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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題12の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題12の概要
30:00

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配線工事の施工(課題12:PF管配線・アウトレットボックス施工)

技能試験 · 複線図の作成 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続 / 合成樹脂製可とう電線管(PF管)工事

支給された材料を用い、施工条件に従って単相2線式100Vの低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【配線及び器具配置の概要】 ・電源(1φ2W 100V、VVF 2.0-2C)はジョイントボックスB(アウトレットボックス)へ供給される。 ・ジョイントボックスBから左方のVVF用ジョイントボックスAへはVVF 1.6-3Cで接続される。 ・ボックスAには上部にランプレセプタクル(負荷「ロ」)、下部に引掛シーリングローゼット(負荷「イ」)がそれぞれVVF 1.6-2Cで接続される。 ・ボックスBには下部にタンブラスイッチ(「イ」)がVVF 1.6-2Cで接続され、右方には合成樹脂製可とう電線管(PF16)を介してタンブラスイッチ(「ロ」)とコンセントが取り付けられた埋込連用取付枠部分へIV 1.6×3本(黒・白・赤)で配線される。 【主な施工条件】 1. アウトレットボックス(B部分)は打抜き済みの穴(4箇所)をすべて使用し、PF管用ボックスコネクタをボックス側に取り付けること。また、使用する他の穴にはゴムブッシングを取り付けること。 2. 電源からの接地側電線にはすべて白色、点滅器及びコンセントまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用すること。 3. コンセントのW端子、ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、引掛シーリングの接地側極端子には白色電線を結線すること。 4. 接続方法:A部分は差込形コネクタ、B部分はリングスリーブによる接続とすること。 5. 埋込連用取付枠はタンブラスイッチ(ロ)及びコンセント部分に使用すること。

解答・解説を表示

解答

ジョイントボックスA側は差込形コネクタ3箇所(接地側白3本に3本用×1、各点滅回路の電線2本組に2本用×2)で接続。ジョイントボックスB側はリングスリーブ圧着4箇所(電源接地側白3本[2.0+1.6+1.6]に刻印「小」、電源非接地側黒3本[2.0+1.6+1.6]に刻印「小」、スイッチ「イ」からの戻り線2本[1.6+1.6]に刻印「○」、スイッチ「ロ」からの戻り線2本[1.6+1.6]に刻印「○」)で接続する。PF管コネクタはボックスB側に取り付け、右側の連用枠にはタンブラスイッチ「ロ」とコンセントを設置して渡り線(黒)を配線する。

解説

電灯やコンセントの回路では、電源の接地側(白)をすべての負荷器具とコンセントのW端子につなぎ、非接地側(黒)をスイッチとコンセントの反対側の極へ送ります。これは感電を防ぐため、スイッチで切れる側を非接地側にそろえる決まりがあるからです。本問ではアウトレットボックスBとジョイントボックスAの間をVVF 1.6-3Cで中継し、白線と2つのスイッチ戻り線を正しく分ける必要があります。さらにAは差込形コネクタ、Bはリングスリーブと指定されているので、それに合った接続具と刻印を守ることが大切です。

解き方

  1. 単線図から回路のつながりを読み取り、電源から各負荷・スイッチへ流れる道すじと電線の色を決めて複線図をかく。
  2. アウトレットボックスにゴムブッシング3個とPF管コネクタを取り付け、ケーブルやIV線を決められた長さで切り、被覆をはがす。
  3. ランプレセプタクル、引掛シーリング、スイッチ・コンセント(埋込連用取付枠に取り付け、渡り線を配線)の各端末を結線する。
  4. A部分の心線を差込形コネクタ(3本用×1、2本用×2)に奥まで確実に差し込んで接続する。
  5. B部分の心線を決められた組み合わせでリングスリーブ(小)を使い、正しい圧着工具のダイス(「小」または「○」)で圧着し、心線の先を整える。

