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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和6年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題1の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和6年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題1の概要
30:00

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単線図に基づく低圧屋内配線工事の施工(候補問題No.1)

技能試験 · 複線図化 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続 / スイッチ結線 / 極性識別

図に示す配線図(単線図)と施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【配線構成】 ・電源:単相2線式 100V(EM-EEF 2.0-2C、150mm)をジョイントボックスAに導入する。 ・ジョイントボックスAから引掛シーリング(角形)「イ」へ配線(VVF 1.6-2C、150mm)。 ・ジョイントボックスAから埋込連用スイッチ群(「イ」位置表示灯内蔵タンブラスイッチ、「ロ」タンブラスイッチ、「ハ」タンブラスイッチ)へ配線(VVF 1.6-2C×2本、150mm)。 ・ジョイントボックスAからジョイントボックスBへ配線(VVF 1.6-3C、150mm)。 ・ジョイントボックスBからランプレセプタクル「ロ」へ配線(VVF 1.6-2C、150mm)。 ・ジョイントボックスBから蛍光灯「ハ」(施工省略)へ配線(VVF 1.6-2C、150mm)。 【施工条件】 1. 配線及び器具の配置は図に従うこと。なお、「ロ」のタンブラスイッチは取付枠の中央に取り付けること。 2. 電線の色別(絶縁被覆の色):  ①電源からの接地側電線にはすべて白色を使用する。  ②電源から点滅器までの非接地側電線にはすべて黒色を使用する。  ③ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子、引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側と表示)には白色の電線を結線する。 3. 電線接続方法:  ①A部分はリングスリーブによる接続とする。  ②B部分は差込形コネクタによる接続とする。

解答・解説を表示

解答

Aボックスでリングスリーブ小×5箇所(刻印「小」×2箇所、刻印「○」×3箇所)、Bボックスで差込形コネクタ(3本用×1、2本用×2)を用いて正しく接続し、埋込連用枠の中央にスイッチ「ロ」を配置して渡り線(黒)を施し、各器具の極性条件(引掛シーリング接地側端子及びレセプタクル受金ねじ部へ白線)を満たして施工を完成させる。

解説

単線図から複線図を起こすときの基本は、電気の行きと帰りを分けて考えることです。まず、電源の接地側(白)をスイッチ以外のすべての負荷へつなぎます。次に、電源の非接地側(黒)をすべてのスイッチ(点滅器)へつなぎます。最後に、各スイッチから対応する負荷へ戻り線をつなぎます。なお、Aボックスはリングスリーブ、Bボックスは差込形コネクタを使う指定を守ります。

解き方

  1. 単線図と施工条件を見て、スイッチ「ロ」は中央の枠に付けること、接地側は白・非接地側は黒にすること、Aボックスはリングスリーブ・Bボックスは差込コネクタを使うことを確認して整理する。
  2. 基本の考え方にしたがって複線図をかき、それぞれの電線の色と、ジョイント部でつなぐ本数・太さを書き出す。
  3. ケーブルを決められた寸法で切り、シース(外側の被覆)と絶縁被覆をはぎ取り、ランプレセプタクルののの字巻き、引掛シーリングやスイッチの差込結線をする。
  4. Aボックスでリングスリーブを圧着し(刻印「小」が2箇所、刻印「○」が3箇所)、Bボックスで差込コネクタ(3本用が1個、2本用が2個)をつなぎ、全体の形を整える。

