学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題11の概要
第二種電気工事士技能試験 令和7年度下期 課題11(金属管工事・アウトレットボックス)
実技 · 金属管工事 / アウトレットボックス / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / 埋込連用器具
図に示す配線図と施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させなさい。本課題はアウトレットボックスを中心に、ねじなし電線管(E19)による配管工事、引掛シーリングローゼット(角形)、ランプレセプタクル、スイッチ、コンセントを施工する配線工事である。 【主な条件】 1. 電源側電線(VVF 2.0-2C、シース青色)との接続箇所はすべてリングスリーブによる接続とし、その他の接続箇所は差込形コネクタ(2本用)による接続とすること。 2. ジョイントボックス(アウトレットボックス)は打抜き済みの穴をすべて使用し、適切にゴムブッシングおよびねじなしボックスコネクタを取り付けること。 3. ねじなしボックスコネクタはジョイントボックス側に取り付け、ボックス内側に絶縁ブッシング(19)を装着すること。 4. 埋込連用取付枠は、タンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に使用すること。 5. 電線の色別(接地側白、非接地側黒、各器具の極性)を厳守すること。
解答・解説を表示
解答
ジョイントボックス内接続:電源接地側白電線4本(2.0mm 1本+1.6mm 3本)をリングスリーブ中で圧着(刻印「中」)、電源非接地側黒電線3本(2.0mm 1本+1.6mm 2本)をリングスリーブ小で圧着(刻印「小」)、スイッチ「イ」返り赤線と引掛シーリング黒線を差込形コネクタ(2本用)で接続、スイッチ「ロ」返り白線とランプレセプタクル黒線を差込形コネクタ(2本用)で接続する。金属管E19側は埋込連用枠にスイッチ「イ」とコンセントを取り付け、黒線で渡り配線を行い、ねじなしボックスコネクタの止めねじの頭をねじ切ってアウトレットボックスに固定する。
解説
電灯・コンセント回路では、電源の接地側(白線)をすべての負荷の接地側端子に直接つなぎ、電源の非接地側(黒線)はスイッチとコンセントへ送ります。なぜなら、接地側を負荷の接地側端子にそろえることで、器具の極性が正しくなるからです。さらにアウトレットボックス内の接続方法は、電源線を含む箇所はリングスリーブ、含まない箇所は差込形コネクタという施工条件の指定に正確に従う必要があります。金属管の端末では、ボックスコネクタの止めねじをねじ切ったり絶縁ブッシングを付けたりして、機械的・電気的な保護を守ることが求められます。
解き方
- 単線図から複線図を作り、電源線(白・黒)、スイッチへの送り線、各負荷への返り線、接続方式(リングスリーブ・差込形コネクタ)を整理する。
- アウトレットボックスの打抜き穴にゴムブッシングとねじなしボックスコネクタを取り付け、コネクタの止めねじの頭をペンチ等でねじ切ってから絶縁ブッシングを付ける。
- 各ケーブルと絶縁電線を寸法に合わせて切り、シース(外側の被覆)と絶縁被覆を適切な長さで剥ぎ取る。
- ランプレセプタクル、引掛シーリングローゼット、埋込連用器具(スイッチ「イ」・コンセント・渡り線)を極性に注意して結線する。
- アウトレットボックス内に電線を通し、電源側電線を含む箇所はリングスリーブ(中および小)で圧着し刻印を確かめ、負荷返り線は差込形コネクタ(2本用)へ奥まで確実に差し込む。
小問ごとの答え
- 小問 1. ジョイントボックス内の接続(電源接地側・白線):電線4本(2.0mm 1本+1.6mm 3本)をリングスリーブ「中」で圧着し、刻印は「中」。
- 電源側白線(2.0mm)1本、引掛シーリング「イ」白線(1.6mm)1本、ランプレセプタクル「ロ」白線(1.6mm)1本、コンセント白線(1.6mm)1本の合計4本を接続します。電源側電線を含むため施工条件4-①によりリングスリーブを用い、合計断面積からスリーブ・圧着ダイスともに「中」を使用します。
