / パイロットランプ常時点灯 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / 極性配線

図に示す低圧屋内配線工事を与えられた材料(予備品を除く)を使用して完成させなさい。 【配線構成及び条件概要】 ・電源:単相2線式100V(VVF 2.0-2C、シース青色、250mm)。 ・ジョイントボックスA:  - 上側:ランプレセプタクル「イ」(VVF 1.6-2C、器具間150mm)。  - 下側:埋込連用コンセント(VVF 1.6-2C、器具間150mm)。  - 右側:ジョイントボックスB間連絡(VVF 1.6-3C、ボックス間150mm)。  - 接続方法:リングスリーブによる接続。 ・ジョイントボックスB:  - 上側:埋込連用タンブラスイッチ「イ」および埋込連用パイロットランプ(常時点灯、取付枠使用、VVF 1.6-3C、器具間150mm)。  - 下側:埋込コンセント(2口)(VVF 1.6-2C、器具間150mm)。  - 右側:ランプレセプタクル「イ」(施工省略、VVF 1.6-2C、器具間100mm)。  - 接続方法:差込形コネクタによる接続。 【施工条件】 1. 配線及び器具の配置は配線図に従う。 2. 確認表示灯(パイロットランプ)は「常時点灯」とする。 3. 電線の色別:  ①電源からの接地側電線にはすべて白色を使用。  ②電源から点滅器、パイロットランプ及びコンセントまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用。  ③コンセントの接地側極端子(W表示)及びランプレセプタクルの受金ねじ部端子には白色電線を結線。 4. VVF用ジョイントボックス部分を経由する電線はすべて接続箇所を設け、A部分はリングスリーブ接続、B部分は差込形コネクタ接続とする。 5. 埋込連用取付枠は、タンブラスイッチ及びパイロットランプ部分に使用する。

解答・解説を表示

解答

ジョイントボックスA(リングスリーブ圧着):白4本接続(2.0mm×1+1.6mm×3)を刻印「小」、黒3本接続(2.0mm×1+1.6mm×2)を刻印「小」、負荷「イ」連絡線2本接続(1.6mm×2)を刻印「○」。ジョイントボックスB(差込形コネクタ):接地側白4本を4本用コネクタ、非接地側黒3本を3本用コネクタ、スイッチ「イ」返り線3本(赤・赤・黒)を3本用コネクタで接続。パイロットランプは常時電源(黒・白)を供給し、タンブラスイッチへ黒のわたり線を配線。

解説

パイロットランプ回路には「常時点灯」「同時点滅」「異時点滅(位置表示灯)」の3種類があります。常時点灯では、スイッチの入り切りに関係なくいつも電源電圧(100V)を送ります。そのため、コンセントと同じように非接地側(黒)と接地側(白)の両方をパイロットランプに直接つなぎます。スイッチとパイロットランプを同じ連用枠に取り付けるときは、電源の非接地側(黒)をパイロットランプの端子からスイッチへ渡り配線し、スイッチの負荷側から各照明器具への返り線(赤など)を引き出します。

解き方

  1. 単線図から複線図を起こし、ボックスA(リングスリーブで接続)とボックスB(差込コネクタで接続)の電線の本数・色・圧着マークを決める。
  2. 支給されたケーブルを寸法どおりに切り、外装(外側の被覆)をむく(ボックス接続部は約100mm、器具側は器具に合わせた長さ)。
  3. ランプレセプタクルの心線をのの字に曲げて受金ねじ部に白をつなぎ、埋込連用枠にスイッチとパイロットランプを取り付けてわたり線を配線し、コンセントに心線を差し込む。
  4. ボックスBで指定の差込形コネクタ(4本用1個、3本用2個)を使い、白4本・黒3本・赤と黒の3本を奥まで確実に差し込む。
  5. ボックスAでリングスリーブに合うダイスを確認し、白4本(刻印小)、黒3本(刻印小)、赤と黒の2本(刻印○)を圧着し、先端を適切に切る。

