学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題11の概要
アウトレットボックス・金属管工事を含む低圧屋内配線工事(候補問題No.11)
技能試験 · 金属管工事(ねじなし電線管E19) / アウトレットボックスの施工 / リングスリーブによる圧着接続 / 差込形コネクタによる接続
図に示す低圧屋内配線工事を与えられた材料(予備品を除く)を使用して、施工条件に従って完成させなさい。 【配線構成と指定寸法】 ・電源:単相2線式100V、VVF 2.0-2C(シース青色、ボックス左側へ150mm) ・アウトレットボックス:打抜き済み穴5箇所(19mm×3箇所、25mm×2箇所)のみを使用 ・照明(イ):引掛シーリングローゼット(角形)(ボックス右側へVVF 1.6-2C、150mm) ・照明(ロ):ランプレセプタクル(ボックス左下側へVVF 1.6-2C、250mm) ・点滅器(ロ):埋込連用タンブラスイッチ(ボックス右下側へVVF 1.6-2C、250mm) ・点滅器(イ)及びコンセント:金属管(E19、長さ約120mm)内にIV 1.6mm×3本(黒・白・赤、各ボックス下側へ250mm)を通線し、埋込連用取付枠に取り付け 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は図に従うこと。 2. アウトレットボックスは、打抜き済みの穴だけをすべて使用すること。 3. 電線色別: ①電源からの接地側電線にはすべて白色を使用。 ②電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用。 ③コンセント接地側極端子(W)、ランプレセプタクル受金ねじ部端子、引掛シーリング接地側極端子(接地側表示)には白色を結線。 4. ボックス内接続: ①電源側電線(青色シース)との接続箇所はリングスリーブによる接続。 ②その他の接続箇所は差込形コネクタ(2本用)による接続。 5. ねじなしボックスコネクタはジョイントボックス側に取り付け、ねじ頭をねじ切ること。 6. 埋込連用取付枠は、タンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に使用すること。
解答・解説を表示
解答
アウトレットボックス内にゴムブッシング(19mm×2個、25mm×2個)およびねじなしボックスコネクタ(絶縁ブッシング装着、ねじ頭切断済み)を確実に取り付け、金属管(E19)内にIV線3本を通線する。電源側電線を含む接地側(白4本:2.0mm×1+1.6mm×3)をリングスリーブ「中」(刻印「中」)、非接地側(黒3本:2.0mm×1+1.6mm×2)をリングスリーブ「小」(刻印「小」)で圧着する。スイッチ(イ)戻り線(IV赤)と引掛シーリング(黒)、スイッチ(ロ)戻り線(VVF白)とランプレセプタクル(黒)をそれぞれ差込形コネクタ(2本用)で接続し、タンブラスイッチ(イ)とコンセント間の非接地側を黒色渡り線で結線して完成させる。
解説
複線図は「接地側(白)を全負荷へ、非接地側(黒)を全スイッチとコンセントへ、戻り線を各スイッチから対応する負荷へ」の順で書きます。接地側は感電しにくい側なので負荷に直接つなぎ、非接地側はスイッチで入り切りするためスイッチへつなぐ決まりです。アウトレットボックス内は電源側をリングスリーブ、その他を差込形コネクタで接続します。圧着マークは電線の太さと本数で「小」「中」を選び、金属管はブッシング(管端の保護具)を付け、止めねじの頭をねじ切ります。
解き方
- 単線図から複線図を起こし、接地側(白)、非接地側(黒)、スイッチ戻り線の系統を分ける。ボックス内の接続方法(リングスリーブ2箇所・差込形コネクタ2箇所)も整理する。
- アウトレットボックスの打抜き穴4箇所に、切り込みを入れたゴムブッシング(19mm用2個、25mm用2個)を装着する。残る下中央の穴にねじなしボックスコネクタをロックナットで固定し、管端に絶縁ブッシングを付ける。
- 支給のVVF 1.6-2C(1200mm)を、引掛シーリング用(約250mm)、ランプレセプタクル用(約350mm)、スイッチ(ロ)用(約350mm)に切断する。IV線黒(550mm)からはスイッチ(イ)・コンセント間の渡り線(約100mm)を切り出す。
- 各器具の極性どおりに結線する(引掛シーリングの接地側端子とランプレセプタクルの受金ねじ部端子、コンセントのW端子に白)。タンブラスイッチ(イ)とコンセントを取り付けた枠にIV線3本と黒色渡り線をつなぎ、金属管に通線する。
- ねじなしボックスコネクタの止めねじを回して頭をねじ切る。ボックス内で電源側を含む2箇所をリングスリーブで圧着し(白4本は「中」、黒3本は「小」)、スイッチ戻り線2箇所を差込形コネクタ(2本用)で確実につなぐ。
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覚えるポイント
- 電源側電線(シース青色・2.0mm)が含まれる接続箇所のみをリングスリーブで接続し、それ以外は差込形コネクタで接続する。
- 2.0mm×1本+1.6mm×3本(白4本)の圧着はリングスリーブ「中」で刻印「中」、2.0mm×1本+1.6mm×2本(黒3本)の圧着はリングスリーブ「小」で刻印「小」となる。
- ねじなしボックスコネクタのねじ頭は必ずねじ切り、管端には絶縁ブッシングを忘れずに装着する。
間違えやすいところ
- ねじなしボックスコネクタの頭部をねじ切るのを忘れる。絶縁ブッシングの付け忘れも重大な欠陥になる。
- アウトレットボックスにゴムブッシングを付け忘れる。打抜き済み以外の穴を誤って開けてしまうのも誤り。
- 電源白線(2.0mm)を含む4本接続でリングスリーブ「小」を使う。電源黒線(2.0mm)を含む3本接続で「○」刻印にする。どちらも圧着マークの選び間違い。
- スイッチ(イ)とコンセントの渡り線で、非接地側(黒)だけでなく接地側(白)にも誤って渡り線をかけ、ショートする配線にしてしまう。
出題の前提:令和6年度第二種電気工事士技能試験 施工条件および電気設備技術基準・内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題11
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題11の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

