学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月24日) 課題11の概要
アウトレットボックス・ねじなし電線管を用いた配線工事(候補No.11)
技能試験 · アウトレットボックス / ねじなし電線管工事 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続 / 埋込連用器具結線
図に示す低圧屋内配線工事を与えられた全ての材料(予備品を除く)を使用し、施工条件に従って完成させなさい。 【配線及び器具配置】 ・電源:単相2線式100V(VVF 2.0-2C、シース青色、寸法150mm) ・ジョイントボックス:アウトレットボックスを使用し、打抜き済みの穴(19mm×3、25mm×2)を全て使用する。 ・金属管工事:アウトレットボックス下部にねじなし電線管(E19、支給長約120mm)をねじなしボックスコネクタで接続し、内部にIV 1.6mm×3本を通して下部のタンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に接続する。ボックスと器具間の図示寸法は250mmで、電線管自体の長さではない。 ・器具:引掛シーリング(角形、イ、右上、寸法150mm)、タンブラスイッチ(ロ、右下、寸法250mm)、ランプレセプタクル(ロ、左下、寸法250mm)。 ・埋込連用取付枠:タンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に使用。 【接続条件】 ・電源側電線(シース青色)との接続箇所はリングスリーブによる接続。 ・その他の接続箇所は差込形コネクタ(2本用)による接続。
解答・解説を表示
解答
アウトレットボックス内で電源側電線(シース青)を含む2箇所をリングスリーブ接続(接地側白4本はリングスリーブ中で「中」刻印、非接地側黒3本はリングスリーブ小で「小」刻印)。その他の器具間・スイッチ返り線接続の2箇所は差込形コネクタ2本用で接続する(スイッチ「イ」からの赤線と引掛シーリング「イ」の黒線、スイッチ「ロ」からの白線とランプレセプタクル「ロ」の黒線)。金属管とボックスの接続はねじなしボックスコネクタ(止めねじ頭部をねじ切る)と絶縁ブッシングを用いて行い、連用枠にはタンブラスイッチ「イ」とコンセントを取り付ける。
解説
技能試験では配線図記号の正確な解釈、器具の極性識別、電線接続部における規定スリーブの選定と刻印の整合、金属管工事における部材の適切な取り付けが合否の決定要因となります。圧着は接続する全心線の径・本数と単線・より線の別を確かめ、適合するスリーブと刻印を組合せ表で選びます。幾何学的な断面積の独自計算や「2.0mmが含まれる」という条件だけでは決められません。
解き方
- 支給材料を確認し、単線図から複線図を起こして電線の色別(接地側=白、非接地側=黒、イのスイッチ返り線=赤、ロのスイッチ返り線=白(ロへの黒は電源側))とボックス内接続方法(電源側=リングスリーブ、その他=差込形コネクタ)を整理する。
- アウトレットボックスにゴムブッシング(19mm用2個、25mm用2個)を装着し、ねじなしボックスコネクタを取り付けて止めねじの頭部をプライヤやドライバでねじ切り、絶縁ブッシングを装着する。
- タンブラスイッチ(イ)とコンセントを埋込連用取付枠に取り付け、IV線(黒、白、赤)およびわたり線(黒)を結線してねじなし電線管に通線する。
- ランプレセプタクル(受金ねじ部=白、中心接触片=黒)および引掛シーリング(接地側極=白)の結線を行い、指定寸法に合わせてケーブル・電線をアウトレットボックス内に引き込む。
- アウトレットボックス内で電源側白電線(2.0+1.6×3)をリングスリーブ中(刻印「中」)、電源側黒電線(2.0+1.6×2)をリングスリーブ小(刻印「小」)で圧着し、残りの2箇所を差込形コネクタ2本用で接続する。
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覚えるポイント
- 2.0mm×1本+1.6mm×2本の圧着はリングスリーブ小で刻印「小」を使用する(刻印「○」は1.6mm×2本のみ)。
- 本問の2.0mm×1本+1.6mm×3本は、適合表に従いリングスリーブ中・刻印「中」を選ぶ。別の線種・径・本数は改めて適合表で確認する。
- ねじなしボックスコネクタの止めねじは頭部をねじ切るまで締め付け、内側に絶縁ブッシングを必ず装着する。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部側端子およびコンセント・引掛シーリングの接地側極(W)には必ず白線を結線する。
間違えやすいところ
- 電源接地側(2.0mm×1本+1.6mm×3本)の圧着にリングスリーブ小を無理に使用したり、刻印を誤って「小」にしてしまうミス。
- 電源非接地側(2.0mm×1本+1.6mm×2本)の圧着工具ダイスを誤って「○」で圧着してしまうミス(重大欠陥)。
- ねじなしボックスコネクタの止めねじの頭部をねじ切り忘れることや、絶縁ブッシングの取り付け忘れ。
- ランプレセプタクルのねじ締め端子において、受金ねじ部側に黒線を接続してしまう極性逆配線。
出題の前提:令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(2023年12月24日実施)候補問題No.11 問題用紙・施工条件および公式解答例
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月24日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月24日) 課題11
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月24日) 課題11の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

