学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和4年度第二種電気工事士下期技能試験(12月25日) 課題12の概要
配線図に基づく低圧屋内配線工事の施工(アウトレットボックス・PF管・差込コネクタ・リングスリーブ)
技能試験 · 複線図 / PF管工事 / アウトレットボックス / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ
配線図および施工条件に従い、与えられた材料(予備品を除く)を使用して低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【配線構成の要点】 1. 電源:単相2線式100V(VVF 2.0-2C 青色シース、心線2.0mm)。ジョイントボックスB(アウトレットボックス)へ配線。 2. ジョイントボックスB(アウトレットボックス): ・上側:100V電源(VVF 2.0-2C) ・左側:ジョイントボックスAへの連絡(VVF 1.6-3C) ・下側:タンブラスイッチ「イ」(VVF 1.6-2C) ・右側:合成樹脂製可とう電線管(PF16)工事でIV 1.6mm×3本(黒・白・赤)を通線し、タンブラスイッチ「ロ」及びコンセント(連用取付枠使用)へ配線。 3. ジョイントボックスA(VVF用ジョイントボックス・取り付け省略): ・右側:ジョイントボックスBからの連絡(VVF 1.6-3C) ・上側:ランプレセプタクル「ロ」(VVF 1.6-2C) ・下側:引掛シーリングローゼット(角形)「イ」(VVF 1.6-2C) 4. 電線接続: ・ジョイントボックスA:差込形コネクタ接続(2本用×2個、3本用×1個使用) ・ジョイントボックスB:リングスリーブ接続(刻印:小、○) 5. アウトレットボックスの打抜き済み穴4箇所には、右側にPF管コネクタ、他の3箇所にゴムブッシング(19)を取り付けて電線を通すこと。
解答・解説を表示
解答
ジョイントボックスAは差込形コネクタ3箇所(3本用×1、2本用×2)、ジョイントボックスBはリングスリーブ圧着4箇所(2.0mm+1.6mm×2本を「小」で2箇所、1.6mm×2本を「○」で2箇所)で結線し、PF管・取付枠・ゴムブッシング等を条件通り適切に施工する。
解説
単相2線式配線では、電源非接地側(黒)を点滅器およびコンセントへ送り、接地側(白)をコンセントおよび全負荷へ接続します。スイッチからの点滅線(返り線)を対応する各負荷の非接地側端子へ結線します。アウトレットボックスへの電線管接続にはボックスコネクタを用い、未使用およびケーブル貫通孔には電線被覆保護のためゴムブッシングを取り付けます。リングスリーブ圧着は電線サイズと本数に応じた適切なダイス刻印(1.6×2本は「○」、2.0×1+1.6×2本は「小」)を選択することが極めて重要です。
解き方
- 単線図から複線図を作成し、各器具の極性、電線色(白・黒・赤)、接続方式(A:差込形コネクタ、B:リングスリーブ)と圧着マーク(○・小)を決定する。
- 寸法表に従ってケーブルおよびIV電線を切断・被覆剥ぎ取りし、アウトレットボックスにゴムブッシング3個とPF管用ボックスコネクタを取り付ける。
- PF管にIV線3本を通線し、タンブラスイッチ「ロ」・コンセントを取り付けた連用枠に結線(わたり線黒を含む)する。ランプレセプタクル、引掛シーリング、スイッチ「イ」を結線する。
- ジョイントボックスAで差込形コネクタ(3本用1個、2本用2個)、ジョイントボックスBでリングスリーブ(刻印「小」2箇所、刻印「○」2箇所)を施工条件通りに圧着接続する。
答えの内訳
- 技能試験問題:複線図に基づく各電線・器具の結線、PF管・アウトレットボックス施工、およびジョイントボックス接続(A:差込形コネクタ、B:リングスリーブ)の完全施工
- 配線図及び施工条件に基づき、ジョイントボックスA(差込形コネクタ)とB(アウトレットボックス内リングスリーブ接続)、スイッチ・コンセント連用部、器具結線(極性)、PF16管ボックスコネクタ取付、ゴムブッシング3箇所使用を正確に行う必要があります。
