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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題7の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題7の概要
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3路・4路スイッチによるランプレセプタクル点滅回路の施工

配線図・実技施工 · 技能試験 / 3路スイッチ / 4路スイッチ / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / アウトレットボックス

図に示す配線図及び施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【回路の概要】 ・電源:単相2線式 100V ・3箇所のスイッチ(3路スイッチ2個、4路スイッチ1個)のそれぞれを操作して、2灯のランプレセプタクル「イ」(うち1灯は施工省略)を点滅させる回路である。 ・接続箇所A(VVF用ジョイントボックス、取り付け省略)はリングスリーブにより接続する。 ・接続箇所B(アウトレットボックス、打抜き済みの穴をすべて使用しゴムブッシングを装着)は差込形コネクタにより接続する。 ・埋込連用取付枠は、4路スイッチ部分に取り付けること。 ・電源側の非接地側電線は左側の3路スイッチ S の「0」端子へ接続し、接地側電線はランプレセプタクルの受金ねじ部へ接続すること。

解答・解説を表示

解答

A部分(リングスリーブ接続):電源白と渡り白(2.0+1.6)を刻印「小」、電源黒と3路S端子0の黒(2.0+1.6)を刻印「小」、3路S端子1・3からの連絡線2本と渡り線2本(各1.6+1.6)をそれぞれ刻印「○」で圧着(計4箇所)。B部分(差込形コネクタ接続):接地側白3本(Aからの白、レセプタクル白2本)を3本用、負荷側点滅線3本(右側3路端子0からの線、レセプタクル黒2本)を3本用、3路・4路間の連絡線4組(各2本)を2本用4個で接続(計6箇所)。4路スイッチに取付枠を装着し、ボックスの打抜き穴5箇所にゴムブッシングを取り付けて施工する。

解説

3路・4路スイッチによる多箇所点滅回路では、両端に3路スイッチを配置し、中間に4路スイッチを介在させて2本の連絡線をクロスまたはストレートに切り替えます。電源の非接地側電線(黒)は一方の3路スイッチの「0」端子に入力し、負荷(受金ねじ部を白とした照明器具)への点滅線はもう一方の3路スイッチの「0」端子から取り出します。

解き方

  1. 単線図から複線図を作成し、電源の接地側(白)をランプレセプタクルへ、非接地側(黒)を左側の3路スイッチ「0」端子へ、右側の3路スイッチ「0」端子を器具負荷側へ導く配線を整理する。
  2. 3路スイッチの「1」「3」端子から出る2本の連絡線を4路スイッチの入力端子へ、4路スイッチの出力端子からの2本をもう一方の3路スイッチの「1」「3」端子へ接続する経路を確定する。
  3. 支給材料のケーブル長を確認し、各区間の寸法と接続余長に合わせて正確に切り出す。
  4. アウトレットボックスの穴にゴムブッシングを装着し、ランプレセプタクルの「の」の字曲げ加工および4路スイッチへの埋込連用取付枠の取り付けを行う。
  5. 接続箇所Aにおいてリングスリーブの適切なサイズ(小)とダイス刻印(「小」または「○」)を選択して圧着接続する。
  6. 接続箇所Bにおいて差込形コネクタ(2本用・3本用)を用いて各電線を芯線が露出せず奥まで確実に挿入して接続する。

