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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題11の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題11の概要
30:00

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配線工事(金属管工事・アウトレットボックスを含む回路の施工)

技能試験 · 複線図化 / リングスリーブ圧着接続 / 差込形コネクタ接続 / 金属管(ねじなし電線管)工事 / 器具結線

図に示す低圧屋内配線工事を与えられた全ての材料(予備品を除く)を使用し、施工条件に従って完成させなさい。 【配線及び寸法等の条件】 ・電源:単相2線式100V(VVF 2.0-2C、シース青色、ボックス左側間150mm) ・ジョイントボックス(アウトレットボックス)を中心に配置。 ・右上:引掛シーリングローゼット(角形)(イ)(VVF 1.6-2C、150mm) ・右下:タンブラスイッチ(ロ)(VVF 1.6-2C、250mm) ・左下:ランプレセプタクル(ロ)(VVF 1.6-2C、250mm) ・真下:ねじなし電線管(E19、管長約120mm)を経由し、タンブラスイッチ(イ)及び埋込連用コンセント(IV 1.6×3本、250mm) 【施工条件抜粋】 1. ジョイントボックスは打抜き済みの穴だけをすべて使用する。 2. 電線色別:電源接地側は白、電源非接地側は黒。コンセントW端子、ランプレセプタクル受金ねじ部端子、引掛シーリング接地側端子に白を結線。 3. ジョイントボックス内の接続:電源側電線(青色シース)との接続箇所はリングスリーブ接続、その他の接続箇所は差込形コネクタ接続とする。 4. ねじなしボックスコネクタはジョイントボックス側に取り付ける。 5. 埋込連用取付枠は、タンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に使用する。

解答・解説を表示

解答

アウトレットボックス内において、電源接地側電線(2.0mm白1本+1.6mm白3本)をリングスリーブ中(刻印「中」)、電源非接地側電線(2.0mm黒1本+1.6mm黒2本)をリングスリーブ小(刻印「小」)で圧着接続し、スイッチ(イ)の負荷返り線(IV赤1本+1.6mm黒1本)およびスイッチ(ロ)の負荷返り線(1.6mm白1本+1.6mm黒1本)をそれぞれ2本用差込形コネクタで接続する。アウトレットボックス下部にねじなしボックスコネクタ(絶縁ブッシング装着、止めねじ頭部ねじ切り)を取り付けて金属管を接続し、内部にIV線3本(黒・白・赤)を通線して下部のスイッチ(イ)・コンセント器具へ配線・結線する。

解説

屋内配線では、電源からの接地側電線(白)を全負荷の接地側端子およびコンセント接地側極(W)に直接結線し、非接地側電線(黒)をスイッチおよびコンセント非接地側極に接続します。本課題はアウトレットボックスを中心に金属管配線(IV線3本)とケーブル配線が混在する回路であり、施工条件で指定された接続方法(電源側はリングスリーブ、それ以外は差込形コネクタ)を正確に適用し、電線太さと本数に応じた圧着ダイス選定および金属管コネクタの端末処理(ねじ切り・絶縁ブッシング)を行う必要があります。

解き方

  1. 配線図から複線図を作成し、接地側白線・非接地側黒線・各負荷の返り線の接続経路と、リングスリーブ(電源側)および差込形コネクタ(その他)の接続区分を特定する。
  2. アウトレットボックスの打抜き穴にゴムブッシングを装着し、下部にはねじなしボックスコネクタ(絶縁ブッシング含む)を取り付けて止めねじ頭部をねじ切る。
  3. 金属管にIV線3本(黒・白・赤)を通線し、スイッチ(イ)とコンセントを連用枠に取り付けてわたり線を含む結線を行う。
  4. 各器具(ランプレセプタクル、角形引掛シーリング、スイッチロ)のケーブルを所定寸法で外装・絶縁被覆を剥ぎ取り、極性に注意して結線する。
  5. ボックス内の電線をまとめ、接地側白4本をリングスリーブ中(刻印「中」)、非接地側黒3本をリングスリーブ小(刻印「小」)で圧着し、残る負荷線2組をそれぞれ2本用差込形コネクタに確実に奥まで差し込む。