小問ごとの答え

小問 配線工事の完成:施工条件に従った複線図の作成、PF管およびアウトレットボックスへの通線・器具結線、差込形コネクタおよびリングスリーブによる正確な接続の完成。
施工条件に示された器具配置および極性ルールを厳密に順守し、ボックスA(差込形コネクタ)およびボックスB(リングスリーブ)での結線を正しく行う必要があります。
小問 接続箇所A(差込形コネクタ接続):①接地側電線(白3本):3本用コネクタ×1個(ボックスBからの白、ランプレセプタクル「ロ」の白、引掛シーリング「イ」の白) ②スイッチ「イ」からの連絡・戻り線(2本):2本用コネクタ×1個(ボックスBからの電線、引掛シーリング「イ」の黒) ③スイッチ「ロ」からの連絡・戻り線(2本):2本用コネクタ×1個(ボックスBからの電線、ランプレセプタクル「ロ」の黒)
ボックスAを経由する接地側白線3本を3本用差込形コネクタで接続し、各点滅器に対応する負荷への戻り線(各2本)をそれぞれ2本用差込形コネクタ(計2個)で接続します。
小問 接続箇所B(リングスリーブ圧着):①電源接地側(白3本:2.0mm×1+1.6mm×2):リングスリーブ小・刻印「小」 ②電源非接地側(黒3本:2.0mm×1+1.6mm×2):リングスリーブ小・刻印「小」 ③スイッチ「イ」戻り線(2本:1.6mm×2):リングスリーブ小・刻印「○」 ④スイッチ「ロ」戻り線(2本:1.6mm×2):リングスリーブ小・刻印「○」
ボックスBではリングスリーブ4箇所を用います。電源線(2.0mm)が含まれる白3本接続および黒3本接続は、合計断面積の関係からリングスリーブ小・刻印「小」となります。1.6mm同士の2本接続となる各点滅回路の戻り線接続2箇所は、リングスリーブ小・刻印「○」を用います。
小問 PF管およびアウトレットボックス施工:アウトレットボックスの打抜き穴4箇所全てを使用し、PF管接続部以外の3箇所にはゴムブッシング(19)を取り付ける。PF管用ボックスコネクタはアウトレットボックス側にロックナットで強固に取り付け、管内にIV線3本(黒・白・赤)を通線する。
施工条件2および5に基づき、アウトレットボックスの打抜き穴4箇所を全て使用し、管用コネクタはボックス側に設置します。他の貫通部にはゴムブッシングを確実に装着して電線被覆の保護を図ります。
小問 器具端子の極性・結線・取付枠:①コンセント:W端子に白(IV線)、反対極に黒(IV線)。 ②スイッチ「ロ」:片側に黒の渡り線、反対側に赤(IV線)を接続。 ③ランプレセプタクル:受金ねじ部端子に白、中心接触片側に黒を結線。 ④引掛シーリング:接地側極端子(接地側表示)に白を結線。 ⑤埋込連用取付枠:スイッチ「ロ」およびコンセントを取り付ける。
施工条件3および6に基づき、各器具の接地側端子(受金ねじ部、W端子、接地側表示端子)には必ず白色電線を接続します。連用枠にはスイッチ「ロ」とコンセントを取り付け、電源非接地側(黒)をコンセント側からスイッチ側へ渡り配線します。

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覚えるポイント

  • 2.0mm電線1本と1.6mm電線2本の合計3本を小スリーブで圧着する場合の刻印は「小」である。
  • 1.6mm電線2本のみを小スリーブで圧着する場合の刻印は極小マーク「○」である。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部端子には必ず白色の電線を接続する。
  • PF管用ボックスコネクタはアウトレットボックス側に取り付ける。

間違えやすいところ

  • 太さ2.0mmが1本と1.6mmが2本の3本接続を、間違えて「○」の刻印で圧着してしまうミス。
  • PF管コネクタのロックナットを締める向きや、固定する位置を間違えるミス。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部端子と中心接触片端子に、白と黒を逆につないでしまうミス。
  • アウトレットボックスの使わないノックアウト(打抜き穴)を開けてしまう、またはブッシングを入れ忘れるミス。

出題の前提:令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(2024年12月14日実施)課題12の問題および施工条件に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題12』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題12

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題12の問題・解答資料です。