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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題4の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題4の概要
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単相100V回路と三相200V回路(電源表示灯・電動機施工省略)の施工

技能試験 · 複線図の作成 / 三相3線式回路の結線 / 端子台結線 / リングスリーブ圧着マーク / 差込形コネクタ接続

配線図および施工条件に従い、支給材料を用いて単相100V回路(配線用遮断器代用端子台、引掛シーリング、スイッチ・コンセント)および三相200V回路(漏電遮断器代用端子台、電源表示灯ランプレセプタクル、電動機施工省略)の低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は図1に従う。 2. 配線用遮断器及び漏電遮断器は5極端子台で代用する。 3. 三相電源のS相は接地されているものとし、電源表示灯はS相とT相間に接続する。 4. 電線の色別: ・100V回路:接地側電線はすべて白色、電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線はすべて黒色。 ・200V回路:R相に赤色、S相に白色、T相に黒色。 ・器具端子の白色結線:コンセントの接地側極端子(W表示)、ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、引掛シーリングの接地側極端子(接地側表示)、配線用遮断器(端子台)のN端子。 5. ジョイントボックス部分での電線接続: ・A部分(三相200V回路):差込形コネクタによる接続。 ・B部分(単相100V回路):リングスリーブによる接続。

解答・解説を表示

解答

ジョイントボックスA(差込形コネクタ):R相(赤2.0+赤2.0)は2本用、S相(白2.0+白2.0+白1.6)は3本用、T相(黒2.0+黒2.0+黒1.6)は3本用で接続。ジョイントボックスB(リングスリーブ):接地側白(2.0+1.6+1.6)はリングスリーブ小で刻印「小」、非接地側黒(2.0+1.6)はリングスリーブ小で刻印「小」、点滅器返り(赤1.6+黒1.6)はリングスリーブ小で刻印「○」にて圧着接続。

解説

この課題は、単相100Vの電灯回路と三相200Vの動力回路が1つに混ざった配線です。2つの回路は電気的につながっていません。そのため、接続方法も分けて考えます。三相側のボックスAでは差込形コネクタ、単相側のボックスBではリングスリーブを使います。また動力回路の電源表示灯は、接地されたS相と接地されていないT相の間に接続します。各相の色(Rは赤・Sは白・Tは黒)と、リングスリーブの刻印「小」と「○」の使い分けを守ることが合格の必須条件です。

解き方

  1. 単線図から複線図を書き出し、別々の単相100V回路(ボックスB)と三相200V回路(ボックスA)のつながりをはっきりさせる。
  2. 支給されたケーブルを用途ごとに切って長さを振り分け、外側のシースと絶縁被覆を決められた長さだけはぎ取る。
  3. 端子台、ランプレセプタクル、引掛シーリング、埋込連用器具(スイッチ・コンセント)を、極性と施工条件に合わせて結線する。
  4. ボックスAの三相回路を差込形コネクタ(2本用×1、3本用×2)でつなぎ、芯線が先から見えて露出していないか確かめる。
  5. ボックスBの単相回路をリングスリーブ(刻印「小」×2か所、刻印「○」×1か所)で決められたとおりに圧着し、末端を切りそろえる。

