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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題2の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題2の概要
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低圧屋内配線工事の施工(パイロットランプ常時点灯回路とコンセント渡り配線)

技能試験 · 複線図 / 常時点灯回路 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / 埋込連用器具

図に示す配線図及び施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【施工条件の要点】 1. 配線及び器具の配置は配線図に従う。 2. 確認表示灯(パイロットランプ)は常時点灯とする。 3. 電線色別: ①電源からの接地側電線にはすべて白色を使用。 ②電源から点滅器、パイロットランプ及びコンセントまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用。 ③コンセントの接地側極端子(W表示)およびランプレセプタクルの受金ねじ部端子には白色を結線。 4. 電線接続方法: ①ジョイントボックスA部分はリングスリーブによる接続。 ②ジョイントボックスB部分は差込形コネクタによる接続。 5. 埋込連用取付枠は、タンブラスイッチ及びパイロットランプ部分に使用する。 ※施工省略部(右側ランプレセプタクル)の端部は端末処理を行い、ボックス・保護板の取り付けは省略する。

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解答

複線図に基づき各器具を結線する。ジョイントボックスAはリングスリーブ圧着(接地側白3本:小、非接地側黒2本:小、スイッチ返り線2本:○)。ジョイントボックスBは差込形コネクタ接続(接地側白4本用×1、非接地側黒3本用×1、スイッチ返り線3本用×1)。パイロットランプは常時点灯となるよう電源白・黒を並列接続し、スイッチと渡り配線を行う。コンセント間は2口コンセントの送り端子を経由して単口コンセントへ渡り配線する。

解説

パイロットランプの常時点灯回路では、点滅器とは独立して負荷に常時100V電源を供給するため、接地側電線(白)と非接地側電線(黒)を直接パイロットランプの端子間に並列接続します。また、複数箇所の接続部においてリングスリーブの圧着マークは接続する電線の公称断面積の合計(2.0mmは3.14mm²、1.6mmは2.01mm²)に基づき、8mm²以下かつ1.6mm×2本のみ「○」、それ以外の8mm²以下(1.6mm×3〜4本、2.0mm×1本+1.6mm×1〜2本等)は「小」を使用することが法令・判定基準で厳密に定められています。

解き方

  1. 単線図から複線図を作成し、各器具の配置、パイロットランプの常時点灯回路、コンセント渡り配線、スイッチ点滅系統を整理する。
  2. 支給ケーブルを切断・外装剥ぎ取り・心線ストリップし、ランプレセプタクル(輪作り)、連用器具(スイッチ・PL・コンセント)への結線と渡り線加工を行う。
  3. ジョイントボックスAで電線太さと本数を確認し、リングスリーブを用いて適切なダイス刻印(小・○)で圧着する。
  4. ジョイントボックスBで心線長さを揃え、差込形コネクタ(4本用1個、3本用2個)に完全に挿入して接続状態を目視確認する。

答えの内訳

低圧屋内配線工事:複線図に従った各器具結線、電線色別、ジョイントボックスA(リングスリーブ圧着3箇所)およびジョイントボックスB(差込形コネクタ3箇所)の接続を完成させる。
配線図と施工条件に基づき、回路構成・電線色別・圧着マーク・器具結線を正しく施工します。
回路構成と電線色別:接地側(白)は全負荷(ランプレセプタクル2箇所、常時点灯パイロットランプ、コンセント2箇所)に接続。非接地側(黒)は常時点灯パイロットランプ、スイッチ、コンセントへ接続。スイッチからの返り線(赤)は両ランプレセプタクルへ接続。
パイロットランプを常時点灯とするため、スイッチの開閉状態に関わらず常時100Vが印加されるよう電源の接地側(白)と非接地側(黒)を並列に接続します。スイッチへは非接地側(黒)を入れ、スイッチの出力を赤線としてジョイントボックス経由で2台のランプレセプタクルへ送ります。
ジョイントボックスAの接続(リングスリーブ):①接地側:電源白(2.0)+ランプレ白(1.6)+連絡線白(1.6)の3本接続=リングスリーブ小・刻印「小」 ②非接地側:電源黒(2.0)+連絡線黒(1.6)の2本接続=リングスリーブ小・刻印「小」 ③点滅線:ランプレ黒(1.6)+連絡線赤(1.6)の2本接続=リングスリーブ小・刻印「○」
電源線VVF2.0と器具線VVF1.6の組み合わせに応じたスリーブサイズと圧着ダイス選定を行います。2.0mm×1本+1.6mm×2本(計3本)および2.0mm×1本+1.6mm×1本(計2本)はともに刻印「小」、1.6mm×2本のみ刻印「○」(極小)を用います。
ジョイントボックスBの接続(差込形コネクタ):①接地側:連絡線白(1.6)+PL白(1.6)+2口コンセント白(1.6)+施工省略ランプレ白(1.6)=4本用コネクタ×1個 ②非接地側:連絡線黒(1.6)+PL・スイッチ黒(1.6)+2口コンセント黒(1.6)=3本用コネクタ×1個 ③点滅線:連絡線赤(1.6)+スイッチ赤(1.6)+施工省略ランプレ黒(1.6)=3本用コネクタ×1個
接地側白線4本を4本用差込形コネクタでまとめ、非接地側黒線3本およびスイッチ返り線3本をそれぞれ支給された3本用差込形コネクタ2個で確実に奥まで差し込んで接続します。
器具への結線と施工上の注意:取付枠はスイッチ・パイロットランプ側に取り付け、パイロットランプに白と黒、スイッチに黒と赤(返り線)を接続し黒の渡り線を設ける。2口コンセントのW端子(白)と非接地側端子(黒)からそれぞれ単口コンセントへ渡り配線する。ランプレセプタクルは受金ねじ部に白を結線する。
施工条件により取付枠の使用箇所が指定されています。2口コンセントと単口コンセント間の渡り配線では、極性(W側が接地側白線)を揃えて正しく送り端子から配線します。ランプレセプタクルは受金ねじ部端子に接地側白線をねじ止めし、心線の巻き方向・被覆噛み込みに注意して施工します。

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覚えるポイント

  • パイロットランプ常時点灯はスイッチに関係なく白(接地)と黒(非接地)を常時印加する。
  • 本問に示された接続の範囲で考えます。リングスリーブの刻印は1.6mm×2本のみ「○」、2.0mmを含む接続は合計断面積に応じて「小」となる。この圧着の説明を別の径・本数へ一般化せず、異なる接続では単線・より線の別も含めて適合表でスリーブと刻印を選び直します。
  • 埋込連用取付枠の取付位置(本問ではスイッチ・PL側)を施工条件で必ず確認する。

間違えやすいところ

  • パイロットランプを同時点滅や異時点滅と誤認してスイッチの負荷側(返り線)に接続してしまう結線ミス。
  • ジョイントボックスAの電源黒(2.0)と連絡線黒(1.6)の接続でダイスを「○」にしてしまう刻印誤り(正しくは「小」)。
  • 2口コンセントと単口コンセント間の渡り線で接地側極(W)と非接地側極を取り違える極性誤り。

出題の前提:電気技術者試験センター「第二種電気工事士技能試験 候補問題No.2」施工条件および欠陥判断基準(令和5年度下期)

出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題2』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題2

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和5年度第二種電気工事士下期技能試験(12月23日) 課題2の問題・解答資料です。