学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和4年度第二種電気工事士下期技能試験(12月24日) 課題11の概要
候補問題No.11 金属管配線工事を伴う電灯・コンセント回路の施工
技能試験 · 複線図の作成 / リングスリーブ圧着接続 / 差込形コネクタ接続 / ねじなし電線管工事 / 極性配線
支給された材料を用い、施工条件および配線図に従って低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【配線図概要】 ・電源:単相2線式 100V(VVF 2.0-2C、外装シース青色) ・アウトレットボックス(ジョイントボックス)を中心に以下の回路を構成する。 1. 引掛シーリングローゼット(角形)「イ」(VVF 1.6-2C) 2. ランプレセプタクル「ロ」(VVF 1.6-2C) 3. 埋込連用タンブラスイッチ「ロ」(VVF 1.6-2C) 4. ねじなし電線管(E19)経由で接続される埋込連用タンブラスイッチ「イ」および埋込連用コンセント(IV 1.6mm×3本:黒・白・赤) 【主な施工条件】 1. 配線および器具の配置は配線図に従うこと。 2. ジョイントボックス(アウトレットボックス)は、打抜き済みの穴だけをすべて使用すること。 3. 電線の色別: ①電源からの接地側電線にはすべて白色を使用する。 ②電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用する。 ③コンセントの接地側極端子(W)、ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、引掛シーリングローゼットの接地側極端子には白色電線を結線する。 4. ボックス内接続方法: ①電源側電線(シース青色)との接続箇所はリングスリーブによる接続とする。 ②その他の接続箇所は差込形コネクタ(2本用)による接続とする。 5. ねじなしボックスコネクタは、ジョイントボックス側に取り付けること。 6. 埋込連用取付枠は、タンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に使用すること。
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解答
【ジョイントボックス内結線】 1. リングスリーブ接続(電源側電線): ・接地側(白):電源白(2.0)+引掛シーリング白(1.6)+ランプレセプタクル白(1.6)+コンセント白(1.6)の計4本接続 ⇒ リングスリーブ中・刻印「中」 ・非接地側(黒):電源黒(2.0)+スイッチ「ロ」黒(1.6)+スイッチ「イ」/コンセント黒(1.6)の計3本接続 ⇒ リングスリーブ小・刻印「小」 2. 差込形コネクタ接続(2本用×2箇所): ・スイッチ「イ」からの赤(1.6) と 引掛シーリング「イ」への黒(1.6) ・スイッチ「ロ」からの白(1.6) と ランプレセプタクル「ロ」への黒(1.6) 【器具・管路施工】 ・金属管(E19):アウトレットボックス側にねじなしボックスコネクタを取り付け、絶縁ブッシング(19)を装着し、止めねじ頭部をねじ切る。 ・アウトレットボックス:打抜き済み穴のみ使用し、ケーブル貫通部にはゴムブッシングを装着する。 ・タンブラスイッチ「イ」及びコンセント:埋込連用取付枠に取り付け、非接地側渡り線(黒)を配線する。
解説
屋内配線工事では、電源の接地側電線(白)を各負荷(照明器具)およびコンセントの接地側極へ漏れなく送り、非接地側電線(黒)を各点滅器(スイッチ)およびコンセントへ供給することが基本原則です。金属管工事においては電線の被覆損傷を防ぐため管端に絶縁ブッシングを取り付け、ボックスコネクタの止めねじは規定の締め付けトルク確保のために頭部をねじ切る必要があります。リングスリーブ圧着においては電線太さと本数に応じた合計断面積により適合スリーブおよび圧着マーク(極小・小・中)が厳密に定められています。
解き方
- 単線図から複線図を起こし、電源白線(2.0mm×1)に接続する接地側(1.6mm×3)の計4本、電源黒線(2.0mm×1)に接続する非接地側(1.6mm×2)の計3本、各点滅器からの戻り線(1.6mm×2が2組)を整理する。
- アウトレットボックスにゴムブッシングを装着し、E19電線管用ねじなしボックスコネクタを取り付けて止めねじ頭部をねじ切り、絶縁ブッシングを装着する。
- 器具(ランプレセプタクル、引掛シーリング、スイッチ・コンセント連用枠)を結線し、極性表示(W、接地側、受金ねじ部)を正しく遵守する。
- 施工条件に従い、電源側電線を含む2箇所をリングスリーブ(白4本は「中」、黒3本は「小」)で圧着し、その他の接続2箇所を差込形コネクタ(2本用)で確実に結線する。
覚えるポイント
- 2.0mm電線1本と1.6mm電線3本の計4本接続はリングスリーブ「中」・刻印「中」を使用する。
- ねじなしボックスコネクタの止めねじは、プラスドライバー等で確実に頭部をねじ切る。
間違えやすいところ
- 電源白(2.0mm)と1.6mm電線3本の組み合わせをリングスリーブ小で圧着してしまう刻印誤り。
- アウトレットボックス側に取り付けるねじなしボックスコネクタの絶縁ブッシングの装着忘れや止めねじのねじ切り忘れ。
出題の前提:令和4年度第二種電気工事士下期技能試験(2022年12月24日実施)候補No.11 問題・施工条件および公表解答例に基づく。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期技能試験(12月24日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和4年度第二種電気工事士下期技能試験(12月24日) 課題11
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和4年度第二種電気工事士下期技能試験(12月24日) 課題11の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

