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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題13の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題13の概要
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配線図に基づく低圧屋内配線工事(自動点滅器・コンセント・ランプレセプタクル回路)の施工

配線設計・実技施工 · 技能試験 / 複線図 / リングスリーブ / 差込形コネクタ / 自動点滅器 / ランプレセプタクル / VVRケーブル

配線図(図1)および施工条件に従い、支給材料を用いて単相2線式100Vの低圧屋内配線工事を完成させなさい。本課題はジョイントボックスA・Bの2箇所で電線接続を行い、ジョイントボックスAではリングスリーブ、ジョイントボックスBでは差込形コネクタを用います。また、自動点滅器代用の3極端子台、ランプレセプタクル、埋込連用スイッチ、コンセント、VVRケーブル(丸形ケーブル)を含む回路を施工条件に合致するように結線・施工しなさい。

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解答

ジョイントボックスAではリングスリーブ(小)3個を使用し、刻印は電源黒・渡り黒・スイッチ黒の接続が「小」、電源白・渡り白の接続が「小」、スイッチ白・渡り赤の接続が「○」となる。ジョイントボックスBでは差込形コネクタを用い、接地側白4本を4本用、電源非接地側黒3本を3本用、スイッチ戻り線2本(赤・黒)を2本用コネクタに接続する。自動点滅器代用端子台は端子1に非接地側黒、端子2に接地側白2本(VVF白とVVR白)、端子3に屋外灯への負荷線黒(VVR黒)を結線し、埋込連用取付枠はコンセント側に中央配置で取り付ける。

解説

自動点滅器回路では、内部のCdS受光・制御素子の駆動用として常時100V電源(端子1の黒と端子2の白)が必要です。端子1から取り出された電圧は受光回路で開閉制御され、端子3から負荷(屋外灯「ロ」)へ非接地側出力として供給されます。このため負荷への接地側帰還線は端子2の白に接続され、端子2には電源からの接地側と負荷への接地側の2本が集約されます。

解き方

  1. 支給材料と配線図を確認し、Aジョイント(リングスリーブ)とBジョイント(差込形コネクタ)の接続方式を整理して複線図を作成する。
  2. 各ケーブルを所定の寸法に合わせて切断し、VVRケーブルのシース・介在物除去、VVFケーブルのシース・絶縁被覆ストリップを行う。
  3. ランプレセプタクルののの字曲げ加工、取付枠へのコンセント取り付け、スイッチおよび端子台への結線を完了させる。
  4. ジョイントボックスAでリングスリーブの圧着マーク(小・小・○)を再確認して圧着し、ジョイントボックスBで差込形コネクタ(2本用・3本用・4本用)を確実に接続する。

