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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題11の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題11の概要
30:00

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アウトレットボックスと金属管配管を含む単相2線式100V配線の施工

技能試験 · 複線図の作成 / リングスリーブの圧着マーク判定 / 差込形コネクタの接続 / 金属管工事(ねじなし電線管E19) / アウトレットボックスの施工

図に示す低圧屋内配線工事の配線図に従い、支給材料を使用して施工条件を満たす完成作品を製作しなさい。 【条件要約】 1. 電源は単相2線式100V(VVF 2.0mm 2心、青色シース)。 2. ジョイントボックスには打抜き済みのアウトレットボックスを使用し、配線・器具の配置通りに結線する。 3. アウトレットボックス下部中央にはねじなし電線管(E19)をねじなしボックスコネクタ(ボックス側取付・絶縁ブッシング装着)で接続し、内部にIV 1.6mmを3本通線して、埋込連用取付枠に取り付けたタンブラスイッチ(イ)及びコンセントに接続する。 4. その他の負荷として、引掛シーリング(イ)、ランプレセプタクル(ロ)、タンブラスイッチ(ロ)を配置する。 5. 電線接続は、電源側電線(青色シース)と接続する箇所をリングスリーブ接続とし、その他の接続箇所は差込形コネクタ(2本用)を使用する。 6. 極性・電線色別指定(接地側白、点滅器・コンセントへの非接地側黒、受金ねじ部白、引掛シーリング接地側極白、コンセントW端子白)を厳守すること。

解答・解説を表示

解答

アウトレットボックス内において、電源の接地側(白2.0mm)に器具接地側(白1.6mm×3本)を合わせた4本をリングスリーブ中で圧着(刻印「中」)。電源の非接地側(黒2.0mm)にスイッチ・コンセント非接地側(黒1.6mm×2本)を合わせた3本をリングスリーブ小で圧着(刻印「小」)。スイッチ(イ)からの戻り線(赤1.6mm)と引掛シーリング(イ)への線(黒1.6mm)を2本用差込形コネクタで接続。スイッチ(ロ)からの戻り線(白1.6mm)とランプレセプタクル(ロ)への線(黒1.6mm)を2本用差込形コネクタで接続する。金属管E19コネクタの止めねじ頭をねじ切り、絶縁ブッシングを取り付け、ゴムブッシングを入線穴に装着する。

解説

電灯・コンセントの分岐回路では、電源の接地側(白)はすべての負荷の接地側につなぎ、非接地側(黒)はスイッチやコンセントなど常に電圧がいる機器にまとめてつなぐ。なぜなら、接地側は感電を防ぐ基準の線で、非接地側はスイッチで入り切りする線だからである。スイッチの出力側(戻り線)は対応する負荷へつなぐ。電線の太さの組み合わせでリングスリーブの大きさと刻印(○・小・中)を選ぶのが安全施工の基本である。

解き方

  1. 単線図から複線図を起こし、白線(接地側)・黒線(非接地側)・戻り線のつなぎ方と電線の色を決める。
  2. アウトレットボックスの打ち抜き穴にゴムブッシングを付け、ねじなし電線管とコネクタ・ブッシングを正しく組み立て、止めねじの頭をねじ切る。
  3. 支給されたケーブルとIV線を決められた長さに切り、シース(外側の被覆)と絶縁被覆を適切な長さだけはぎ取る。
  4. 埋込連用取付枠にスイッチ(イ)とコンセントを付け、わたり線も含めて結線する。ランプレセプタクルと引掛シーリングも極性(白と黒の向き)を確かめて結線する。
  5. アウトレットボックスの中で電源側の電線を含む2箇所をリングスリーブ(中と小)で圧着し、残るスイッチの戻り線2箇所を差込形コネクタでつなぐ。

