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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月13日) 課題5の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月13日) 課題5の概要
30:00

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単線図から複線図への変換と施工条件に基づく技能課題施工(候補問題No.5)

配線設計・実技施工 · 複線図の作成 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続 / 端子台結線 / 200V接地極付コンセント

配線図(単線図)および施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させる手順と結線条件を説明しなさい。回路には100V系(ランプレセプタクル『ロ』、施工省略の照明『イ』、埋込タンブラスイッチ『イ』『ロ』、埋込コンセント)および200V系(端子台代用の配線用遮断器・漏電遮断器・接地端子から20A 250V接地極付コンセントへの配線)が含まれる。ジョイントボックス内の電線相互の接続(差込形コネクタ接続およびリングスリーブによる接続・刻印マーク)、器具への極性配線、埋込連用取付枠への器具取り付け位置を正確に答味すること。

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解答

差込形コネクタ(4本用)には接地側白線4本(電源2.0mm×1、器具側1.6mm×3)を接続。リングスリーブは3箇所で、非接地側黒線(電源2.0mm×1、連用枠送り1.6mm×1)はスリーブ小・刻印『小』、スイッチ『イ』点滅線(1.6mm×2)はスリーブ小・刻印『○』、スイッチ『ロ』点滅線(1.6mm×2)はスリーブ小・刻印『○』。端子台は100V側Nに白・Lに黒、200V側2端子に黒・白、ETに緑を結線。連用枠の中央にスイッチ『ロ』を配置し、連用枠器具相互の非接地側は黒色渡り線で接続する。

解説

単線図から正しい複線図を起こし、施工条件どおりの電線の色・器具の極性・接続方法を守ることが合格の条件です。100V回路では、ボックスから連用枠(スイッチ2個とコンセント)へVVF1.6-2Cを2本(合計4心)送ります。この4心は「非接地側の電源(黒)1本」「コンセントの接地側(白)1本」「スイッチイの点滅線1本」「スイッチロの点滅線1本」になります。器具どうしの電源は器具の背面の渡り線(黒)で渡すので、ボックス内で電源の黒線をつなぐのは電源線(2.0mm)と連用枠への送り線(1.6mm)の2本だけになり、刻印は『小』です。白線は4本あるので、接地側だけを差込形コネクタにまとめます。

解き方

  1. 単線図を見て、100V系の回路と200V系の接地極付コンセントの回路に分けて整理し、複線図をかく。
  2. 連用枠の器具(スイッチ『イ』『ロ』とコンセント)へ送る心線が4本であること、連用枠側で黒い渡り線を使うことをおさえる。
  3. ジョイントボックスの中でつなぐ本数を数え、白4本は差込形コネクタ、2本ずつのリングスリーブ3箇所(刻印は『小』1つと『○』2つ)に決める。
  4. 受金ねじ部・コンセントのW端子・端子台のN端子には白線、接地端子には緑線というように極性を守り、スイッチ『ロ』を連用枠の中央に付けて組み立て・圧着する。