小問ごとの答え

小問 1. 複線図の作成と全体結線:電源からの接地側(白)をコンセント・端子台(2番)・レセプタクルへ結線し、非接地側(黒)をスイッチ・コンセント・端子台(1番)へ結線する。スイッチ「イ」の戻り線をレセプタクル「イ」に、自動点滅器の端子3からの出力を屋外灯「ロ」に接続する。
電源(1φ2W 100V)からジョイントボックスAへはVVF 2.0-2C(青色シース)で引き込み、A・B間はVVF 1.6-3Cで接続します。非接地側電線(黒)は常時電圧が必要なスイッチ「イ」、コンセント、自動点滅器へ送り、接地側電線(白)は負荷(レセプタクル、屋外灯)およびコンセント、自動点滅器の接地側へ供給します。
小問 2. ジョイントボックスAの接続(リングスリーブ):①電源黒2.0mm+渡り黒1.6mm+スイッチ黒1.6mmの3本接続:リングスリーブ小、圧着マーク「小」 ②電源白2.0mm+渡り白1.6mmの2本接続:リングスリーブ小、圧着マーク「小」 ③スイッチ戻り白1.6mm+渡り赤1.6mmの2本接続:リングスリーブ小、圧着マーク「○」
施工条件4-①によりA部分はリングスリーブ接続です。2.0mm電線が混在する接続では、断面積合計に基づき2.0mm×1本+1.6mm×1本および2.0mm×1本+1.6mm×2本はリングスリーブ小で圧着マーク「小」を用います。1.6mm×2本の組み合わせのみ圧着マーク「○」(極小)で圧着します。
小問 3. ジョイントボックスBの接続(差込形コネクタ):①接地側白線4本(渡り白+レセプタクル白+コンセント白+端子台送り白):差込形コネクタ4本用 ②非接地側黒線3本(渡り黒+コンセント黒+端子台送り黒):差込形コネクタ3本用 ③点滅線2本(渡り赤+レセプタクル黒):差込形コネクタ2本用
施工条件4-②によりB部分は差込形コネクタ接続です。支給材料である2本用、3本用、4本用コネクタがそれぞれ各1個過不足なく割り当てられます。ストリップ長をゲージに合わせて芯線を露出させ、先端が奥まで確実に挿入されていることを確認します。
小問 4. ランプレセプタクルの施工:受金ねじ部端子に接地側白線、中心接触片側端子に点滅線黒線を結線し、時計回り(右巻き)でのの字曲げ加工を行う。
施工条件3-③により受金ねじ部端子には必ず白色の電線を接続します。ねじの締付方向に合わせて電線を右巻きに巻き付け、絶縁被覆が端子座金に噛み込まないよう、また芯線が座金外へ過度に露出しないよう成形します。
小問 5. コンセントおよび埋込連用取付枠の施工:埋込連用取付枠にコンセントを中央位置で取り付け、W表示端子に接地側白線、反対側端子に非接地側黒線を接続する。
施工条件5に基づき取付枠はコンセント部分に使用します(スイッチ側には使用しません)。器具1個のみをフレームに取り付けるため上下中央に固定します。施工条件3-③に従い、接地側極端子(W表示)に白線を差し込みます。
小問 6. 自動点滅器代用端子台およびVVRケーブルの施工:端子台の記号1に非接地側黒線(Box BからのVVF黒)、記号2に接地側白線2本(Box BからのVVF白+屋外灯へのVVR白)、記号3に負荷線黒線(屋外灯へのVVR黒)を接続する。屋外灯側(施工省略)はVVRケーブルの外装を適切に剥ぎ取る。
自動点滅器の内部回路(CdS受光器+接点)に基づき、電源端子は1(非接地側・黒)と2(接地側・白)です。屋外灯「ロ」へは端子3からの点滅出力(黒)と共通接地側である端子2(白)から電源を供給するため、端子2には2本の白線が共締め(または上下端子へ接続)されます。VVRケーブルは介在物(介在紙等)を根元できれいに切除します。

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覚えるポイント

  • 自動点滅器の端子台結線は、1番が黒(電源非接地)、2番が白2本(電源接地側および負荷接地側)、3番が黒(負荷へ)。
  • リングスリーブ接続で2.0mmと1.6mmの組み合わせは合計断面積が大きくなるため、刻印は「小」となる。
  • 埋込連用取付枠をどちらの器具に使用するかは施工条件に明記されているため、必ず指定を確認する(本課題はコンセント)。

間違えやすいところ

  • 自動点滅器の端子2に白線を1本しか接続せず、屋外灯への白線をジョイントボックスBまで戻してしまうミス。
  • ボックスAのリングスリーブ圧着で、2.0mm+1.6mmの組み合わせに対して「○」で圧着してしまう誤り(刻印過小による欠陥)。
  • 埋込連用取付枠をコンセントではなくスイッチ側に取り付けてしまう施工条件違反。
  • VVRケーブルの丸形シース剥ぎ取り時に絶縁被覆を傷つける、または内部の介在物(紙・繊維)を切除し忘れるミス。

出題の前提:令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(2023年7月23日実施)候補問題No.13の配線図及び施工条件に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題13』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題13

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題13の問題・解答資料です。