学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題5の概要
配線用遮断器・漏電遮断器・接地極付コンセントを含む低圧屋内配線工事
技能試験 · 複線図の作成 / 端子台結線 / 接地極付コンセント / 電線相互の接続(差込形コネクタ・リングスリーブ)
図に示す配線図及び施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【主な配線図・施工条件の要約】 1. 配線及び器具配置:配線用遮断器(100V回路)、漏電遮断器及び接地端子(200V回路)は5極端子台で代用する。取付枠には上からスイッチ「イ」、スイッチ「ロ」、コンセントを配置し、スイッチ「ロ」を取付枠の中央に取り付ける。 2. 端子台結線:100V回路のN端子に接地側電線(白)、L端子に非接地側電線(黒)を結線する。200V回路の端子台(2極2素子)およびET端子から20A 250V接地極付コンセントへVVF 2.0-3Cを用いて配線し、ET端子に緑色接地線を結線する。 3. 色別の指定:接地側電線はすべて白色、100V回路の電源から点滅器及びコンセントまでは黒色、接地線は緑色を使用する。ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、コンセントのW端子、配線用遮断器のN端子には白を接続する。 4. ジョイントボックス内の接続:4本の接続箇所は4本用差込形コネクタを使用し、その他の接続箇所はリングスリーブにより圧着接続する(適切な圧着マークを刻印すること)。施工省略部分は指定寸法でシース・絶縁被覆を剥ぎ取り加工する。
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解答
5極端子台(100V回路:Nに白・Lに黒、200V回路:端子台2極に白・黒、ET端子に緑を結線)、20A 250V接地極付コンセントへの配線(接地端子に緑、極配置に合わせ結線)、ジョイントボックスにおける接地側白電線4本の差込形コネクタ接続、非接地側黒電線(2.0mm+1.6mm:刻印「小」)および各点滅回路(1.6mm+1.6mm:各刻印「○」)のリングスリーブ圧着、取付枠中央へのスイッチ「ロ」配置を含む配線器具施工を施工条件通りに行う。
解説
100Vと200Vの回路が混ざるときは、系統ごとに絶縁を分け、接地線を正しくつなぐことが大切です。100V回路では接地側の白線を器具の決まった端子(W端子・受金ねじ部・N端子)につなぎ、非接地側の黒線をスイッチやコンセントへ送ります。電線どうしの接続は、決められた本数の条件にしたがって差込形コネクタとリングスリーブを使い分けます。
解き方
- 支給材料と配線図を確認し、端子台・ジョイントボックス・各器具のつながりを色分けした複線図にまとめる。
- ケーブルを指定寸法に切って、シース(外側の被覆)と絶縁被覆を器具や接続箇所に合わせた長さで剥く。
- 5極端子台、20A 250V接地極付コンセント、ランプレセプタクル、取付枠の器具(スイッチ「イ」「ロ」、コンセント)を正しく結線して組み立てる。
- ジョイントボックス内で電線をつなぎ、接地側の白4本は4本用差込形コネクタで、残る3箇所はリングスリーブで正しい刻印(小・○)を付けて圧着する。
答えの内訳
- 低圧屋内配線工事:施工条件に適合した電気回路結線および器具施工
- 配線図および施工条件に従って正確な複線図を起こし、適切なケーブル寸法での切断・被覆剥ぎ取り、端子台結線、器具結線、接続箇所の圧着・差込接続を完成させます。
- 端子台(電源部代用)の結線:100V側:N端子に白、L端子に黒(VVF 2.0-2C 青色)。200V側:端子台に黒・白、ET端子に緑(VVF 2.0-3C)。
- 端子台の100V配線用遮断器代用部(2極1素子)の記号Nに白線、記号Lに黒線を結線します。漏電遮断器代用部(2極2素子)には200V回路の白線・黒線を接続し、接地端子(ET)には緑色接地線を結線します。心線の噛み込みや極端な露出がないようねじ締めします。
