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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題1の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題1の概要
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候補問題No.1の複線化・器具結線および電線接続施工

技能試験 · 技能試験 / 複線図 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / 埋込連用タンブラスイッチ

図に示す低圧屋内配線工事を与えられた全ての支給材料(予備品を除く)を使用し、施工条件に従って完成させなさい。 【施工条件等の要約】 1. 配線及び器具の配置は単線図に従い、「ロ」のタンブラスイッチは連用取付枠の中央に取り付ける。 2. 電線の色別: ①電源からの接地側電線にはすべて白色を使用する。 ②電源から点滅器(スイッチ)までの非接地側電線にはすべて黒色を使用する。 ③ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、引掛シーリングの接地側極端子(「接地側」表示)には白色電線を結線する。 3. ジョイントボックス部分の接続: ①ボックスA部分はリングスリーブによる圧着接続とする。 ②ボックスB部分は差込形コネクタによる接続とする。 4. 施工省略部分(蛍光灯「ハ」)は末端のシース・絶縁被覆を剥ぎ取った状態で残す。

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解答

ジョイントボックスAでは、リングスリーブ(小)5個を用いて【刻印「小」が2箇所(電源白+引掛シーリング白+ジョイントB白、電源黒+スイッチ非接地黒)、刻印「○」が3箇所(スイッチイ返り線+引掛シーリング黒、スイッチロ返り線+ジョイントB連絡線、スイッチハ返り線+ジョイントB連絡線)】で圧着接続する。ジョイントボックスBでは、差込形コネクタを用いて【3本用コネクタに接地側白3本、2本用コネクタにスイッチロ返り線+ランプレセプタクル、別の2本用コネクタにスイッチハ返り線+施工省略蛍光灯】を接続する。連用枠には上から位置表示灯内蔵スイッチ(イ)、タンブラスイッチ(ロ)、タンブラスイッチ(ハ)を取り付ける。

解説

電灯と点滅器の回路では、接地側の白線は必ず負荷(電灯など)へ直接つなぎ、非接地側の黒線は必ず点滅器(スイッチ)へ直接つなぎます。各スイッチからの戻り線は、対応する負荷の非接地側端子(黒)へつなぎます。この3つのきまりに従って複線図を作ります。リングスリーブの圧着マークは、電線の太さと本数の組み合わせで決まります。1.6mmが2本のときだけ「○」、2.0mmが入る場合や1.6mmが3〜4本のときは「小」です。この説明を別の太さや本数に当てはめず、異なる接続では適合表でスリーブと刻印を選び直します。

解き方

  1. 単線図から複線図を起こし、ボックスA(リングスリーブで接続)とボックスB(差込形コネクタで接続)の接続点と電線の色を決めます。
  2. 支給されたケーブルを、器具側とボックス側の剥ぎ取り寸法を足した長さに切り、シースと心線の絶縁被覆を剥きます。
  3. 引掛シーリング、ランプレセプタクル(のの字曲げ)、3路分を取り付けた埋込連用枠スイッチの各端末器具を結線します。
  4. ボックスAとボックスBで、施工条件に合う接続器具(圧着刻印「小」2箇所・「○」3箇所、コネクタ3本用1個・2本用2個)を使って電線をつなぎます。

