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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題2の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題2の概要
30:00

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パイロットランプ常時点灯回路と2箇所コンセント送り配線の施工

技能試験 · パイロットランプ常時点灯 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / 複線図化

図に示す低圧屋内配線工事を与えられた支給材料(予備品を除く)を使用し、施工条件に従って完成させなさい。 【施工条件の要点】 1. 配線及び器具の配置は図に従うこと。 2. 確認表示灯(パイロットランプ)は常時点灯とすること。 3. 電線の色別は、電源からの接地側にすべて白色、電源から点滅器・パイロットランプ・コンセントまでの非接地側にすべて黒色を使用すること。コンセントの接地側極(W表示)およびランプレセプタクルの受金ねじ部端子には白色を結線すること。 4. ジョイントボックスA部分はリングスリーブによる接続、B部分は差込形コネクタによる接続とすること。 5. 埋込連用取付枠はタンブラスイッチ及びパイロットランプ部分に使用すること。

解答・解説を表示

解答

A部分のリングスリーブ接続は「小」2箇所(刻印「小」)と「小」1箇所(刻印「○」)。B部分の差込形コネクタ接続は4本用1個(接地側白)、3本用2個(非接地側黒、点滅赤)。パイロットランプは常時点灯のため非接地側(黒)と接地側(白)を接続しスイッチとわたり配線。取付枠はタンブラスイッチ・パイロットランプ部分に装着する。

解説

パイロットランプの常時点灯回路では、器具両端に常時100V(電源の接地側白と非接地側黒)を供給します。本問に示された接続の範囲で考えます。リングスリーブ圧着では、1.6mm×2本のみ刻印「○」、2.0mmを含む接続や1.6mm×3〜4本は刻印「小」を選定することが電気技術基準の施工品質を担保する基本原則です。この圧着の説明を別の径・本数へ一般化せず、異なる接続では単線・より線の別も含めて適合表でスリーブと刻印を選び直します。

解き方

  1. 単線図から複線図を描き起こし、常時点灯のパイロットランプ回路(電源黒・白を直接並列接続)と各器具への色別を割り振る。
  2. ケーブルを各指定寸法(外装剥ぎ取り代・器具結線代を考慮)に合わせて切断し、シースと絶縁被覆をストリップする。
  3. ランプレセプタクルの極性(受金ねじ部に白)、コンセントのW端子(白)、スイッチ・パイロットランプ間の黒わたり線を確実に結線する。
  4. ジョイントボックスA部で電線径・本数を確認し、適切なリングスリーブ圧着マーク(小・小・○)で圧着して心線の余長を切断する。
  5. ジョイントボックスB部で電線本数に応じた差込形コネクタ(4本用・3本用×2)へ心線を奥まで確実に差し込み、芯線の露出や噛み込みがないか最終確認する。

答えの内訳

配線及び器具の配置:配置図に従い、電源・レセプタクル・スイッチ・パイロットランプ・コンセントを正しくレイアウトする。
電源(VVF 2.0-2C)からジョイントボックスAに入り、上方にランプレセプタクル「イ」、右方へVVF 1.6-3CでジョイントボックスBに接続します。Bからは上方にタンブラスイッチ「イ」とパイロットランプ、右方に施工省略のランプレセプタクル「イ」(100mm)、下方に2口コンセントを配線し、さらにその2口コンセントから左方へ送り配線で埋込連用コンセントを接続します。
確認表示灯(パイロットランプ)の結線(常時点灯):パイロットランプの両端子に常時100Vが加わるよう非接地側(黒)と接地側(白)を結線する。
常時点灯とするため、ジョイントボックスBからの非接地側(黒)をスイッチの片側に接続し、わたり線(黒)でパイロットランプの一方の端子へ渡します。ジョイントボックスBからの接地側(白)をパイロットランプのもう一方の端子へ接続し、スイッチの他端から点滅線(赤)をジョイントボックスBへ送ります。
電線の色別(接地側・非接地側・器具端子):接地側はすべて白、非接地側(スイッチ・パイロットランプ・コンセントまで)はすべて黒、受金ねじ部とコンセントW端子に白を結線する。
電源からの接地側電線にはすべて白色を使用し、ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、コンセントの接地側極(Wマーク端子)、パイロットランプの接地端子へ確実に結線します。非接地側は黒色とし、スイッチ、パイロットランプ、コンセントの非接地側端子(W表示のない側)に結線します。2口コンセントから連用コンセントへの送り線も同様に白(W)と黒を対応させます。
A部分の電線相互の接続(リングスリーブ):接地側(2.0白+1.6白+1.6白)はリングスリーブ小で刻印「小」、非接地側(2.0黒+1.6黒)はリングスリーブ小で刻印「小」、点滅線(1.6黒+1.6赤)はリングスリーブ小で刻印「○」。
接地側白線3本(電源2.0mm 1本+レセプタクル1.6mm 1本+渡り線1.6mm 1本)は断面積合計約7.16mm2となるため、リングスリーブ小を用いて圧着マーク「小」で圧着します。非接地側黒線2本(電源2.0mm 1本+渡り線1.6mm 1本)はリングスリーブ小を用いて刻印「小」で圧着します。スイッチからの戻り線(レセプタクル1.6mm黒+渡り線1.6mm赤)の2本はリングスリーブ小を用いて刻印「○」(極小)で圧着します。
B部分の電線相互の接続(差込形コネクタ):4本用コネクタに接地側(白4本)、3本用コネクタに非接地側(黒3本)、もう1つの3本用コネクタに点滅線(赤2本+黒1本)を接続する。
接地側白線4本(Aからの白、パイロットランプからの白、2口コンセントへの白、施工省略レセプタクルへの白)を4本用差込形コネクタ1個にまとめます。非接地側黒線3本(Aからの黒、スイッチ/パイロットへの黒、2口コンセントへの黒)を3本用差込形コネクタ1個にまとめます。点滅線3本(Aへの赤、スイッチからの赤、施工省略レセプタクルへの黒)をもう1つの3本用差込形コネクタ1個にまとめます。
埋込連用取付枠の取り付け(タンブラスイッチ及びパイロットランプ部分):支給された埋込連用取付枠1枚をタンブラスイッチ及びパイロットランプの組み合わせ部分に取り付ける。
支給材料表に連用取付枠は1枚のみ支給されており、施工条件5に「埋込連用取付枠は、タンブラスイッチ及びパイロットランプ部分に使用すること」と指定されています。単体コンセント部分には取付枠を使用せず、スイッチおよびパイロットランプの2個を取り付ける枠として正しく固定します。

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覚えるポイント

  • 1.6mm電線2本のリングスリーブ圧着マークは必ず「○」(極小)であり、「小」で圧着すると重大欠陥となる。
  • パイロットランプ常時点灯は電源線(白・黒)をそのまま器具両端へ配線し、スイッチには非接地側(黒)から渡り線を接続する。

間違えやすいところ

  • 電源2.0mmと1.6mmの2本接続のリングスリーブ圧着マークを「○」と誤認し刻印ミスを起こすこと。
  • 埋込連用取付枠をスイッチ・パイロットランプ側ではなく、誤って単体埋込コンセント側に取り付けてしまうこと。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部端子に非接地側(黒色)を結線してしまい、極性逆の欠陥となること。

出題の前提:令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(2023年7月22日実施)課題2施工条件及び電気技術者試験センター公表正解作品例に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題2』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題2

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和5年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題2の問題・解答資料です。