- 回路結線(電線相互の接続・極性):【接地側(白)】電源白(2.0mm)はボックスBでIV白(コンセント接地側へ)およびVVF1.6-3Cの白(ボックスAへ)と接続。ボックスA内で白はランプレセプタクル受金ねじ部白、引掛シーリング接地側白と接続。 【非接地側(黒)】電源黒(2.0mm)はボックスBでスイッチ「イ」の黒およびIV黒(スイッチ「ロ」・コンセント非接地側へ)と接続。 【スイッチ「イ」回路】スイッチ「イ」返り白(1.6mm)はボックスBでVVF1.6-3Cの1線(例:黒)と接続し、ボックスAで引掛シーリング黒と接続。 【スイッチ「ロ」回路】スイッチ「ロ」返りIV赤(1.6mm)はボックスBでVVF1.6-3Cの1線(例:赤)と接続し、ボックスAでランプレセプタクル黒と接続。
- 施工条件3に従い、電源からの接地側電線にはすべて白、非接地側電線にはすべて黒を用い、ランプレセプタクルの受金ねじ部および引掛シーリングの接地側極(表示あり)に白線を正しく接続します。
- ジョイントボックスAの接続(差込形コネクタ):差込形コネクタによる全3箇所の接続: ① 接地側(白3本:Bからの渡り白1.6mm、ランプレセプタクル白1.6mm、引掛シーリング白1.6mm)⇒ 3本用コネクタ(赤色)×1個 ② スイッチ「イ」返り線(2本:Bからの黒1.6mm、引掛シーリング黒1.6mm)⇒ 2本用コネクタ(赤色)×1個 ③ スイッチ「ロ」返り線(2本:Bからの赤1.6mm、ランプレセプタクル黒1.6mm)⇒ 2本用コネクタ(赤色)×1個
- 施工条件4-①に基づき、ジョイントボックスAでは支給された差込形コネクタ(2本用2個、3本用1個)を適切に使用して接続します。
- ジョイントボックスBの接続(リングスリーブ圧着):リングスリーブ(小)による全4箇所の圧着: ① 接地側電源白(2.0mm×1本)+ IV白(1.6mm×1本)+ 渡り白(1.6mm×1本)⇒ 刻印「小」 ② 非接地側電源黒(2.0mm×1本)+ スイッチ「イ」黒(1.6mm×1本)+ IV黒(1.6mm×1本)⇒ 刻印「小」 ③ スイッチ「イ」返り白(1.6mm×1本)+ 渡り黒(1.6mm×1本)⇒ 刻印「○」 ④ スイッチ「ロ」返りIV赤(1.6mm×1本)+ 渡り赤(1.6mm×1本)⇒ 刻印「○」
- 2.0mm電線1本と1.6mm電線2本の組み合わせはリングスリーブ小で刻印「小」、1.6mm電線2本の組み合わせはリングスリーブ小で刻印「○」(極小)を用いて圧着します。
- 器具周辺の施工および金属管・PF管等の取り付け:・アウトレットボックスの打抜き済みノックアウト穴4箇所を使用し、右面にPF管用ボックスコネクタを取り付け、PF16可とう管を接続。残り3箇所の穴にはゴムブッシング(19)を切り込みを入れて装着し、ケーブルを通す。 ・タンブラスイッチ「ロ」及びコンセントは埋込連用取付枠に取り付け、スイッチ「ロ」とコンセントの非接地側端子間を黒の渡り線で接続し、コンセント接地側W端子に白IVを接続する。 ・ランプレセプタクルの受金ねじ部側に白線、引掛シーリングローゼットの「接地側」表示端子に白線を確実に接続する。
- 施工条件2、5、6に従い、アウトレットボックスの穴にはゴムブッシングおよびPF管コネクタを漏れなく装着し、連用取付枠の指定箇所(スイッチロとコンセント)への取り付けとわたり線結線を正確に行います。
覚えるポイント
- リングスリーブ圧着において、2.0mm×1本+1.6mm×2本の組み合わせは「小」刻印である。
- 1.6mm×2本の圧着マークは必ず「○」(極小)にする(「小」刻印は重大欠陥)。
- アウトレットボックスのケーブル貫通部には必ずゴムブッシングを使用する。
間違えやすいところ
- 電源線が2.0mmであることを忘れ、2.0mm+1.6mm×2本の圧着刻印を誤って「○」にしてしまう。
- アウトレットボックスのノックアウト穴にゴムブッシングを入れ忘れてケーブルを通してしまう。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部やコンセントのW端子に非接地側の黒線を結線してしまう極性誤り。
出題の前提:令和4年度第二種電気工事士技能試験(候補問題No.12相当)試験問題・施工条件
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期技能試験(12月25日) 課題12』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和4年度第二種電気工事士下期技能試験(12月25日) 課題12
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和4年度第二種電気工事士下期技能試験(12月25日) 課題12の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

