学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題12の概要
配線図に基づく低圧屋内配線工事の施工(候補問題No.12)
技能試験 · 複線図の作成 / リングスリーブによる圧着接続 / 差込形コネクタによる接続 / アウトレットボックスとPF管コネクタの施工 / 埋込連用器具と渡り線の結線
図に示す単相2線式100Vの低圧屋内配線工事について、支給材料を使用し施工条件に従って完成させなさい。回路構成は、電源からジョイントボックスB(アウトレットボックス)に入り、Bからスイッチ(イ)、PF管配管を経てタンブラスイッチ(ロ)及びコンセントへ配線する。またBからジョイントボックスAへ渡り、Aからランプレセプタクル(ロ)及び引掛シーリング(角形)(イ)へ接続する回路である。各接続箇所の接続方法、圧着刻印、器具の極性、電線色別および施工条件に従った施工内容を答えなさい。
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解答
ジョイントボックスA(差込形コネクタ)は接地側白3本に3本用、器具イ黒と返り線に2本用、器具ロ黒と返り線に2本用を使用する。ジョイントボックスB(リングスリーブ小)は接地側3本(2.0mm+1.6mm×2)に刻印「小」、非接地側3本(2.0mm+1.6mm×2)に刻印「小」、スイッチイ返り線(1.6mm×2)に刻印「○」、スイッチロ返り線(1.6mm×2)に刻印「○」で圧着する。PF16コネクタはボックスBに取り付け、ゴムブッシング3個を残り3箇所の穴に装着する。スイッチ(ロ)とコンセントに埋込連用取付枠を装着し、コンセントW端子に白、非接地側に黒、渡り線(黒)でスイッチ(ロ)へ渡り、スイッチ(ロ)の返りに赤を結線する。ランプレセプタクル受金ねじ部および引掛シーリング接地側には白を結線する。
解説
屋内配線では、感電を防ぐため、白い接地側の電線は器具の接地側端子(受金ねじ部やW極)につなぎ、黒い非接地側の電線はスイッチやコンセントにつなぐ。なぜなら、スイッチで切れるのは非接地側なので、器具に電気が残らないようにするためである。また、リングスリーブの刻印は電線の太さと本数で決まり、2.0mmが1本と1.6mmが2本のときは「小」、1.6mmが2本だけのときは「○」を選ぶ。
解き方
- 単線図から複線図を起こし、接地側の白・非接地側の黒、スイッチへの渡り線と返り線の道すじと色を決める。
- アウトレットボックスの打ち抜き穴3か所にゴムブッシングをはめ、残り1か所にPF管のボックスコネクタを取り付ける。
- 埋込連用取付枠にスイッチ(ロ)とコンセントを組み付け、黒い渡り線を使って配線する。
- ボックスA(差込形コネクタ)とボックスB(リングスリーブ小)で、電線の太さと本数を確かめ、合う接続・圧着をする。
小問ごとの答え
- 小問 1. ジョイントボックスAの接続(差込形コネクタ):3本用コネクタ×1個(接地側白3本)、2本用コネクタ×2個(スイッチイ返り回路、スイッチロ返り回路)
- B間からの白、ランプレセプタクル白、引掛シーリング白の3本(1.6mm×3)を3本用差込形コネクタで接続する。スイッチ(イ)の返り線と引掛シーリング黒の2本を2本用差込形コネクタ、スイッチ(ロ)の返り線とランプレセプタクル黒の2本を2本用差込形コネクタで接続する。
- 小問 2. ジョイントボックスBの接続(リングスリーブ圧着):リングスリーブ(小)を4個使用。刻印「小」が2箇所、刻印「○」が2箇所。
- 接地側(電源2.0mm白+PF16管1.6mm白+A間1.6mm白の合計断面積約7.14mm2)はリングスリーブ小で圧着マーク「小」。非接地側(電源2.0mm黒+スイッチイ1.6mm黒+PF16管1.6mm黒の合計)はリングスリーブ小で圧着マーク「小」。スイッチ(イ)返り線2本(1.6mm×2)はリングスリーブ小で圧着マーク「○」。スイッチ(ロ)返り線2本(1.6mm×2)はリングスリーブ小で圧着マーク「○」とする。
- 小問 3. スイッチ(ロ)・コンセント器具の結線と取付枠:埋込連用取付枠にスイッチ(ロ)とコンセントを取り付け、コンセントW極にIV白、非接地側極にIV黒を接続し、黒の渡り線でスイッチ(ロ)へ送り、スイッチ(ロ)のもう一方の端子にIV赤を結線する。
- 施工条件6により埋込連用取付枠はスイッチ(ロ)とコンセント部分に使用する。コンセントのW端子(接地側)に白色IV線、反対側に黒色IV線を結線し、支給の黒色電線を切断して作成した渡り線(黒)でスイッチ(ロ)の一方に電源黒を供給し、他方の端子から赤色IV線でアウトレットボックスBへ点滅信号を送る。
- 小問 4. アウトレットボックスBとPF管の施工:打抜き済みノックアウト穴4箇所を使用し、PF16ボックスコネクタをアウトレットボックス側に取り付け、残り3箇所の穴に切り込みを入れたゴムブッシング(19)を取り付けて電線を通す。
- 施工条件2・5に従い、打抜き済みの4穴すべてを使用し、右側の穴にボックスコネクタを取り付けてPF管を固定する。上(電源)・下(スイッチイ)・左(A間ケーブル)を通す3箇所の穴には付属のゴムブッシング(19)の溝に切り込みを入れて装着する。
- 小問 5. ランプレセプタクルおよび引掛シーリングの極性結線:ランプレセプタクルの受金ねじ部端子に白色、中心接触片端子に黒色。角形引掛シーリングの接地側極(接地側と表示)に白色、他方に黒色を結線する。
- 施工条件3-③に従い、ランプレセプタクルの受金ねじ部端子には白色絶縁被覆の電線を、引掛シーリングローゼットの「接地側」と刻印された受金端子に白色電線を正確に結線する。
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覚えるポイント
- リングスリーブ小の刻印:1.6mm×2本のみは「○」、2.0mm×1本+1.6mm×1~2本は「小」となる。
- ランプレセプタクルは受金ねじ部側端子に必ず接地側電線(白)を結線する。
- アウトレットボックスの金属端面による絶縁被覆損傷を防ぐため、電線貫通穴にはゴムブッシングを確実に装着する。
間違えやすいところ
- リングスリーブB部分で、電源2.0mm+1.6mm2本の圧着マークを「○」や「中」と間違える刻印ミス。
- コンセントのW端子に非接地側の黒い電線を入れてしまう極性の誤り。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部端子と中心接触片端子の結線を逆にするミス。
- アウトレットボックスのゴムブッシングの付け忘れや、PF管コネクタのロックナットの締め付け不足。
出題の前提:令和7年度第二種電気工事士技能試験候補問題No.12(2025年7月19日実施)の配線図・施工条件および電気技術者試験センター公表の欠陥判断基準に基づく。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題12』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題12
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題12の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

