学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月13日) 課題4の概要
三相3線式200V電動機・電源表示灯回路および単相2線式100V電灯・コンセント回路の施工
技能試験 · 複線図の作成 / 端子台結線 / リングスリーブの圧着刻印 / 差込形コネクタの極数選定 / ランプレセプタクルの極性結線
配線図(図1)および施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させなさい。本問では配線用遮断器(1Φ2W 100V)および過負荷保護付漏電遮断器(3Φ3W 200V)の代用として5極端子台を使用し、ジョイントボックスA部分は差込形コネクタ、ジョイントボックスB部分はリングスリーブにより接続する。三相電源のS相接地条件、電源表示灯(ランプレセプタクル)の接続相および極性、器具の電線色別指定、各接続箇所の接続仕様と刻印を正確に満たす必要がある。
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解答
ジョイントボックスA部分は差込形コネクタを用いて結線する(R相:電源赤2.0mmと電動機赤2.0mmを2本用コネクタ、S相:電源白2.0mm・電動機白2.0mm・電源表示灯受金ねじ部白1.6mmを3本用コネクタ、T相:電源黒2.0mm・電動機黒2.0mm・電源表示灯黒1.6mmを3本用コネクタ)。ジョイントボックスB部分はリングスリーブ(小)を用いて結線する(接地側:電源白2.0mm+引掛シーリング白1.6mm+コンセント白1.6mmの3本を刻印「小」、非接地側:電源黒2.0mm+スイッチ・コンセント黒1.6mmの2本を刻印「小」、点滅線:スイッチ赤1.6mm+引掛シーリング黒1.6mmの2本を刻印「○」)。端子台はNに白、Lに黒、Rに赤、Sに白、Tに黒を結線する。
解説
三相3線式200Vの動力回路と単相2線式100Vの電灯回路は電圧が違うため、ジョイントボックスAとBで完全に分けて結線します。なぜなら、混ざると感電や機器の故障につながるからです。三相ではS相を接地するので、S相と受金ねじ部には白色(接地側)の電線を使い、対地電圧を低くして安全を保ちます。リングスリーブ圧着では、つなぐ電線の太さと本数に合った刻印(1.6mm2本は「○」、2.0mmを含む組合せは「小」)を選び、接触不良や強度不足を防ぎます。この問題で示された接続の範囲だけで考えます。
解き方
- 単線図から回路ごとに分けた複線図をかき、端子台の各極(100V側のL・N、200V側のR・S・T)から負荷機器までの電線の色と本数を整理します。
- 図に書かれた寸法どおりにケーブルを各部で切り、シース(外側の被覆)と絶縁被覆をちょうどよい長さだけはぎ取ります。
- 端子台、ランプレセプタクル(電源表示灯)、角形引掛シーリング、埋込連用取付枠(スイッチ・コンセント)の各器具へ、決められた極性と色の電線で結線します。
- ジョイントボックスAでは、施工条件に合うように差込形コネクタ(2本用1個、3本用2個)を使い、心線を奥まで確実に差し込みます。
- ジョイントボックスBでは、電線の太さと本数の組合せに合わせてリングスリーブ(小)を選び、圧着工具で決められた刻印(「小」2箇所、「○」1箇所)で圧着し、先端の余分を切りそろえます。
小問ごとの答え
- 小問 端子台の結線:100V側:N端子に白色(VVF 2.0mm-2C)、L端子に黒色(VVF 2.0mm-2C)。200V側:R端子に赤色、S端子に白色、T端子に黒色(VVF 2.0mm-3C)。
- 端子台説明図(図2)および施工条件4に従い、100V回路の接地側N端子には白色電線、非接地側L端子には黒色電線を結線します。200V回路の端子台側はR相に赤色、接地相であるS相に白色、T相に黒色を結線します。端子の締め付け不良や芯線の露出過大に注意して施工します。
- 小問 ジョイントボックスAの接続(差込形コネクタ):R相(電源赤2.0mmと電動機赤2.0mm)を2本用コネクタで接続。S相(電源白2.0mm、電動機白2.0mm、電源表示灯白1.6mm)を3本用コネクタで接続。T相(電源黒2.0mm、電動機黒2.0mm、電源表示灯黒1.6mm)を3本用コネクタで接続。
- 施工条件3により電源表示灯はS相とT相間に接続し、施工条件4によりS相(接地相)からの電線はすべて白色、ランプレセプタクル受金ねじ部へ白色を接続します。これによりS相は2.0mmが2本と1.6mmが1本の計3本、T相も2.0mmが2本と1.6mmが1本の計3本となり3本用差込形コネクタを使用します。R相は電動機への送り配線のみとなるため2.0mmが2本で2本用差込形コネクタを使用します。
- 小問 ジョイントボックスBの接続(リングスリーブ):接地側白電線接続(電源白2.0mm+引掛シーリング白1.6mm+コンセント白1.6mmの計3本)はリングスリーブ小・刻印「小」。非接地側黒電線接続(電源黒2.0mm+器具側黒1.6mmの計2本)はリングスリーブ小・刻印「小」。負荷線接続(スイッチ赤1.6mm+引掛シーリング黒1.6mmの計2本)はリングスリーブ小・刻印「○」。
- 電線の組み合わせと太さにより圧着マークを厳格に選定します。2.0mmが1本と1.6mmが2本の接続(合計3本)は断面積合計が規定を超えるため刻印「小」で圧着します。2.0mmが1本と1.6mmが1本の接続(合計2本)も刻印「小」で圧着します。1.6mmが2本の接続は刻印「○」(極小)で圧着します。リングスリーブはいずれも(小)を使用します。
- 小問 器具の極性・わたり線結線:電源表示灯(ランプレセプタクル):受金ねじ部端子に白色、中心接触片端子に黒色を結線。引掛シーリング:接地側(接地側表示)に白色を結線。埋込連用器具:コンセントW端子に白色を結線し、非接地側黒色電線をコンセントからスイッチへ黒色わたり線で接続、スイッチ負荷側から赤色電線を送出。
- 施工条件4④により受金ねじ部端子、引掛シーリング接地側端子、コンセントW端子には必ず白色絶縁被覆の電線を接続します。スイッチとコンセントの組み合わせ枠では、電源黒色電線を片方の器具に入力し黒色わたり線でもう一方へ送ります。スイッチ負荷側の返り線にはVVF 1.6mm-3Cの残り芯線である赤色を使用します。
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覚えるポイント
- 1.6mm×2本のリングスリーブ圧着刻印は必ず「○」(極小)であり、2.0mmが1本でも混ざる組み合わせ(2.0+1.6、2.0+1.6×2)は刻印「小」となる。
- 三相3線式回路では指定色(R:赤、S:白、T:黒)を守り、S相接地のため電源表示灯の受金ねじ部にはS相につながる白色電線を接続する。
間違えやすいところ
- ジョイントボックスBで、2.0mm1本と1.6mm1本の圧着を間違えて「○」刻印で圧着してしまう欠陥。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部側に、S相の白ではなくT相の黒を間違えて結線してしまう極性の誤り。
- 端子台の100V側(L・N)と200V側(R・S・T)を逆にしたり、端子台ネジで電線の被覆をかんだり、芯線を5mm以上出しすぎたりしてしまうこと。
出題の前提:電気技術者試験センター「令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月13日)課題4」問題用紙の施工条件および公式公表解答例に基づく。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月13日) 課題4』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月13日) 課題4
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和7年度第二種電気工事士下期技能試験(12月13日) 課題4の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