答えの内訳

スイッチ連用枠の配置と渡り線施工:連用枠に上から位置表示灯内蔵スイッチ「イ」、タンブラスイッチ「ロ」、タンブラスイッチ「ハ」の順に取り付け、電源非接地側(黒色)を渡り線(黒色)を用いて3つのスイッチへ送り配線する。
施工条件によりスイッチ「ロ」は取付枠の中央に取り付ける指定があるため、上から順に「イ」「ロ」「ハ」の配置とします。また、電源から点滅器までの非接地側電線はすべて黒色とする規定があるため、スイッチ間の渡り線にも黒色絶縁電線を使用する必要があります。
ランプレセプタクル及び引掛シーリングの極性結線:引掛シーリングの「接地側(W)」端子およびランプレセプタクルの「受金ねじ部端子」に白色電線を結線し、受金部以外の端子(中心接触片端子)には黒色電線を結線する。
施工条件に基づき、感電防止のため接地側電線(白色)は引掛シーリングの接地側極端子(接地側と刻印)およびランプレセプタクルの受金ねじ部側の端子ねじに確実に接続します。ランプレセプタクルではのの字曲げ加工を右巻き・芯線の露出を適切に施工します。
ジョイントボックスAの接続(リングスリーブ):リングスリーブ小を5個使用し、刻印「小」が2箇所、刻印「○(極小)」が3箇所となるように圧着する。
接続の組み合わせと圧着ダイスは以下の通りです。①接地側白線3本(電源2.0mm+引掛シーリング1.6mm+B行き1.6mm、合計断面積7.5mm2)→リングスリーブ小・刻印「小」、②電源非接地側黒線2本(電源2.0mm+スイッチ送り1.6mm、合計断面積5.5mm2)→リングスリーブ小・刻印「小」、③スイッチ「イ」戻り線2本(スイッチ側1.6mm+引掛シーリング1.6mm)→リングスリーブ小・刻印「○」、④スイッチ「ロ」戻り線2本(スイッチ側1.6mm+B行き1.6mm)→リングスリーブ小・刻印「○」、⑤スイッチ「ハ」戻り線2本(スイッチ側1.6mm+B行き1.6mm)→リングスリーブ小・刻印「○」。
ジョイントボックスBの接続(差込形コネクタ):3本用差込形コネクタ1個と2本用差込形コネクタ2個を使用して接続する。
接続内訳は以下の通りです。①接地側白線3本(Aからの白1.6mm+ランプレセプタクル受金ねじ部白1.6mm+施工省略「ハ」白1.6mm)→3本用差込形コネクタ(赤色)、②スイッチ「ロ」戻り線2本(Aからのロ戻り1.6mm+ランプレセプタクル黒1.6mm)→2本用差込形コネクタ(赤色)、③スイッチ「ハ」戻り線2本(Aからのハ戻り1.6mm+施工省略「ハ」黒1.6mm)→2本用差込形コネクタ(赤色)。
単線図は接続関係を読む。電源・分電盤・照明の三つのまとまりを一本の線で結ぶ概念図。
単線図は設備どうしの接続関係を一本の線にまとめて表します。一本の線がそのまま電線一本を意味するとは限りません。

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覚えるポイント

  • リングスリーブ小での1.6mm電線2本の圧着マークは「○(極小)」、2.0mmを含む接続や1.6mmが3〜4本の場合は「小」となる。
  • 埋込連用取付枠にスイッチを取り付ける際、指定されたスイッチ(本問では「ロ」)を確実に中央スロットに配置する。
  • スイッチ間の渡り線は電源非接地側電線となるため、施工条件「電源から点滅器までの非接地側電線はすべて黒色」に従い必ず黒色を使用する。

間違えやすいところ

  • 電源線EM-EEF 2.0mm(黒)とスイッチ送り線1.6mm(黒)を圧着するとき、刻印を「○」にしてしまう誤圧着(正しくは「小」)。
  • スイッチが3個並ぶ配置で、施工条件で指定された「ロ」を中央ではなく上や下の端に付けてしまう枠配置のミス。
  • ランプレセプタクルで、受金ねじ部側に黒線、中心接触片側に白線と、反対に結線してしまう極性のミス。

出題の前提:令和6年度第二種電気工事士上期技能試験(2024年7月20日実施)問題・施工条件及び公式公表解答例

出典:電気技術者試験センター『令和6年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題1』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和6年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題1

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和6年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題1の問題・解答資料です。