- 小問 2. ジョイントボックス内の接続(電源非接地側・黒線):電線3本(2.0mm 1本+1.6mm 2本)をリングスリーブ「小」で圧着し、刻印は「小」。
- 電源側黒線(2.0mm)1本、スイッチ「イ」・コンセント送り黒線(1.6mm)1本、スイッチ「ロ」黒線(1.6mm)1本の合計3本を接続します。電源側電線を含むため施工条件4-①によりリングスリーブ接続とし、2.0mm 1本+1.6mm 2本の組み合わせに対する規定の圧着マークは「小」となります。
- 小問 3. ジョイントボックス内の接続(負荷側返り線・差込形コネクタ):スイッチ「イ」返り赤線と引掛シーリング「イ」黒線の2本を差込形コネクタ(2本用)で接続。スイッチ「ロ」返り白線とランプレセプタクル「ロ」黒線の2本を差込形コネクタ(2本用)で接続。
- 電源側電線を含まない負荷への結線箇所は、施工条件4-②に基づき支給された差込形コネクタ(2本用)2個を用いてそれぞれ接続します。
- 小問 4. 金属管(E19)及びアウトレットボックスの施工:ボックスの所定穴にねじなしボックスコネクタを取り付けて止めねじの頭をねじ切り、内側に絶縁ブッシング(19)を装着。残りのノックアウト穴には適切なサイズのゴムブッシングを取り付ける。
- ねじなしボックスコネクタの止めねじは頭部がねじ切れるまで締め付け、管端には電線被覆保護のため絶縁ブッシングを装着します。また、ケーブル貫通穴には保護のため支給されたゴムブッシング(19用・25用)に切れ込みを入れて装着します。
- 小問 5. 埋込連用取付枠・スイッチ(イ)及びコンセントの結線:取付枠にスイッチ「イ」(上側)とコンセント(下側)を取り付け、非接地側黒線をコンセントに差込み渡り線(黒)でスイッチ「イ」へ渡す。コンセントW端子に白線、スイッチ「イ」のもう一方の端子に赤線を結線する。
- 施工条件6に従いタンブラスイッチ「イ」とコンセントを取付枠に取り付けます。電源非接地側の黒線をスイッチ及びコンセント双方に供給するための渡り線を作成し、コンセント接地側極(W)に白色電線、点滅器返りに赤色電線を結線します。
- 小問 6. ランプレセプタクル及び引掛シーリングの極性結線:ランプレセプタクルの受金ねじ部側端子に白線、中心接触片側端子に黒線を結線。引掛シーリングの接地側極(接地側と表示)端子に白線、もう一方に黒線を結線する。
- 施工条件3-③に従い、受金ねじ部および接地側極端子には必ず白色の電線を接続し、極性の誤りを防ぎます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 電源側電線(青シース)が絡む接続箇所がリングスリーブ、それ以外が差込形コネクタである。
- リングスリーブ圧着の刻印:2.0mm 1本+1.6mm 3本は「中」、2.0mm 1本+1.6mm 2本は「小」。
- ねじなしボックスコネクタの止めねじは頭部を確実にねじ切る。
- コンセントのW端子、ランプレセプタクルの受金ねじ部、引掛シーリングの接地側表示に必ず白線を接続する。
間違えやすいところ
- 電源側電線を含む接続なのに、間違って差込形コネクタを使ってしまう。
- 白線4本の圧着の刻印を「中」ではなく「小」で圧着してしまう。
- ねじなしボックスコネクタの止めねじの頭をねじ切るのを忘れる、または絶縁ブッシングを付け忘れる。
- コンセントとスイッチの間の渡り線の色(黒色)を間違えたり、コンセントの接地側極(W端子)に非接地側を挿し込む極性の誤り。
出題の前提:令和7年度第二種電気工事士技能試験候補問題No.11(電気技術者試験センター公表基準・施工条件準拠)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題11
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題11の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