小問ごとの答え

小問 ジョイントボックス内接続(差込形コネクタ):接地側白線4本(電源2.0mm×1本、施工省略『イ』行1.6mm×1本、ランプレセプタクル『ロ』行1.6mm×1本、連用枠コンセント行1.6mm×1本)を4本用差込形コネクタ1個で接続する。
施工条件4-①により4本の接続箇所は差込形コネクタを使用します。施工条件3-①・④に基づき、電源からの接地側電線、各負荷(ランプレセプタクル、施工省略器具)およびコンセントへの接地側電線(すべて白色)の合計4本を一括接続します。
小問 ジョイントボックス内接続(リングスリーブ・非接地側電源線):電源2.0mm黒線1本と連用枠送り1.6mm黒線1本の合計2本をリングスリーブ(小)で圧着し、刻印マークは『小』とする。
連用枠のスイッチ『イ』『ロ』およびコンセントへの電源供給は連用枠側で黒色渡り線を用いて渡すため、ボックスから連用枠へ向かう非接地側電線は1本(1.6mm黒線)です。電源2.0mmと1.6mmの組み合わせのため、JIS圧着マークは『小』となります。
小問 ジョイントボックス内接続(リングスリーブ・点滅線『イ』):連用枠スイッチ『イ』からの戻り線(1.6mm)1本と施工省略器具『イ』への送り線(1.6mm)1本の合計2本をリングスリーブ(小)で圧着し、刻印マークは『○』とする。
1.6mm電線2本の相互接続であるため、リングスリーブ(小)を使用し圧着工具のダイスは『○(極小)』で圧着刻印します。電線色は黒または白の組み合わせとなります。
小問 ジョイントボックス内接続(リングスリーブ・点滅線『ロ』):連用枠スイッチ『ロ』からの戻り線(1.6mm)1本とランプレセプタクル『ロ』非接地側端子への黒線(1.6mm)1本の合計2本をリングスリーブ(小)で圧着し、刻印マークは『○』とする。
1.6mm電線2本の相互接続となるため、リングスリーブ(小)を使用し圧着工具のダイスは『○(極小)』で圧着刻印します。
小問 端子台の結線と極性:配線用遮断器100V端子のNに白線(2.0mm)、Lに黒線(2.0mm)を結線。漏電遮断器200V端子の2極に黒線および白線(2.0mm-3C)、接地端子ETに緑線(2.0mm)を結線する。
施工条件3-④によりN端子には白線を接続します。また200V回路の接地線には施工条件3-③により緑色を使用し、ET端子にしっかりと結線します。
小問 埋込連用取付枠の器具配置と渡り配線:取付枠の上部にスイッチ『イ』、中央にスイッチ『ロ』、下部にコンセントを配置。非接地側黒線はコンセントに入力し、黒色渡り線を用いて中央のスイッチ『ロ』、上部のスイッチ『イ』へ直列に送り配線を行う。
施工条件1の指示によりタンブラスイッチ『ロ』を取付枠の中央に取り付けます。またコンセントの接地側極(W端子)にはケーブルの白線を結線します。
小問 負荷および200Vコンセント器具の結線:ランプレセプタクルの受金ねじ部端子に白線、中心接触片側端子に黒線を結線する。20A 250V接地極付コンセントの接地極(E端子)に緑線を結線し、電源極2箇所に黒線と白線をそれぞれ結線する。
施工条件3-④に基づきランプレセプタクルの受金ねじ部には必ず白色電線を接続します。200V接地極付コンセントは極性接地端子(E)にアース線(緑色)を接続し、電源側は非接地2極に接続します。
単線図は接続関係を読む。電源・分電盤・照明の三つのまとまりを一本の線で結ぶ概念図。
単線図は設備どうしの接続関係を一本の線にまとめて表します。一本の線がそのまま電線一本を意味するとは限りません。

関連する分野を学ぶ

覚えるポイント

  • 2.0mm電線1本と1.6mm電線1本をリングスリーブ小で圧着する場合の刻印マークは『小』である。
  • 1.6mm電線2本のみをリングスリーブ小で圧着する場合の刻印マークは『○(極小)』である。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、コンセントのW表示端子、端子台のN端子には必ず接地側電線(白)を結線する。

間違えやすいところ

  • 連用枠への非接地側の黒線をボックスの中で分けて2本にしてしまい、心線の数が足りなくなったりスリーブや刻印を間違えたりするミス。
  • スイッチ『ロ』を取付枠の中央ではなく端に付けてしまい、配置の施工条件に違反するミス。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子に黒線をつないでしまう極性の誤接続。これは一発失格になる重大な欠陥です。

出題の前提:令和7年度第二種電気工事士下期技能試験 試験問題・施工条件(候補問題No.5)

出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月13日) 課題5』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月13日) 課題5

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月13日) 課題5の問題・解答資料です。