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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題12の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題12の概要
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令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題12 施工・結線

技能試験 · 複線図化 / アウトレットボックス施工 / PF管(合成樹脂製可とう電線管)配線 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続

配線図および材料表、施工条件に基づき、低圧屋内配線工事を完成させなさい。本問では差込形コネクタを用いる接続箇所A、アウトレットボックス内のリングスリーブによる接続箇所B、PF管(合成樹脂製可とう電線管)によるタンブラスイッチ・コンセント部分への配線、電線の色別および圧着マーク等の施工要件を満たす必要があります。

解答・解説を表示

解答

ジョイントボックスA部分は差込形コネクタ(3本用×1、2本用×2)で接続し、アウトレットボックスB部分はリングスリーブ(小スリーブ・刻印小×2箇所、小スリーブ・刻印○×2箇所)で接続する。B側の右側にはPF管を用いてIV線3本(黒・白・赤)を配線し、タンブラスイッチ「ロ」とコンセントを取付枠に取り付けてわたり線(黒)を施す。各器具(ランプレセプタクル、引掛シーリング、コンセント)の接地側極に白色電線を正しく結線する。

解説

複線図は「接地側(白)を各負荷へつなぐ」「非接地側(黒)を各スイッチとコンセントへつなぐ」「各スイッチから対応する負荷へ戻り線(スイッチを押すと電気が流れる線)をつなぐ」の順で書きます。こうすると、感電や短絡(ショート)を防げる正しい配線になるからです。また、電線の太さと本数に合ったリングスリーブ(電線をつなぐ金属の管)と圧着ダイスを選びます。1.6mmが2本なら刻印は「○」、2.0mmが1本でも入る場合は「小」です。この選び方はこの接続だけの話なので、別の接続では単線・より線の違いもふくめて適合表で選び直します。

解き方

  1. 単線図から複線図を描き、電線の色(白・黒・赤)とつなぎ方(A部は差込形コネクタ、B部はリングスリーブ)を整理します。
  2. 支給材料表と寸法図にしたがって、ケーブルとIV線を決められた長さに切り、シース(外側の被覆)と絶縁被覆を剥ぎ取ります。
  3. アウトレットボックスの打ち抜き済みの穴に、ゴムブッシング(電線を守る輪)とPF16ボックスコネクタを取り付けます。
  4. ランプレセプタクル、引掛シーリング(照明器具をつるす部品)、埋込連用スイッチ・コンセント(取付枠付き)の各器具を結線します。
  5. A部分を差込形コネクタでつなぎ、B部分はリングスリーブ圧着工具で正しい刻印(「小」または「○」)を選んで圧着し、芯線の末端を処理します。

小問ごとの答え

小問 1. 電線の切断と寸法配分:VVF1.6-2C(1000mm)を器具側3箇所(ランプレセプタクル:約300mm、引掛シーリング:約350mm、スイッチ「イ」:約350mm)に切断配分する。IV線(黒500mm)からスイッチ・コンセント間のわたり線約100mmを切り取り、残りをPF管配線に使用する。
器具取付やジョイントボックス内接続に必要な剥ぎ取り代(器具側約50mm、ボックス側約100mm)を考慮して支給電線を無駄なく切断・配分します。
小問 2. ジョイントボックスA部分の接続(差込形コネクタ):・接地側白線3本(B間からの白+レセプタクル白+引掛シーリング白)→ 3本用差込形コネクタ(赤色) ・スイッチ「ロ」戻り線(B間からの電線1本+レセプタクル黒)→ 2本用差込形コネクタ ・スイッチ「イ」戻り線(B間からの電線1本+引掛シーリング黒)→ 2本用差込形コネクタ
施工条件4-①に基づきA部分は差込形コネクタで接続します。支給された3本用1個、2本用2個の指定数量に完全に合致します。
小問 3. ジョイントボックスB部分の接続(リングスリーブ):・接地側電線(電源VVF2.0白+A間VVF1.6白+IV1.6白)の3本:リングスリーブ小・刻印「小」 ・非接地側電線(電源VVF2.0黒+スイッチ「イ」VVF1.6黒+IV1.6黒)の3本:リングスリーブ小・刻印「小」 ・スイッチ「イ」戻り線(スイッチ「イ」VVF1.6白+A間VVF1.6の1本)の2本:リングスリーブ小・刻印「○」 ・スイッチ「ロ」戻り線(IV1.6赤+A間VVF1.6の1本)の2本:リングスリーブ小・刻印「○」
施工条件4-②に基づきB部分はリングスリーブで接続します。2.0mmが1本含まれる3本接続箇所(2.0mm+1.6mm×2)は断面積合計が5.5mm2超〜8mm2未満となり刻印「小」、1.6mm×2本の箇所は刻印「○」(極小)となります。
小問 4. PF管および器具の結線:アウトレットボックスの打抜き穴にPF16用コネクタを取り付け、PF16管を通してスイッチ「ロ」とコンセントにIV線3本を結線する。埋込連用取付枠にスイッチ「ロ」とコンセントを取り付け、非接地側黒線をコンセントからスイッチへわたり線(黒)で送り、接地側白線をコンセントのW端子へ、スイッチ「ロ」の戻り線を赤色線に接続する。
施工条件2、5、6に従い、アウトレットボックスの打抜き穴を使用してPF16ボックスコネクタをボックス側に装着し、器具側は取付枠に指定通りスイッチ「ロ」とコンセントを固定します。
小問 5. ランプレセプタクルおよび引掛シーリングの極性結線:ランプレセプタクルの受金ねじ部側端子に白色電線、中心接触片端子に黒色電線をねじ締め接続(右巻き)する。角形引掛シーリングローゼットの「接地側」と刻印された受穴端子に白色電線を結線する。
施工条件3-③により、ランプレセプタクルの受金ねじ部および引掛シーリングローゼットの接地側極端子には必ず白色の電線を接続しなければ重大欠陥となります。

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覚えるポイント

  • ランプレセプタクルの受金ねじ部には必ず接地側の白色電線を結線する。
  • リングスリーブ小で1.6mm電線2本を接続するときは刻印「○」を使用する。
  • 2.0mm電線1本と1.6mm電線2本を接続するときは小スリーブで刻印「小」を使用する。
  • PF16用ボックスコネクタはジョイントボックス側に取り付け、ロックナットを確実に締め付ける。

間違えやすいところ

  • ランプレセプタクルの受金ねじ部側と中心接触片側の端子に、白と黒を逆につないでしまう。
  • アウトレットボックスで、まだ打ち抜かれていないノックアウト穴(あらかじめ開けられるようにしてある穴)を誤って打ち抜いてしまう。
  • B部分の2.0mm電線を含む3本接続で、ダイスを「○」や「中」で誤って圧着してしまう。
  • PF管に通すIV線から、スイッチ・コンセントのわたり線(黒)を切り取るのを忘れ、電線が足りなくなる。

出題の前提:令和6年度第二種電気工事士技能試験(2024年12月15日実施)課題12 施工条件および電気技術者試験センター公表基準に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題12』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題12

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題12の問題・解答資料です。