答えの内訳

配線工事:アウトレットボックス内において、電源接地側(白4本:2.0mm×1、1.6mm×3)をリングスリーブ中(刻印「中」)、電源非接地側(黒3本:2.0mm×1、1.6mm×2)をリングスリーブ小(刻印「小」)で圧着。負荷「イ」の接続線2本(赤・黒)と負荷「ロ」の接続線2本(白・黒)をそれぞれ差込形コネクタ(2本用)で接続。金属管工事はボックス側にコネクタを取付ねじ切りを行い、スイッチ(イ)およびコンセントを取付枠へ正しく施工する。
施工条件に従い、電源側電線を含む接続にはリングスリーブを使用します。2.0mm1本と1.6mm3本の合計4本接続は合計断面積が8mm2を超えるためリングスリーブ中で刻印「中」、2.0mm1本と1.6mm2本の合計3本接続はリングスリーブ小で刻印「小」となります。その他の接続(スイッチイからのIV赤と引掛シーリング黒、スイッチロからの返り白とレセプタクル黒)は指定どおり2本用差込形コネクタを用います。
電線相互の接続(ジョイントボックス内):① 接地側(白):電源白(2.0mm) + レセプタクル白(1.6mm) + 引掛シーリング白(1.6mm) + コンセント白(IV 1.6mm) → リングスリーブ中(圧着マーク「中」) ② 非接地側(黒):電源黒(2.0mm) + スイッチ(ロ)黒(1.6mm) + スイッチ(イ)・コンセント渡り黒(IV 1.6mm) → リングスリーブ小(圧着マーク「小」) ③ 負荷(イ):スイッチ(イ)返り赤(IV 1.6mm) + 引掛シーリング黒(1.6mm) → 差込形コネクタ(2本用) ④ 負荷(ロ):スイッチ(ロ)返り白(1.6mm) + レセプタクル黒(1.6mm) → 差込形コネクタ(2本用)
電源からの接地側白線は全ての負荷(受金ねじ部、角形引掛シーリング接地側端子)およびコンセント接地側極(W)に供給され合計4本となります。電源非接地側黒線は常時電圧を供給する各スイッチおよびコンセントに渡るため合計3本となります。
金属管工事・器具等の施工:・ねじなし電線管(E19)はボックスコネクタを用いてアウトレットボックス下部ノックアウト穴に固定し、コネクタ止めねじの頭部はねじ切る。管端には絶縁ブッシングを装着する。 ・アウトレットボックスの他の打抜き済み穴(3箇所)には適切にゴムブッシングを装着してケーブルを通す。 ・埋込連用取付枠にタンブラスイッチ(イ)およびコンセントを取り付け、コンセントW端子に白、非接地側に黒を結線し、黒からスイッチ(イ)へ黒のわたり線を配線、スイッチ(イ)の負荷側に赤(IV)を結線する。 ・ランプレセプタクルの受金ねじ部端子に白、中心接触片側に黒を結線する。 ・引掛シーリングローゼットの「接地側」と表示された極に白、もう一方に黒を結線する。
ねじなしボックスコネクタの止めねじ頭部のねじ切り忘れや、管端の絶縁ブッシング未装着は欠陥判定となります。また、連用取付枠はスイッチ(イ)とコンセント部分に使用するよう条件で指定されています。

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覚えるポイント

  • 2.0mm1本と1.6mm3本の圧着はリングスリーブ「中」で刻印も「中」となる(小スリーブでは過充填となり欠陥)。
  • ねじなしボックスコネクタの止めねじは頭部を完全にねじ切ること、管端に絶縁ブッシングを忘れずに装着すること。
  • ランプレセプタクル受金ねじ部端子および引掛シーリング「接地側」端子には必ず接地側白線を接続すること。

間違えやすいところ

  • 電源接地側の4本接続において、小スリーブを使用したり刻印を「小」や「○」で圧着してしまうミス。
  • ねじなしボックスコネクタの止めねじ頭部をねじ切らずに残してしまう、または絶縁ブッシングを装着し忘れるミス。
  • 差込形コネクタに電線を挿入する際、心線先端が奥まで届いていない、またはストリップゲージより長く剥きすぎて心線が露出するミス。
  • 埋込連用取付枠の表裏の向きを逆に取り付けるミスや、スイッチ(イ)とコンセントの間でわたり線の接続箇所を間違えるミス。

出題の前提:令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(2023年7月23日実施)候補問題No.11の試験問題および施工条件に基づきます。

出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題11

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題11の問題・解答資料です。