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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和4年度第二種電気工事士上期技能試験(7月24日) 課題6の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和4年度第二種電気工事士上期技能試験(7月24日) 課題6の概要
30:00

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3路スイッチ2箇所制御回路と露出形コンセントの施工

技能試験 · 3路スイッチ回路 / 露出形コンセント結線 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続

図に示す低圧屋内配線工事を、支給材料(予備品を除く)を用いて施工条件に従い完成させなさい。 【配線構成及び寸法(器具中心・ボックス中心間)】 ・単相2線式100V電源(VVF 2.0-2C、青色シース):電源~ジョイントボックスB間 150mm ・ジョイントボックスB~露出形コンセント間:VVF 1.6-2C、150mm ・ジョイントボックスB~3路スイッチ「イ」(S表示)間:VVF 1.6-3C、150mm ・ジョイントボックスA~ジョイントボックスB間:VVF 1.6-3C、150mm ・ジョイントボックスA~引掛シーリング「イ」(角形)間:VVF 1.6-2C、150mm ・ジョイントボックスA~引掛シーリング「イ」(施工省略)間:VVF 1.6-2C、100mm ・ジョイントボックスA~3路スイッチ「イ」間:VVF 1.6-3C、150mm 【施工条件】 1. 配線及び器具の配置は図に従うこと。 2. 3路スイッチの記号「0」端子には電源側又は負荷側の電線を結線し、記号「1」「3」端子にはスイッチ相互間の電線を結線すること。 3. 電線の色別: ①電源からの接地側電線にはすべて白色を使用する。 ②電源から3路スイッチS及び露出形コンセントまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用する。 ③露出形コンセントの接地側極端子(W表示)、引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側表示)には白色電線を結線する。 4. ジョイントボックス部分の接続方法: ①A部分は差込形コネクタ接続とする。 ②B部分はリングスリーブ接続とする。 5. 露出形コンセントへの結線は、ケーブルを挿入した部分に近い端子に行うこと。 6. 施工省略部分は器具を取り付けず、指定の寸法で切断しておくこと。

解答・解説を表示

解答

ジョイントボックスAは差込形コネクタ接続(3本用×2個、2本用×2個)。ジョイントボックスBはリングスリーブ接続(刻印「小」×2箇所、刻印「○」×2箇所)。電源非接地側(黒)を3路スイッチSの端子0と露出形コンセントへ接続し、3路スイッチ(左)の端子0から負荷(引掛シーリング2箇所)の非接地側へ配線する。3路スイッチ相互の端子1・3間を2本の電線で相互接続する。露出形コンセントW端子および引掛シーリング接地側端子に白線を接続する。

解説

3路スイッチ回路は2箇所から同一の照明器具を点滅制御する回路であり、電源非接地側を一方の3路スイッチの共通端子「0」に導き、もう一方の3路スイッチの共通端子「0」から負荷(照明)へ電力を供給します。2個の3路スイッチの「1」端子および「3」端子同士を2本の連絡線(渡り線)で相互接続することで、どちらのスイッチを切り替えても回路の開閉状態を反転させることができます。コンセント回路はスイッチの開閉に関わらず常時通電が必要なため、電源から直接白(接地側)・黒(非接地側)を接続します。

解き方

  1. 単線図と施工条件から複線図を描き、電線の色別(接地側白、電源黒、3路共通端子0結線、渡り線)および接続方式(A:コネクタ、B:リングスリーブ)を決定する。
  2. 材料表のケーブル(VVF 2.0-2C 250mm、VVF 1.6-2C 850mm、VVF 1.6-3C 1050mm)を器具間寸法とボックス内余長(各100mm程度)を考慮して正しく切断する。
  3. 露出形コンセント(端子近接側結線・輪作り)、角形引掛シーリング、3路スイッチ2箇所(取付枠組み付け)の器具端子加工と結線を行う。
  4. ジョイントボックスBにおいて、電線組み合わせと断面積に応じたリングスリーブの適切な刻印(2.0+1.6×2本は小、1.6×2本は○)で圧着する。
  5. ジョイントボックスAにおいて、電線の心線長をゲージに合わせて被覆を剥ぎ取り、差込形コネクタ(3本用2個、2本用2個)に完全に挿入接続する。