- 接地極付コンセント(20A 250V)の結線:接地端子マーク(アース)に緑色線、電源端子に黒色線および白色線を結線する。
- VVF 2.0-3Cの緑色線をコンセント裏面の接地極(接地端子)に確実に差し込み、残り2極の電源端子に黒色および白色電線を接続します(200V回路のため極性指定はありません)。
- 取付枠・器具(スイッチ「イ」「ロ」・コンセント)の結線:上からスイッチ「イ」、スイッチ「ロ」、コンセントの順に配置(スイッチ「ロ」が中央)。非接地側黒線をコンセントへ入れ、渡り線(黒)でスイッチ「ロ」「イ」へ送り配線。コンセントW端子に白線を結線。
- 施工条件1に従いスイッチ「ロ」を取付枠の中央に取り付けます。非接地側(電源黒)はコンセントへ入り、渡り線(黒)を用いてスイッチ「ロ」、スイッチ「イ」へ連続して給電します。接地側(白)はコンセントのW端子へ接続します。スイッチ「イ」および「ロ」の負荷側からはそれぞれ対応する器具(施工省略の蛍光灯「イ」、ランプレセプタクル「ロ」)への連絡線を配線します。
- ランプレセプタクル「ロ」の結線:受金ねじ部側の端子に白色電線、中心接触片側の端子に黒色電線を結線(のの字曲げ加工)。
- 施工条件3-④に基づき、受金ねじ部側端子に接地側白色電線を確実に結線します。スイッチ「ロ」からの点滅線(黒色)を中心接触片側端子に接続し、右巻きのの字曲げでねじ留めします。
- 電線接続(差込形コネクタ:4本接続箇所):100V電源白(2.0mm)+ 施工省略白(1.6mm)+ ランプレセプタクル白(1.6mm)+ コンセント白(1.6mm)の合計4本を4本用差込形コネクタで接続。
- 施工条件4-①「4本の接続箇所は、差込形コネクタによる接続とする」に従い、接地側電線(白)4本を一括して4本用差込形コネクタに確実に奥まで差し込みます。
- 電線接続(リングスリーブ圧着箇所・刻印マーク):①電源黒(2.0mm)+スイッチ・コンセント送り黒(1.6mm)の2本:スリーブ小・刻印「小」。②スイッチ「イ」戻り線+施工省略「イ」(1.6mm 2本):スリーブ小・刻印「○」。③スイッチ「ロ」戻り線+ランプレセプタクル「ロ」(1.6mm 2本):スリーブ小・刻印「○」。
- 非接地側電線は2.0mmと1.6mmの組み合わせとなるため、リングスリーブ小を用いて圧着工具の「小」ダイスで圧着刻印します。各スイッチの負荷側回路は1.6mm同士の2本接続となるため、リングスリーブ小を用いて「○」(極小)ダイスで圧着刻印します。
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覚えるポイント
- スイッチ「ロ」を取付枠の「中央」に配置する指定条件を忘れないこと。
- 2.0mm電線1本と1.6mm電線1本のリングスリーブ圧着刻印は「小」であること(「○」は1.6mmが2本のみ)。
- 端子台の100V側N端子、ランプレセプタクルの受金ねじ部、コンセントのW端子には必ず白色線を接続すること。
間違えやすいところ
- 取付枠の3箇所のうち、スイッチ「ロ」を下や上に付けてしまう位置の間違い。
- 電源黒2.0mmと負荷送り黒1.6mmの接続を「○」で圧着してしまう刻印の間違い。
- 端子台の200V側接地端子(ET)に緑色線ではなく白線や黒線をつないでしまう誤配線。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部と中心接触片の極性を逆につないでしまう不具合。
出題の前提:令和6年度第二種電気工事士技能試験(電気技術者試験センター公表 施工条件・判定基準)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題5』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題5
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月15日) 課題5の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