小問ごとの答え

小問 1. 器具の結線と極性:①ランプレセプタクル:受金ねじ部端子に白線、中心接触片端子に黒線を結線。 ②埋込連用コンセント(ボックスA側):W極端子に白線、反対側極に黒線を結線。 ③埋込コンセント(2口、ボックスB側):W極端子に白線、反対側極に黒線を結線。 ④スイッチ・パイロットランプ(取付枠装着):パイロットランプ端子に黒線(非接地側)と白線(接地側)を結線して常時点灯とし、パイロットランプの黒端子からスイッチ「イ」の電源側端子へ黒色わたり線を配線。スイッチ「イ」の負荷側端子から赤線(返り線)を引き出す。
施工条件3に従い、電源からの接地側電線(白)は各コンセントのW端子、ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、および常時点灯であるパイロットランプの接地端子に確実に接続します。パイロットランプを常時点灯させるためには電源電圧(100V)が常時印加される必要があるため、黒(非接地)と白(接地)を直接並列に接続し、そこからスイッチへ黒のわたり線を入れる構成とします。
小問 2. ジョイントボックスAの接続(リングスリーブ):①接地側(白線4本):電源2.0mm+レセプタクル1.6mm+連用コンセント1.6mm+B間1.6mm → リングスリーブ小・刻印「小」 ②非接地側(黒線3本):電源2.0mm+連用コンセント1.6mm+B間1.6mm → リングスリーブ小・刻印「小」 ③負荷「イ」連絡線(2本):レセプタクル黒1.6mm+B間赤1.6mm → リングスリーブ小・刻印「○」
①2.0mmが1本と1.6mmが3本の合計4本接続は合計断面積が約9.17mm²となるため、リングスリーブ小を用いダイス「小」で圧着します。 ②2.0mmが1本と1.6mmが2本の合計3本接続は合計断面積が約7.16mm²となり、リングスリーブ小を用いダイス「小」で圧着します。 ③1.6mmが2本の接続は合計断面積が約4.02mm²となり、リングスリーブ小を用いダイス「○(極小)」で圧着します。
小問 3. ジョイントボックスBの接続(差込形コネクタ):①接地側(白線4本):A間白1.6mm+2口コンセント白1.6mm+パイロットランプ白1.6mm+施工省略レセプタクル白1.6mm → 4本用差込形コネクタ ②非接地側(黒線3本):A間黒1.6mm+2口コンセント黒1.6mm+パイロットランプ黒1.6mm → 3本用差込形コネクタ ③スイッチ「イ」返り線(3本):スイッチ「イ」赤1.6mm+A間赤1.6mm+施工省略レセプタクル黒1.6mm → 3本用差込形コネクタ
支給材料の差込形コネクタ(4本用×1、3本用×2)を施工条件4-②に従いB部分で使用します。常時点灯パイロットランプと2口コンセント、施工省略器具へ分岐するため、白線は4本接続となり4本用コネクタを使用します。非接地側黒線3本およびスイッチ「イ」で点滅する2箇所のランプレセプタクルへの返り線3本は、それぞれ3本用コネクタで接続します。

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覚えるポイント

  • パイロットランプ常時点灯はコンセントと同じく常時100V供給(黒と白を直接結線)。
  • 本問に示された接続の範囲で考えます。リングスリーブ圧着マーク:1.6mm×2本のみ「○」、2.0mmが1本でも混ざる接続や1.6mm×3本以上は「小」。この圧着の説明を別の径・本数へ一般化せず、異なる接続では単線・より線の別も含めて適合表でスリーブと刻印を選び直します。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部には必ず接地側電線(白)を結線する。

間違えやすいところ

  • パイロットランプの点滅回路を間違えて覚え、スイッチと直列につなぐ(同時点滅の結線にする)誤配線。
  • ボックスAの白4本の圧着で、2.0mm線が入っているのにダイスの刻印を選び間違えるミス。
  • 埋込連用取付枠をスイッチとパイロットランプ側ではなく、コンセント側に取り付けてしまう施工ミス。

出題の前提:令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(候補問題No.2)公表課題および施工条件

出典:電気技術者試験センター『令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題2』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題2

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題2の問題・解答資料です。