学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題10の概要
配線用遮断器・同時点滅パイロットランプ・コンセントを含む単相2線式100V配線工事
技能試験 · 複線図の作成 / 同時点滅回路 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / 極性配線
図に示す低圧屋内配線工事を与えられた材料を使用して施工条件に従い完成させなさい。 【配線条件】 ・電源:単相2線式100V(配線用遮断器B経由、施工省略側から受電) ・配線用遮断器〜ジョイント部:VVF 2.0-2C(長さ150mm) ・ジョイント部〜引掛シーリング(角形)「イ」:VVF 1.6-2C(長さ150mm) ・ジョイント部〜ランプレセプタクル「イ」:VVF 1.6-2C(長さ150mm) ・ジョイント部〜スイッチ・確認表示灯(パイロットランプ)・コンセント取付枠:VVF 1.6-3C(長さ150mm) 【施工条件】 1. 配線及び器具の配置は図に従う。 2. 確認表示灯(パイロットランプ)は引掛シーリングローゼット及びランプレセプタクルと同時点滅とする。 3. 電線色別:電源からの接地側電線はすべて白色、電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線はすべて黒色とする。コンセントのW端子、ランプレセプタクル受金ねじ部端子、引掛シーリングの接地側端子、配線用遮断器のN端子に白色を接続する。 4. ジョイントボックス部分の電線接続は、3本の接続箇所を差込形コネクタ(3本用)、その他の接続箇所をリングスリーブ接続とする。
解答・解説を表示
解答
ジョイント部にて接地側電線4本(2.0mm×1、1.6mm×3)をリングスリーブ「中」で圧着(刻印「中」)、電源非接地側電線2本(2.0mm×1、1.6mm×1)をリングスリーブ「小」で圧着(刻印「小」)、点滅器からの負荷線3本(1.6mm×3)を差込形コネクタ(3本用)で接続する。連用枠部ではスイッチと負荷(器具群およびパイロットランプ)が直列・器具とパイロットランプが並列となる同時点滅結線を行い、各器具の極性(N端子・W端子・受金ねじ部・接地側表示端子に白線)を遵守して施工する。
解説
同時点滅(確認表示灯)回路では、点滅器がONになったときに負荷器具と確認表示灯の両方に電源電圧が加わるよう、点滅器の二次側(負荷側)と接地側(白線)の間に確認表示灯を並列に接続します。なぜなら、スイッチのON/OFFに合わせて両方を一緒に点けたり消したりする必要があるからです。また、リングスリーブのサイズと圧着工具のダイスは、接続する心線の合計断面積(1.6mm=約2.01mm2、2.0mm=約3.14mm2)で決めます。
解き方
- 単線図から複線図を起こし、同時点滅パイロットランプの渡り配線と、ジョイントボックスの中で接続する本数(4本・2本・3本)を確認する。
- 施工条件で決められた接続方法(3本接続=差込形コネクタ、それ以外=リングスリーブ)を当てはめ、リングスリーブのサイズ(中・小)と刻印(中・小)を決める。
- 支給されたケーブルを寸法に合わせて切り、外装と絶縁被覆をはぎ取り、配線用遮断器、ランプレセプタクル、引掛シーリング、連用枠器具を結線する。
- ジョイント部で白線4本をリングスリーブ中(刻印中)、黒線2本をリングスリーブ小(刻印小)で圧着し、赤1本・黒2本の3本を差込形コネクタへしっかり挿し込んで結線する。
小問ごとの答え
- 小問 回路結線と複線図:電源白線を配線用遮断器N端子経由でジョイント部へ送り、引掛シーリング・ランプレセプタクル・連用枠コンセント(W端子経由でパイロットランプ接地側)へ接続。電源黒線を遮断器L端子経由でジョイント部を通りコンセントおよびスイッチへ接続。スイッチ負荷側から赤線でジョイント部へ送り、引掛シーリング黒線・ランプレセプタクル黒線へ接続するとともに、連用枠内でパイロットランプの非接地側端子へ渡り線を接続する。
- 確認表示灯を同時点滅とするため、スイッチの入操作により負荷(引掛シーリング、ランプレセプタクル)とパイロットランプの双方へ同時に100Vが印加されるよう並列接続を構成します。
- 小問 ジョイント部の電線接続と圧着マーク:①接地側白線4本(2.0mm×1本+1.6mm×3本):リングスリーブ「中」で圧着、刻印「中」。②非接地側黒線2本(2.0mm×1本+1.6mm×1本):リングスリーブ「小」で圧着、刻印「小」。③点滅器返り線3本(赤1.6mm×1本+黒1.6mm×2本):差込形コネクタ(3本用)1個で接続。
- 施工条件により3本接続の箇所のみ差込形コネクタを用い、その他をリングスリーブとします。接地側接続は合計断面積が8mm2を超えるためリングスリーブ中(刻印「中」)、非接地側黒線接続は2.0mmと1.6mmの組み合わせで刻印は「小」となります。
- 小問 埋込連用取付枠器具の結線と極性:取付枠に上からパイロットランプ、タンブラスイッチ「イ」、コンセントの順(または指定配置)で取り付け、黒線をコンセント非接地側へ入れ渡り線(黒)でスイッチ電源側へ供給。白線をコンセント接地側(W端子)へ入れ渡り線(白)でパイロットランプの接地側端子へ供給。スイッチ負荷側から出た赤線はジョイント部へ向かうとともに、渡り線(色不問)でパイロットランプのもう一方の端子へ渡す。
- コンセントは常時100V、スイッチは非接地側を断続、パイロットランプはスイッチがONのときだけ両端に100Vがかかる同時点滅の渡り配線を構成します。W表示端子への白線接続を厳守します。
- 小問 各器具の極性・施工要件:配線用遮断器:N端子に白線、もう一方(L端子)に黒線をねじ留め結線。引掛シーリング:「接地側」刻印端子に白線、もう一方に黒線を結線。ランプレセプタクル:受金ねじ部側の端子ねじに白線(のの字曲げ)、中心接触片側の端子ねじに黒線を結線(右巻き)。
- 施工条件3の指定通り、接地側白色電線を確実に指定極性端子(受金ねじ部、N端子、W端子、接地側表示端子)へ結線し、心線の露出や絶縁被覆噛み込みがないよう仕上げます。
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覚えるポイント
- 確認表示灯(同時点滅)はスイッチの負荷側と接地側白線の間に並列接続する。
- 2.0mm×1本+1.6mm×3本の合計4本接続はリングスリーブ「中」を使用し、刻印は「中」とする。
- 2.0mm×1本+1.6mm×1本の合計2本接続はリングスリーブ「小」を使用し、刻印は「小」とする(○刻印は1.6mm×2本のみ)。
- 配線用遮断器のN端子、コンセントのW端子、引掛シーリングの接地側端子、レセプタクルの受金ねじ部には必ず白線を結線する。
間違えやすいところ
- 同時点滅のパイロットランプ配線を、常時点灯や異時点滅と取り違えて渡り線を間違って結線する。
- 2.0mmと1.6mmの2本接続のリングスリーブ圧着で、誤って「○」刻印で圧着してしまう(正しくは「小」)。
- 白線4本(2.0mm×1本+1.6mm×3本)の圧着で、誤ってリングスリーブ「小」を使ってしまう(正しくは「中」サイズ・刻印「中」)。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部(白線)と中心接触片(黒線)の結線極性を逆にしてしまう。
出題の前提:令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(候補問題No.10)の公表問題および公式解答・施工条件に準拠。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題10』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題10
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題10の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

