本文へ移動

電気工事士試験 · 学習ガイド

令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題11の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題11の概要
30:00

問題番号から選ぶ

アウトレットボックス・金属管配管・点滅器およびコンセントの配線工事

技能試験 · 金属管工事 / アウトレットボックス / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / 埋込連用取付枠 / 極性配線

図に示す低圧屋内配線工事を与えられた全ての材料(予備品を除く)を使用し、施工条件に従って完成させなさい。 【施工条件の要点】 1. 配線及び器具の配置は単線図に従うこと。 2. ジョイントボックス(アウトレットボックス)は、打抜き済みの穴だけをすべて使用すること。 3. 電線の色別(絶縁被覆の色):  ①電源からの接地側電線にはすべて白色を使用する。  ②電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用する。  ③次の器具の端子には白色電線を結線する。   ・コンセントの接地側極端子(Wと表示)   ・ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子   ・引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側と表示) 4. ジョイントボックス部分を経由する電線は、その部分ですべて接続箇所を設け、接続方法は次によること。  ①電源側電線(電源からの電線・シース青色、2.0mm)との接続箇所はリングスリーブによる接続とする。  ②その他の接続箇所は差込形コネクタによる接続とする。 5. ねじなしボックスコネクタは、ジョイントボックス側に取り付けること(ねじ頭をねじ切る)。絶縁ブッシングも取り付ける。 6. 埋込連用取付枠は、タンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に使用すること。

解答・解説を表示

解答

ジョイントボックス内接続:電源接地側白(2.0mm)1本と負荷・コンセント接地側白(1.6mm)3本の計4本をリングスリーブ中(刻印「中」)で圧着、電源非接地側黒(2.0mm)1本と点滅器・コンセント送り黒(1.6mm)2本の計3本をリングスリーブ小(刻印「小」)で圧着。点滅器(イ)返り線赤(1.6mm)と引掛シーリング黒(1.6mm)を2本用差込形コネクタで接続、点滅器(ロ)返り線白(1.6mm)とランプレセプタクル黒(1.6mm)を2本用差込形コネクタで接続する。金属管(E19)にはコネクタをアウトレットボックスに取り付けて絶縁ブッシングを装着し、止めねじの頭をねじ切る。連用枠にはタンブラスイッチ(イ)とコンセントを取り付け、わたり線(黒)で非接地側を渡り配線する。

解説

屋内配線では、電源の接地側(白)をコンセントのW端子や器具の接地側端子にまとめてつなぎ、非接地側(黒)を点滅器やコンセントへ送ります。これは感電を防ぐため、接地側を常に同じ側へそろえる決まりがあるからです。アウトレットボックスの中でケーブル配線と金属管配線(IV線)が合流する場所では、穴に絶縁ブッシングやゴムブッシングを付けて電線の被覆を守ることが電気設備技術基準で求められます。また施工条件どおり、電源側の電線を含む接続はリングスリーブ、それ以外は差込形コネクタを使い、電線の太さと本数からスリーブの大きさと圧着ダイスの刻印を正しく選ぶことが合格のカギです。

解き方

  1. 施工条件と単線図を読み取り、ジョイントボックス・金属管・器具の位置を整理して、電線の色と芯線の太さを書き込んだ複線図を作る。
  2. アウトレットボックスにゴムブッシングを付け、ねじなし電線管にボックスコネクタを取り付けてボックスへ固定し、止めねじの頭をねじ切り、内側に絶縁ブッシングを付ける。
  3. 埋込連用取付枠にスイッチ(イ)とコンセントを取り付け、金属管に通したIV線(黒・白・赤)と黒のわたり線を、極性に合わせて正しく配線する。
  4. 引掛シーリングローゼットとランプレセプタクルの極性(接地側は白)を確かめながら、外装シースと絶縁被覆を剥いて器具へ結線する。
  5. ボックス内で電源側を含む接続(接地側4本まとめ:中、非接地側3本まとめ:小)をリングスリーブで圧着し、負荷の戻り線2組(各2本)を差込形コネクタで確実につなぐ。