答えの内訳

技能試験問題:ボックスA:リングスリーブ圧着5箇所(小刻印2箇所、○刻印3箇所)。ボックスB:差込形コネクタ3箇所(3本用1個、2本用2個)。連用枠:上「位置表示灯内蔵スイッチ(イ)」、中央「タンブラスイッチ(ロ)」、下「タンブラスイッチ(ハ)」。
単線図と施工条件に基づき、ジョイントボックスAで電源白・黒および3系統の点滅回路(イ、ロ、ハ)を分岐・中継します。ジョイントボックスBでは照明器具(ロ:ランプレセプタクル、ハ:施工省略)への電源供給とスイッチ返り線を差込形コネクタで接続します。
器具の結線と取付:①引掛シーリング(イ):接地側(W表示)に白線、他方に黒線を接続。②ランプレセプタクル(ロ):受金ねじ部端子に白線、中心接触片側端子に黒線を「の」の字巻きで接続。③連用枠:上段に位置表示灯内蔵スイッチ、中段にタンブラスイッチ(ロ)、下段にタンブラスイッチ(ハ)を取り付け、非接地側黒線をわたり線で共通接続する。
施工条件1よりスイッチ「ロ」を取付枠の中央に配置し、施工条件2の③より受金ねじ部や接地側極端子には必ず白色絶縁電線を接続します。スイッチの非接地端子側はVVF1.6-2Cの黒線からわたり線(黒)を2本作成して3つのスイッチへ送り配線します。
ボックスAの接続(リングスリーブ):①接地側:電源白(EM-EEF 2.0)+引掛シーリング白(1.6)+ボックスB行き白(1.6)の3本をリングスリーブ小・刻印「小」で圧着。②非接地側:電源黒(EM-EEF 2.0)+スイッチ行き黒(1.6)の2本をリングスリーブ小・刻印「小」で圧着。③イ回路:スイッチイ返り線(1.6)+引掛シーリング黒(1.6)の2本をリングスリーブ小・刻印「○」で圧着。④ロ回路:スイッチロ返り線(1.6)+ボックスB行き線(1.6)の2本をリングスリーブ小・刻印「○」で圧着。⑤ハ回路:スイッチハ返り線(1.6)+ボックスB行き線(1.6)の2本をリングスリーブ小・刻印「○」で圧着。
2.0mmが1本含まれる接続(①2.0+1.6+1.6、②2.0+1.6)は断面積合計からリングスリーブ小を用いて圧着マークは「小」となります。1.6mmが2本の接続(③、④、⑤)はリングスリーブ小を用いて圧着マークは「○」(極小)とする必要があります。
ボックスBの接続(差込形コネクタ):①接地側:ボックスAからの白(1.6)+ランプレセプタクル白(1.6)+施工省略ハ白(1.6)の3本を「3本用コネクタ」に接続。②ロ回路:ボックスAからのロ返り線(1.6)+ランプレセプタクル黒(1.6)の2本を「2本用コネクタ」に接続。③ハ回路:ボックスAからのハ返り線(1.6)+施工省略ハ黒(1.6)の2本を「2本用コネクタ」に接続。
施工条件3の②に基づき、ボックスBは差込形コネクタを用いて結線します。3個の負荷のうちボックスB側にある受金ねじ部白線と施工省略白線にボックスAからの接地側白線をまとめて3本用コネクタとし、各スイッチ返り線を対応する器具黒線と2本用コネクタでそれぞれ接続します。

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覚えるポイント

  • 本問に示された接続の範囲で考えます。1.6mm電線2本のリングスリーブ接続は圧着マーク「○」、2.0mmを含む場合は「小」を使用する。この圧着の説明を別の径・本数へ一般化せず、異なる接続では単線・より線の別も含めて適合表でスリーブと刻印を選び直します。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部(外側の金属部)には必ず接地側電線(白)を接続する。
  • 埋込連用取付枠へのスイッチ取付位置(「ロ」が中央)と上下関係を施工条件どおりに遵守する。

間違えやすいところ

  • リングスリーブを圧着するとき、1.6mm×2本を間違って「小」ダイスで圧着し、刻印が違う欠陥になる。
  • 電源線EM-EEF 2.0-2C(外装と絶縁被覆が硬いポリエチレン被覆)を剥くとき、心線に傷をつけてしまう。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部端子と中心接触片端子の結線色(白・黒)を逆にしてしまう。
  • 取付枠へのタンブラスイッチの配置指定(「ロ」が中央)を見落とし、器具の順番を間違える。

出題の前提:令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(2024年12月14日実施)候補問題No.1の問題用紙・施工条件および公式解答例(電気技術者試験センター公表資料)。

出典:電気技術者試験センター『令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題1』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題1

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和6年度第二種電気工事士下期技能試験(12月14日) 課題1の問題・解答資料です。