答えの内訳

接続箇所1(電源接地側・リングスリーブ接続):電源白(2.0mm)1本 + コンセント白(1.6mm)1本 + 引掛シーリング白(1.6mm)1本 + ランプレセプタクル白(1.6mm)1本の計4本を「リングスリーブ中」で圧着(刻印:中)。
2.0mm電線1本と1.6mm電線3本の合計断面積(約9.17mm²)は8mm²を超えるため、リングスリーブ中を使用し圧着マークは「中」となります。
接続箇所2(電源非接地側・リングスリーブ接続):電源黒(2.0mm)1本 + スイッチ/コンセント黒(1.6mm)1本 + スイッチ(ロ)黒(1.6mm)1本の計3本を「リングスリーブ小」で圧着(刻印:小)。
2.0mm電線1本と1.6mm電線2本の組み合わせは合計断面積が8mm²以下であるため、リングスリーブ小を用い圧着マークは「小」となります。
接続箇所3(イ回路の接続・差込形コネクタ):スイッチ(イ)からの赤(IV 1.6mm)1本 + 引掛シーリング(イ)への黒(VVF 1.6mm)1本を差込形コネクタ(2本用・赤色)で接続。
施工条件により電源側電線と直接接続しない箇所は差込形コネクタ(2本用)を使用します。スイッチ(イ)の操作で引掛シーリング(イ)が点滅します。
接続箇所4(ロ回路の接続・差込形コネクタ):スイッチ(ロ)からの白(VVF 1.6mm)1本 + ランプレセプタクル(ロ)への黒(VVF 1.6mm)1本を差込形コネクタ(2本用・赤色)で接続。
スイッチ(ロ)へのケーブル(白・黒)のうち、黒を非接地側電源、白をスイッチ戻り線として使用し、ランプレセプタクルの非接地側(黒)と結線します。
金属管工事(ねじなし電線管E19)の施工:アウトレットボックス下部のノックアウト穴にねじなしボックスコネクタをロックナットで固定し、先端に絶縁ブッシングを取り付け、止めねじの頭部をねじ切る。管内にIV線3本(黒・白・赤)を通線する。
コネクタの止めねじ頭部はペンチ等で確実にねじ切る必要があります。また、管端には電線被覆保護のため絶縁ブッシングを装着します。
埋込器具(スイッチ・コンセント)のわたり配線と極性:取付枠の上部にスイッチ(イ)、下部にコンセントを取り付ける。非接地側(黒)をコンセントに接続しスイッチへ黒のわたり線を渡す(またはその逆)。接地側(白)をコンセントのW端子へ接続。スイッチ(イ)の負荷側に赤を接続する。
コンセントのW端子には必ず接地側の白色電線を接続し、非接地側の黒色電線はコンセント・スイッチ双方へ供給するよう黒色わたり線を渡します。
受金器具・ボックス等の施工:ランプレセプタクルの受金ねじ部端子に白、中心接触片端子に黒をのの字曲げで接続。引掛シーリングの接地側端子に白を接続。アウトレットボックスのケーブル貫通穴にはゴムブッシングを装着する。
器具の極性誤りは重大欠陥となります。また、アウトレットボックスの打ち抜き穴には指定サイズのゴムブッシング(19mm用および25mm用)を装着して電線を保護します。

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覚えるポイント

  • リングスリーブ圧着マーク:2.0mm×1本+1.6mm×3本は「中」、2.0mm×1本+1.6mm×2本は「小」刻印。
  • ねじなしボックスコネクタのねじ頭は必ずねじ切ること(締め付け不十分は欠陥)。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部側端子には必ず白色線を結線すること。

間違えやすいところ

  • 電源側の接地白線(2.0mm×1本+1.6mm×3本)の圧着で、スリーブの選び方を間違えたり「小」のダイスで圧着してしまう誤り。
  • ねじなしボックスコネクタの絶縁ブッシングを付け忘れたり、止めねじの頭をねじ切らないままにしてしまう施工ミス。
  • コンセントとスイッチの間のわたり配線で、コンセントの接地側(白)からスイッチへわたり線を引いてしまう誤った結線。

出題の前提:令和7年度第二種電気工事士技能試験(候補問題No.11)施工条件および電気技術者試験センター技能試験判定基準に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題11

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題11の問題・解答資料です。