答えの内訳

電線の切断寸法と配置:①VVF 2.0-2C(青・450mm):端子台(100V側)〜ジョイントボックスB(仕上がり300mm、器具・ボックス接続代各約100mm、計450mmをそのまま使用)。 ②VVF 2.0-3C(青・550mm):端子台(200V側)〜ジョイントボックスA(仕上がり150mm、器具・ボックス代各約100mmで約250〜270mm)と、ジョイントボックスA〜電動機施工省略(仕上がり150mm、ボックス代約100mmで約250〜270mm)の2本に切断。 ③VVF 1.6-2C(850mm):ジョイントボックスA〜電源表示灯(仕上がり250mm、器具・ボックス代各約50〜100mmで約350〜400mm)と、ジョイントボックスB〜引掛シーリング(仕上がり250mm、器具・ボックス代各約50〜100mmで約350〜400mm)の2本に切断。 ④VVF 1.6-3C(500mm):ジョイントボックスB〜埋込連用スイッチ・コンセント(仕上がり200mm、器具・ボックス代各約100mmで約350〜400mm、残りから渡り線を採寸)。
支給ケーブルの長さを無駄にせず、図面の指定寸法(器具間中心距離)に各接続箇所の剥ぎ取り代を加味して適切に割り振る必要があります。
端子台の結線:配線用遮断器(100V側):N端子にVVF 2.0-2Cの白色、L端子に黒色を結線。 漏電遮断器(200V側):R端子にVVF 2.0-3Cの赤色、S端子に白色、T端子に黒色を結線。
施工条件4の指定通り、100VのN端子および200VのS相には白色を結線し、芯線が端子台から5mm以上露出しないよう適切に締め付けます。
ジョイントボックスAの接続(差込形コネクタ):・R相接続:電源側R相(赤2.0mm)+電動機側R相(赤2.0mm)の計2本を「差込形コネクタ2本用(赤色)」で接続。 ・S相接続:電源側S相(白2.0mm)+電動機側S相(白2.0mm)+電源表示灯側(白1.6mm)の計3本を「差込形コネクタ3本用(青色)」で接続。 ・T相接続:電源側T相(黒2.0mm)+電動機側T相(黒2.0mm)+電源表示灯側(黒1.6mm)の計3本を「差込形コネクタ3本用(青色)」で接続。
施工条件3「電源表示灯はS相とT相間に接続する」に基づき、S相とT相にそれぞれ表示灯への1.6mm電線を分岐接続します。
ジョイントボックスBの接続(リングスリーブ圧着マーク):・接地側電線(白):電源側(白2.0mm)+引掛シーリング側(白1.6mm)+コンセント接地側(白1.6mm)の3本をリングスリーブ小で圧着、刻印マーク「小」。 ・非接地側電線(黒):電源側(黒2.0mm)+コンセント・スイッチ非接地側(黒1.6mm)の2本をリングスリーブ小で圧着、刻印マーク「小」。 ・スイッチ返り線:スイッチ「イ」からの返り(赤1.6mm)+引掛シーリング「イ」(黒1.6mm)の2本をリングスリーブ小で圧着、刻印マーク「○」(極小)。
圧着マークの判定基準:2.0mm×1本+1.6mm×1本以上は刻印「小」、1.6mm×2本のみは刻印「○」となります。刻印の相違は重大欠陥です。
端末器具の結線と極性:・電源表示灯(ランプレセプタクル):受金ねじ部側の端子に白色(S相)、中心接触片側の端子に黒色(T相)をのの字曲げで接続。 ・引掛シーリング(角形):接地側極端子(「接地側」表示)に白色、非接地側極端子に黒色を挿入。 ・埋込連用取付枠・スイッチ・コンセント:取付枠に上側スイッチ、下側コンセントを固定。非接地側黒をコンセント裏に接続し渡り線(黒)でスイッチの電源側へ送り配線。接地側白はコンセントの「W」端子に接続。スイッチの負荷側から赤色を接続。
受金ねじ部の接地側極性(白)やコンセントのW端子への白結線など、施工条件に指示された極性を遵守して結線します。

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覚えるポイント

  • 三相動力回路の色別指定:R相=赤、S相=白(接地相)、T相=黒。
  • 電源表示灯(受金ねじ部)は接地相であるS相(白)に結線する。
  • リングスリーブ圧着刻印:2.0mm+1.6mmは「小」、2.0mm+1.6mm+1.6mmは「小」、1.6mm+1.6mmは「○」。

間違えやすいところ

  • ボックスA(差込コネクタ)とボックスB(リングスリーブ)の接続方法を取り違えて施工してしまう。
  • 三相回路の電源表示灯をR相とS相の間やR相とT相の間など、指定されていない相の間に間違えてつないでしまう。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子にT相の黒線をつなぎ、極性を誤る(S相の白線をつなぐのが正解)。
  • リングスリーブの圧着マークで「2.0mm+1.6mm」の接続を、間違えて「○」で圧着してしまう。

出題の前提:令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(候補問題No.4)施工条件および技能試験判断基準

出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題4』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題4

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題4の問題・解答資料です。