小問ごとの答え

小問 技能試験問題:A部分はリングスリーブ(刻印「小」×2、「○」×2)、B部分は差込形コネクタ(3本用×2、2本用×4)で接続し、4路スイッチに埋込連用取付枠を取り付け、アウトレットボックスの打抜き穴にゴムブッシングを装着して完成させる。
配線図および施工条件に従い、各接続箇所の結線、圧着マークの選定、器具結線、ブッシング処理を適切に行う必要があります。
小問 電線寸法・切断内訳:VVF 2.0-2C(青色シース・約250mm):電源部(仕上がり150mm)。VVF 1.6-2C(約1400mm):レセプタクル実物部約250mm(仕上がり150mm)、施工省略部約350mm(仕上がり250mm)、4路スイッチ部約250mm×2本(仕上がり各150mm)。VVF 1.6-3C(約1150mm):A-B間約250mm(仕上がり150mm)、左側3路S部約250mm(仕上がり150mm)、右側3路部約350mm(仕上がり250mm)。
器具結線やボックス内接続に必要な剥ぎ取り寸法(各約100mm程度)を考慮して支給ケーブルを切り分けます。
小問 接続箇所A(リングスリーブ圧着):①電源側接地線(2.0白)+A-B間渡り線(1.6白):スリーブ小・刻印「小」 ②電源側非接地線(2.0黒)+3路Sの0端子線(1.6黒):スリーブ小・刻印「小」 ③3路Sの1端子線(1.6)+A-B間連絡線(1.6):スリーブ小・刻印「○」 ④3路Sの3端子線(1.6)+A-B間連絡線(1.6):スリーブ小・刻印「○」
2.0mm×1本+1.6mm×1本の組み合わせはリングスリーブ小で圧着し刻印は「小」、1.6mm×2本の組み合わせはリングスリーブ小で圧着し刻印は「○」とします。
小問 接続箇所B(差込形コネクタ接続):①接地側電線(Aからの1.6白、レセプタクル1.6白、施工省略レセプタクル1.6白):3本用コネクタ(1個) ②負荷側電線(右側3路の0端子からの1.6、レセプタクル1.6黒、施工省略レセプタクル1.6黒):3本用コネクタ(1個) ③A-B間連絡線と4路入力側電線(1.6同士×2組):2本用コネクタ(2個) ④4路出力側電線と右側3路の1・3端子連絡線(1.6同士×2組):2本用コネクタ(2個)
3本接続が2箇所(接地側・負荷側)で3本用コネクタを2個使用し、連絡線の2本接続が4箇所で2本用コネクタを4個使用します。
小問 器具施工および施工条件の遵守:4路スイッチに埋込連用取付枠を装着。ランプレセプタクルの受金ねじ部側端子に白色電線、中心接触片側端子に黒色電線をねじ締め接続。アウトレットボックスの打抜き穴5箇所(19mm×3、25mm×2)すべてにゴムブッシングを取り付け電線を通線。
極性および指定器具(4路スイッチ)への取付枠固定、打抜き穴へのブッシング装着などの施工条件をすべて満たす必要があります。
両端の3路スイッチ模型の間へエルくんが4路スイッチ模型をはめ、3か所で操作する配置を示す図。
3か所から点滅させる配置例です。両端に3路、中間に4路を置きます。模型は役割と位置を表し、実際の端子接続や配線を示す図ではありません。

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覚えるポイント

  • リングスリーブの刻印判定:1.6mm×2本は「○」、2.0mm×1本+1.6mm×1本は「小」となる。
  • 4路スイッチの裏面端子は、一般に上部2端子(1・2)と下部2端子(3・4)の間で交差・平行が切り替わるため、入力側ペアと出力側ペアを正しく区別して結線する。
  • ランプレセプタクルは受金ねじ部に必ず白色電線を結線する。

間違えやすいところ

  • リングスリーブA部分で、2.0mmと1.6mmの組み合わせを誤って「○」で圧着してしまう刻印過誤。
  • 埋込連用取付枠を4路スイッチではなく3路スイッチに取り付けてしまう施工条件違反。
  • アウトレットボックスの打抜き済みノックアウト穴にゴムブッシングを装着し忘れる、または切れ込み処理を行わないこと。
  • ランプレセプタクルの極性(受金ねじ部に黒を接続してしまう)の間違い。

出題の前提:令和5年度第二種電気工事士技能試験(2023年12月23日実施)候補問題No.7の公式問題および公表解答例に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題7』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題7

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題7の問題・解答資料です。