小問ごとの答え

小問 ジョイントボックス内接続(電源接地側・白):リングスリーブ(中)を使用し、刻印「中」で圧着接続する(計4本:2.0mm白1本+1.6mm白3本)。
電源側接地側(2.0mm白)1本、引掛シーリング接地側(1.6mm白)1本、ランプレセプタクル接地側(1.6mm白)1本、金属管経由のコンセント接地側(1.6mm白)1本の合計4本を接続します。断面積合計は約8.0mm²(実質規定範囲超え)となるため、リングスリーブ中を用いて圧着ダイス「中」で圧着します。
小問 ジョイントボックス内接続(電源非接地側・黒):リングスリーブ(小)を使用し、刻印「小」で圧着接続する(計3本:2.0mm黒1本+1.6mm黒2本)。
電源側非接地側(2.0mm黒)1本、スイッチ(ロ)への非接地側送り線(1.6mm黒)1本、金属管経由のスイッチ(イ)およびコンセントへの非接地側送り線(1.6mm黒)1本の合計3本を接続します。合計断面積は3.14+2.01×2=7.16mm²となり、8.0mm²以下であるためリングスリーブ小を用いて圧着マーク「小」で圧着します。
小問 ジョイントボックス内接続(負荷イの制御線):差込形コネクタ(2本用)を用いて、スイッチ(イ)からの返り線(1.6mm赤)と引掛シーリング(イ)の黒色線(1.6mm)を接続する。
電源側電線を含まない接続箇所であるため施工条件により差込形コネクタを用います。スイッチ(イ)から金属管を通って立ち上がるIV線(赤)と、引掛シーリング(イ)へ向かうケーブルの非接地側黒色線の2本を確実に奥まで差し込みます。
小問 ジョイントボックス内接続(負荷ロの制御線):差込形コネクタ(2本用)を用いて、スイッチ(ロ)からの返り線(1.6mm白)とランプレセプタクル(ロ)の黒色線(1.6mm)を接続する。
電源側電線を含まないため差込形コネクタで接続します。スイッチ(ロ)からの戻り線(2心ケーブルのうち非接地送り黒を除いた白色線)と、ランプレセプタクル(ロ)の受金ねじ部以外に結線される非接地側黒色線の2本を接続します。
小問 金属管工事(ねじなし電線管E19・アウトレットボックス):アウトレットボックスの19mm打抜き穴にねじなしボックスコネクタを取り付け、ボックス内側から絶縁ブッシングを装着して固定する。止めねじは頭部がねじ切れるまで締め付ける。その他の未使用穴および貫通穴には指定寸法のゴムブッシングを取り付ける。
ねじなしボックスコネクタはロックナットでボックスに固定し、電線保護用の絶縁ブッシングを装着します。管固定用の止めねじは頭部が破断するまで締め付けます。ケーブルが通るノックアウト穴には支給されたゴムブッシング(19mm用2個、25mm用2個)に十字等の切れ込みを入れて装着し、電線を通線します。
小問 スイッチ(イ)・コンセント器具の結線と取付枠:埋込連用取付枠の上段にタンブラスイッチ(イ)、下段にコンセントを取り付ける。非接地側黒線(1.6mm)をスイッチ(またはコンセント)に入れ、黒色わたり線でもう一方の非接地端子へ渡る。接地側白線(1.6mm)はコンセントのW端子に結線し、スイッチ(イ)の負荷端子に赤色線(1.6mm)を結線する。
施工条件に従い埋込連用取付枠にスイッチ(イ)とコンセントを取り付けます。金属管からの黒色IV線を非接地側端子(スイッチまたはコンセント)へ接続し、黒のわたり線でもう一方へ電源を供給します。白色IV線は必ずコンセントの「W」極端子に結線し、赤色IV線はスイッチ(イ)の負荷側端子に接続します。
小問 ランプレセプタクルおよび引掛シーリングの極性結線:ランプレセプタクルの受金ねじ部端子に白色電線、中心接触片端子に黒色電線を結線する。引掛シーリングは接地側極端子(接地側表示)に白色電線、反対側に黒色電線を結線する。
感電防止のため極性が厳密に定められています。ランプレセプタクルは受金ねじ部に白線、引掛シーリングは裏面の「接地側」と刻印された端子に白線を確実に結線します。ねじ締め接続のランプレセプタクルはのの字曲げの巻き方向(時計回り)と被覆噛み込み・露出過大に注意して施工します。

関連する分野を学ぶ

覚えるポイント

  • ねじなしボックスコネクタの止めねじは頭部がねじ切れるまで回す。
  • 金属管の管端(ボックス内)には必ず絶縁ブッシングを装着する。
  • アウトレットボックスの穴にはゴムブッシングを忘れずに取り付ける。
  • 電源側電線を含む接続箇所のみリングスリーブ接続で施工する。

間違えやすいところ

  • 電源黒(2.0mm)にスイッチ(ロ)用の黒と金属管用の黒の2本を足した計3本の接続を忘れて、つなぎ方を間違える。
  • ねじなしボックスコネクタの止めねじの頭をねじ切らずに残してしまう。
  • 絶縁ブッシングを付け忘れたまま電線を通してしまう。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部(接地側)に黒色電線をつないでしまう極性の間違い。

出題の前提:令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(2025年7月19日実施)候補問題No.11の試験問題および施工条件に基づき作成。

出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題11

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題11の問題・解答資料です。