学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題5の概要
単相2線式100Vおよび200V屋内配線工事(候補問題No.5)の施工
技能試験 · 配線図 / 複線図 / 端子台結線 / 差込形コネクタ / リングスリーブ圧着
図1に示す単相2線式100V回路および200V回路(接地極付)からなる低圧屋内配線工事を、支給材料を用いて施工条件に従い完成させなさい。なお、配線用遮断器・漏電遮断器および接地端子は5極端子台で代用し、ジョイントボックスおよび施工省略部は指定寸法・指示に従って結線すること。
解答・解説を表示
解答
5極端子台に100V(N:白, L:黒)および200V・接地(ET:緑)を正しく接続し、ジョイント部で4本接続箇所(接地側白4本)を4本用差込形コネクタで接続、他の3箇所(電源非接地側2.0+1.6mm=刻印「小」、負荷イ・ロの各1.6+1.6mm=刻印「○」2箇所)をリングスリーブ小で圧着結線する。連用取付枠には上からスイッチ「イ」、スイッチ「ロ」(中央指定)、コンセントの順に取り付け、非接地側わたり線には黒色電線を使用する。
解説
技能試験では、配線図から正確な複線図を作り、電線の色分けと接続方法を指示どおり守ることが合格の条件です。接地側は白、非接地側は黒、接地線は緑と決まっているからです。さらに、接続する本数や太さに合わせて差込形コネクタとリングスリーブを使い分ける必要があります。
解き方
- 単線図から複線図を描き、100Vの回路と200Vの回路をはっきり分けて、電線の色とつなぐ場所を決める。
- 支給されたケーブルを各部分の寸法に合わせて切り、外側のシースと絶縁被覆(電線を覆うゴム)を正しい長さだけはぎ取る。
- 端子台、20A 250Vコンセント、ランプレセプタクル、スイッチ枠組などの各端末を指示どおりにつなぐ。
- ジョイントボックス部で、4本接続は差込形コネクタ、2本接続3組はリングスリーブ(刻印の選び方に注意)で圧着してつなぐ。
小問ごとの答え
- 小問 端子台代用部の結線:100V回路(上段2極):N端子に白色、L端子に黒色(VVF 2.0-2C・青シース)。200V回路(中段2極):黒色および白色(色問わず)。ET端子(最下段):緑色接地線(VVF 2.0-3C)。
- 端子台説明図(図2)および施工条件2・3に従い、100Vの記号Nに白、Lに黒を結線し、最下段のET端子には緑色の接地線を接続します。
- 小問 20A 250V 接地極付コンセントの結線:接地極端子に緑色線を接続し、電源端子2箇所に200V回路の黒色および白色電線を接続する。
- 施工条件3-③により接地線には緑色を使用し、接地極マークのある端子へ接続します。200Vの2端子への黒・白の割り振りに極性指定はありません。
- 小問 埋込連用取付枠部分の器具配置とわたり配線:枠の上段にスイッチ「イ」、中段にスイッチ「ロ」、下段にコンセントを取り付ける。電源非接地側の黒色線を器具へ入れ、わたり線(黒色)で各スイッチおよびコンセントへ電源を渡す。コンセントのW端子には白色線を結線する。
- 施工条件1により「ロ」のスイッチを取付枠中央に配置し、施工条件3-②により電源から点滅器・コンセントまでの非接地側電線(わたり線含む)はすべて黒色を用います。
- 小問 ランプレセプタクルの結線:受金ねじ部の端子に白色線、中心接触片側の端子に黒色線を接続する。
- 施工条件3-④に基づき、受金ねじ部端子には必ず接地側電線である白色線を結線し、極性を正しく合わせます。
- 小問 ジョイントボックス部の電線接続と圧着マーク:①差込形コネクタ(4本用):接地側白4本(電源2.0mm×1、器具イ・ロ・コンセント各1.6mm×3)。②リングスリーブ(小):電源非接地側黒(2.0mm×1+1.6mm×1)は刻印「小」、スイッチ「イ」返り線(1.6mm×2)は刻印「○」、スイッチ「ロ」返り線(1.6mm×2)は刻印「○」。
- 施工条件4に従い、4本接続となる接地側電線のみ差込形コネクタを用い、他の3箇所はリングスリーブ小で圧着します。電線太さの組み合わせに応じて適切な圧着ダイス(○または小)を選択します。
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覚えるポイント
- 4本接続箇所(接地側白4本)のみが差込形コネクタ指定であり、残りはリングスリーブ圧着となる。
- 2.0mmと1.6mmの2本接続はリングスリーブ小のダイス「小」を使用し、「○」と誤認しないこと。
- 施工条件により「ロ」のタンブラスイッチは取付枠の中央(中段)へ確実に取り付ける。
間違えやすいところ
- 連用枠の器具の間を渡すわたり線に白線を使ってしまい、施工条件3-②の「非接地側はすべて黒色」に違反する。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子と中心接触片の端子の極性(白と黒)を逆につないでしまう。
- 端子台の100V(N・L)、200V、ET(接地)の位置を取り違えて、間違って配線してしまう。
出題の前提:令和7年度第二種電気工事士上期技能試験 候補問題No.5 施工条件および電気技術者試験センター技能試験判定基準に準拠。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題5』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題5
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和7年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題5の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

