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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題11の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題11の概要
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技能試験課題No.11の施工・複線図・結線解説

技能試験 · アウトレットボックス / 金属管工事(E19) / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ

図に示す低圧屋内配線工事を与えられた材料(予備品を除く)を使用し、配線図及び施工条件に従って完成させなさい。 【配線図概要】 ・電源:単相2線式 100V(ジョイントボックス左側、VVF 2.0-2C(青色シース)、寸法150mm) ・ジョイントボックス(アウトレットボックス 19mm 3箇所、25mm 2箇所ノックアウト打抜き済み): - 上側:引掛シーリングローゼット(イ)(VVF 1.6-2C、寸法150mm) - 左下側:ランプレセプタクル(ロ)(VVF 1.6-2C、寸法250mm) - 右下側:埋込連用タンブラスイッチ(ロ)(VVF 1.6-2C、寸法250mm) - 下側中央:ねじなし電線管(E19、管長120mm、IV 1.6×3本(黒・白・赤))を経由し、埋込連用タンブラスイッチ(イ)及び埋込連用コンセント(寸法250mm) 【施工条件抜粋】 1. アウトレットボックスは、打抜き済みの穴(5箇所)だけをすべて使用すること。 2. 電線色別:接地側は全て白、電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側は全て黒。コンセント「W」、受金ねじ部、引掛シーリング「接地側」に白を結線。 3. 電線接続:電源側電線(青色シース)との接続箇所はリングスリーブによる接続。その他の接続箇所は差込形コネクタによる接続。 4. ねじなしボックスコネクタはジョイントボックス側に取り付けること。ねじなし電線管とボックスとの電気的接続(接地等)は省略。 5. 埋込連用取付枠はタンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に使用すること。

解答・解説を表示

解答

アウトレットボックス内の接続:電源接地側白線4本(2.0mm×1+1.6mm×3)をリングスリーブ「中」で圧着刻印「中」、電源非接地側黒線3本(2.0mm×1+1.6mm×2)をリングスリーブ「小」で圧着刻印「小」。スイッチ(イ)からの返り線(IV赤)と引掛シーリング黒を差込形コネクタ(2本用)で接続、スイッチ(ロ)からの返り線(白)とランプレセプタクル黒を差込形コネクタ(2本用)で接続。アウトレットボックスの未使用打抜き穴には支給されたゴムブッシング(19mm用2個、25mm用2個)を装着し、金属管接続部にはコネクタと絶縁ブッシングを装着。タンブラスイッチ(イ)とコンセントは取付枠に取り付け、黒のIV線から切り出した渡り線で非接地側を渡り配線する。

解説

単相2線式100V配線において、電源接地側(白線)はコンセントおよびすべての負荷器具へ直接配線し、電源非接地側(黒線)はコンセントおよび各スイッチへ供給します。本問では金属管工事とアウトレットボックスの施工、さらに電源側接続部のみリングスリーブ、それ以外を差込形コネクタとする接続方法の指定が重要なポイントです。

解き方

  1. 単線図から複線図を描き、電線色(接地側白、非接地側黒、返り線)と接続箇所ごとの接続方法(リングスリーブ・差込形コネクタ)を特定する。
  2. 支給されたケーブル・電線の切断寸法を計算する(VVF 1.6-2Cは引掛シーリング約300mm、ランプレセプタクル約400mm、スイッチロ約450mm。IV黒は管路用約450mmと渡り線用約100mmに切断)。
  3. アウトレットボックスの打抜き穴にねじなしボックスコネクタとゴムブッシングを取り付け、ねじなし電線管をコネクタに固定してねじ頭をねじ切る。
  4. 各器具(ランプレセプタクル、引掛シーリング、スイッチ・コンセント取付枠)へ電線を結線する。
  5. アウトレットボックス内に電線を引き込み、施工条件に従ってリングスリーブ(中刻印1箇所、小刻印1箇所)および差込形コネクタ(2本用2箇所)で結線する。

