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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題9の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題9の概要
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配線図に基づく低圧屋内配線工事(候補問題No.9)

電気工事施工実技 · 技能試験 / 複線図化 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続 / 接地極付接地端子付コンセント結線

問題図に示された低圧屋内配線工事について、支給材料を使用し施工条件に従って施工を完成させなさい。施工にあたり、回路の複線図化、ジョイントボックスAにおける差込形コネクタ接続、ジョイントボックスBにおけるリングスリーブ接続(スリーブ選定および圧着刻印マーク)、各器具(接地極付接地端子付コンセント、ランプレセプタクル、引掛シーリング、スイッチ)の極性・心線接続、ケーブル切断寸法の詳細を求めます。

解答・解説を表示

解答

Aボックスは差込形コネクタ接続(2本用×2、3本用×1)、Bボックスはリングスリーブ接続(中スリーブ圧着マーク「中」×2箇所、小スリーブ圧着マーク「○」×1箇所)。接地極付接地端子付コンセントには電源からの2.0mm心線および施工省略部への送り配線1.6mm、緑色接地線を正しく結線する。

解説

単相2線式100V配線では、接地側の白線はすべての負荷器具(ランプ受金や引掛シーリングのW極)とコンセントのW極に常時つながれ、非接地側の黒線はコンセントとスイッチに常時つながれます。スイッチを通ったあとの返り線が、対応する照明器具へ電気を送ります。リングスリーブを選ぶときは、電線の太さと本数から合計断面積を求め、それに合うスリーブのサイズと圧着ダイス(刻印のマーク)を選ぶという決まりを必ず守ります。

解き方

  1. 単線図から、電源・ジョイントボックス・負荷・スイッチ・コンセントのつながり方を整理し、複線図をかく。
  2. 支給されたケーブルの全長をたしかめ、各区間の仕上がり寸法に器具への結線分と接続分を足して、むだなく切断する。
  3. 器具(ランプレセプタクル、引掛シーリング、スイッチ、接地極付接地端子付コンセント)の端子結線と極性の接続を先に行う。
  4. ボックスAでは差込形コネクタで接続し、ボックスBではリングスリーブで圧着する(2.0mmが入る組み合わせは刻印の管理に注意)とよい。

答えの内訳

結線構成と複線図概要:電源(2.0mm)はBボックスに入り、Aボックス渡り(1.6mm-3C)とコンセント回路(2.0mm-2C)に分岐供給する。
電源からの接地側(白)は引掛シーリング、Aボックス経由のランプレセプタクル、コンセント(EETおよび送りコンセント)の接地側端子へ接続します。電源非接地側(黒)はコンセント回路とスイッチ「イ」へ常時供給し、スイッチ「イ」の点滅信号(返り線)をランプレセプタクル「イ」および引掛シーリング「イ」に同時供給します。
ジョイントボックスAの接続(差込形コネクタ):2本用差込コネクタを2個、3本用差込コネクタを1個使用して接続する。
①接地側(白):Bからの渡り白線1.6mmとランプレセプタクルへの白線1.6mmの2本を2本用コネクタで接続。②非接地側(黒):Bからの渡り黒線1.6mmとスイッチへの黒線1.6mmの2本を2本用コネクタで接続。③スイッチ返り線:スイッチからの白線1.6mm、ランプレセプタクルの黒線1.6mm、Bへの渡り赤線1.6mmの計3本を3本用コネクタで接続します。
ジョイントボックスBの接続(リングスリーブ圧着):リングスリーブ中を2個(刻印「中」)、リングスリーブ小を1個(刻印「○」)使用して圧着接続する。
①非接地側(黒):電源2.0mm+コンセント側2.0mm+A渡り1.6mmの3本(合計断面積8.28mm2相当)をリングスリーブ中を用いて圧着マーク「中」で圧着。②接地側(白):電源2.0mm+コンセント側2.0mm+引掛シーリング1.6mm+A渡り1.6mmの4本(合計断面積10.3mm2相当)をリングスリーブ中を用いて圧着マーク「中」で圧着。③スイッチ「イ」返り線:A渡りの赤線1.6mm+引掛シーリング黒線1.6mmの2本をリングスリーブ小を用いて圧着マーク「○(極小)」で圧着します。
コンセント及び接地線の結線:接地極付接地端子付コンセントのW端子に白線、非接地端子に黒線、送り端子に施工省略コンセント用配線、接地端子に緑色電線を接続する。
BボックスからのVVF2.0-2Cを「W」表示端子(白)および非接地端子(黒)に差し込み、施工省略の2口コンセントへ向かうVVF1.6-2Cをそれぞれの送り穴に極性を合わせて差し込みます。接地端子には緑色電線1.6mm(長さ約150mm、端末被覆を剥ぎ施工省略側100mm露出)をしっかりと接続します。
ランプレセプタクル及び引掛シーリングの結線:受金ねじ部側端子および引掛シーリングのW表示側に接地側白線を結線する。
ランプレセプタクルは外側の受金ねじ部に通じる端子ねじに白線を右巻きでネジ締めし、中央接触片の端子に黒線を結線します。引掛シーリングローゼット(丸形)は「W」マークのある受金側端子穴に白線を確実に差し込み、他方に黒線を接続します。
ケーブル切断・寸法配分:VVF2.0(青)を電源用250mmとコンセント渡り用250mmに切断、VVF1.6-2C(約1250mm)を4等分(各約250〜300mm)に切断して使用する。
VVF2.0-2C青(支給600mm)は電源導入部(器具寸法150mm+ジョイント部100mm=250mm)とB-コンセント間(150mm+各端接続分=約250〜300mm)の2本に切断します。VVF1.6-2C(支給約1250mm)はランプレセプタクル用、スイッチ用、引掛シーリング用、施工省略2口コンセント用の4本(各仕上がり150mm)にバランスよく切断配分します。

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覚えるポイント

  • 2.0mm電線が2本含まれる接続(2.0+2.0+1.6等)は断面積が8mm2を超えるため、リングスリーブ「中」で刻印も「中」となる。
  • 1.6mm電線2本の接続のみ、リングスリーブ小で圧着刻印が「○(極小)」となる。

間違えやすいところ

  • ボックスBで、2.0mmが2本入る白線・黒線の接続に小スリーブを使ったり、刻印「小」で圧着してしまうまちがい。
  • 接地極付接地端子付コンセントの送り配線(施工を省く2口コンセントへのVVF1.6)の極性を逆に差し込んでしまうまちがい。

出題の前提:令和7年度第二種電気工事士技能試験候補問題No.9 公表問題および技能試験判断基準に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題9』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題9

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題9の問題・解答資料です。