小問ごとの答え

小問 回路結線と電線色別:電源接地側(白)はジョイントB経由で露出形コンセントW端子、およびジョイントA経由で2つの引掛シーリング接地側端子へ結線する。電源非接地側(黒)はジョイントBで露出形コンセントと3路スイッチSの「0」端子へ結線する。3路スイッチ(左)の「0」端子(黒)はジョイントAで2つの引掛シーリング非接地側(黒)へ結線する。両3路スイッチの「1」と「3」端子相互間は、ジョイントB・Aを経由する2本の連絡線で結線する。
施工条件により、電源側3路スイッチSの端子0には非接地側(黒)、負荷側3路スイッチの端子0には負荷への線(黒)を接続し、端子1と3の間で2本の渡り線を構成します。接地側電線(白)は常時電圧の必要なコンセントおよび点滅器制御対象の照明負荷(引掛シーリング)の各接地側極へ接続します。
小問 ジョイントボックスB(リングスリーブ圧着):①電源白(2.0mm)+コンセント白(1.6mm)+ジョイントA行き白(1.6mm)の3本接続:リングスリーブ小、圧着刻印「小」 ②電源黒(2.0mm)+コンセント黒(1.6mm)+スイッチS黒(1.6mm)の3本接続:リングスリーブ小、圧着刻印「小」 ③スイッチS端子1(または3)からの線(1.6mm)+ジョイントA行き連絡線(1.6mm)の2本接続:リングスリーブ小、圧着刻印「○」 ④スイッチS端子3(または1)からの線(1.6mm)+ジョイントA行き連絡線(1.6mm)の2本接続:リングスリーブ小、圧着刻印「○」
2.0mm電線1本と1.6mm電線2本の合計断面積はおよそ5.3+2.0×2=9.3mm²となり、8mm²を超えるため刻印「小」を使用します。1.6mm電線2本の接続は合計断面積約4.0mm²(3.5mm²以下基準に該当)のため、刻印「○」(極小)で圧着します。
小問 ジョイントボックスA(差込形コネクタ):①ジョイントBからの白+角形引掛シーリング白+施工省略引掛シーリング白の3本:差込形コネクタ(3本用・赤色) ②負荷側3路スイッチ端子0からの黒+角形引掛シーリング黒+施工省略引掛シーリング黒の3本:差込形コネクタ(3本用・赤色) ③負荷側3路スイッチ端子1(または3)からの線+ジョイントBからの連絡線の2本:差込形コネクタ(2本用・赤色) ④負荷側3路スイッチ端子3(または1)からの線+ジョイントBからの連絡線の2本:差込形コネクタ(2本用・赤色)
ジョイントボックスAでは施工条件に従い、支給されている差込形コネクタを使用します。接地側(白3本)および負荷側点滅線(黒3本)に3本用を各1個、3路スイッチ相互の連絡線2組にそれぞれ2本用コネクタを使用します。
小問 各器具の結線と加工:・露出形コンセント:ケーブル挿入部に近い側の端子を使用し、W表示端子に白線、非接地側に黒線をネジ留め(右巻き輪作り)する。台座にシースを挟み込まないように外装を適切に剥ぎ取る。 ・角形引掛シーリング:接地側表示(接地側と記載されたスリット側)に白線、非接地側に黒線をストリップ長に合わせて挿入する。 ・3路スイッチ(2箇所):埋込連用取付枠に各1個中央に取り付け、端子0に指定された黒線、端子1と3に連絡用電線を差し込む。 ・施工省略部:外装シースおよび心線絶縁被覆を剥がさず、指定寸法100mmで切断した状態とする。
露出形コンセントはケーブル挿入口から遠い側の端子に結線すると施工条件違反(欠陥)となります。ネジ締め付け時の輪作りはネジの締まり勝手(時計回り・右巻き)に合わせ、被覆噛み込みや芯線の極端な露出がないよう施工します。

覚えるポイント

  • 3路スイッチの共通端子「0」には必ず電源側非接地線または負荷側点滅線を接続する
  • リングスリーブ圧着刻印:VVF 1.6mm×2本は「○」、VVF 2.0mm×1本+1.6mm×2本は「小」
  • 露出形コンセントはケーブル挿入部に近い側の端子に結線する(遠い側に結線すると欠陥)

間違えやすいところ

  • 3路スイッチの端子0に連絡用渡り線を誤って結線してしまうミス
  • ジョイントボックスBで2.0mmと1.6mm×2本の圧着時に刻印「○」を使ってしまう(過圧着による欠陥)
  • 露出形コンセントの挿入穴に近い側ではなく遠い側の端子に電線を渡して接続してしまう施工条件違反

出題の前提:令和4年度第二種電気工事士上期技能試験(2022年7月24日実施)課題6の公式試験問題・施工条件および公式正解図に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士上期技能試験(7月24日) 課題6』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和4年度第二種電気工事士上期技能試験(7月24日) 課題6

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和4年度第二種電気工事士上期技能試験(7月24日) 課題6の問題・解答資料です。