答えの内訳

技能試験問題:施工条件に従った複線図の構成、適切な電線長・ケーブルの切断、アウトレットボックス内のリングスリーブ刻印(中1箇所、小1箇所)および差込形コネクタ(2本用2箇所)の接続、金属管・ゴムブッシング・連用器具等の正確な組み立て
配線図および施工条件に基づき、各器具の極性、電線色別、圧着マーク、管路およびボックスの施工を正確に行います。
回路結線・電線色(複線図):①接地側(白):電源白(2.0mm)に、引掛シーリング(イ)白、ランプレセプタクル(ロ)白、コンセント白(IV)を接続。 ②非接地側(黒):電源黒(2.0mm)に、スイッチ(ロ)黒、スイッチ(イ)/コンセント送り黒(IV)を接続。 ③負荷(イ)結線:スイッチ(イ)からの返り赤(IV)と引掛シーリング黒を接続。 ④負荷(ロ)結線:スイッチ(ロ)からの返り白とランプレセプタクル黒を接続。
電源の接地側白線は全ての負荷(受金ねじ部、接地側極端子、コンセントW端子)に接続します。非接地側黒線は常時電圧を供給するスイッチ2個とコンセントに接続します。各スイッチからの返り線は対応する負荷の非接地側に接続します。
ボックス内接続と圧着マークの選定:①電源接地側白線(2.0mm×1本+1.6mm×3本=合計断面積約9.17mm²)→ リングスリーブ「中」を用いて圧着マーク「中」で圧着。 ②電源非接地側黒線(2.0mm×1本+1.6mm×2本=合計断面積約7.16mm²)→ リングスリーブ「小」を用いて圧着マーク「小」で圧着。 ③スイッチ(イ)の赤線と引掛シーリング黒線(1.6mm×2本)→ 差込形コネクタ(2本用)。 ④スイッチ(ロ)の返り白線とレセプタクル黒線(1.6mm×2本)→ 差込形コネクタ(2本用)。
施工条件4により、電源側電線(青シース2.0-2C)が関わる2箇所の接続のみリングスリーブを用い、その他の2箇所は差込形コネクタを用います。2.0mm1本+1.6mm3本は小スリーブの許容範囲(8mm²以下)を超えるため中スリーブ刻印「中」となります。
金属管(E19)およびアウトレットボックス施工:アウトレットボックスの下側19mm穴にねじなしボックスコネクタを取り付け、管端に絶縁ブッシングをねじ込む。止めねじは頭部がねじ切れるまで締め込む。残り4箇所の打抜き済み穴には、穴径に合わせてゴムブッシング(19mm用×2、25mm用×2)に十字等の切り込みを入れて装着し、ケーブルを貫通させる。
施工条件2により打抜き済みの穴(19mm×3、25mm×2)をすべて使用する必要があります。金属管の接続穴を除く4箇所には支給されたゴムブッシングを適切に装着しなければ欠陥となります。
スイッチ(イ)・コンセント・渡り線施工:埋込連用取付枠に上側:スイッチ(イ)、下側:コンセントを取り付ける。IV黒線(550mm支給)から約100mmを切断して渡り線を作成し、電源黒線をスイッチ(またはコンセント)に入力後、渡り線でコンセント(またはスイッチ)へ送る。コンセント接地側(W)にはIV白線を結線し、スイッチの返り端子にはIV赤線を結線する。
施工条件6により取付枠はスイッチ(イ)とコンセント部分に使用します。支給されたIV黒線は渡り線分を含んだ長さ(550mm)となっているため、管内通過長さに配慮して約100mmを切断して渡り線を作成します。

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覚えるポイント

  • 電源側接続部のみリングスリーブを用い、その他は差込形コネクタを使用する条件の取り違えに注意する。
  • 電線サイズ2.0mm×1本と1.6mm×3本の合計4本接続は、リングスリーブ「中」で刻印「中」となる。
  • ねじなしボックスコネクタのねじ頭はペンチ等で必ずねじ切る。
  • アウトレットボックスの打抜き穴5箇所すべてにブッシングまたはコネクタを取り付ける。

間違えやすいところ

  • 2.0mm1本+1.6mm3本の接続箇所を誤ってリングスリーブ「小」で圧着してしまう刻印・スリーブ選定ミス。
  • 金属管用のIV黒線から渡り線を切り出すのを忘れ、電線長が不足してしまうミス。
  • 差込形コネクタ接続と指定されている箇所をすべてリングスリーブで圧着してしまう施工条件無視。
  • ねじなしボックスコネクタの止めねじの頭をねじ切り忘れることによる施工不良。

出題の前提:令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(2023年12月23日実施)候補問題No.11の配線図及び施工条件に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題11

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題11の問題・解答資料です。