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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和4年度第二種電気工事士上期技能試験(7月24日) 課題5の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和4年度第二種電気工事士上期技能試験(7月24日) 課題5の概要
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配線図からの複線図化と施工条件に基づく技能課題の施工

技能試験 · 端子台結線 / 単相3線式・200V回路 / 差込形コネクタ接続 / リングスリーブ圧着 / 埋込連用器具配線

提供された配線図および施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させます。 【配線概要】 ・電源部:端子台(5極)を用いて配線用遮断器(100V 2極1素子)、漏電遮断器(200V 2極2素子)、接地端子(ET)を代用。 ・100V回路:端子台(100V N-L)からジョイントボックスへVVF 2.0-2C(青色シース)で配線し、ランプレセプタクル「ロ」、施工省略「イ」(蛍光灯)、および埋込連用取付枠に取り付けられた器具群(タンブラスイッチ「イ」「ロ」、埋込連用コンセント)へ分岐供給する。 ・200V回路:端子台(200V 2極及び接地端子ET)から20A 250V接地極付コンセントへVVF 2.0-3Cで配線。 【主な施工条件】 1. スイッチ「ロ」は埋込連用取付枠の中央に取り付ける。 2. 端子台結線:100V配線用遮断器のN端子に白色、L端子に黒色を結線。接地端子ETには緑色線を結線。 3. 電線色別:接地側はすべて白色、100V非接地側(電源から点滅器・コンセントまで)はすべて黒色、接地線は緑色。受金ねじ部およびコンセントW端子には白色を結線。 4. ジョイントボックス内の接続:4本接続箇所は差込形コネクタ(4本用)を使用し、その他の接続箇所はリングスリーブによる接続とする。 以上の条件をすべて満たす結線・接続方法および施工仕様を解答しなさい。

解答・解説を表示

解答

端子台100V部(Nに白、Lに黒)からVVF2.0-2C(青)、200V部及びET端子(緑)からVVF2.0-3Cを20A 250V接地極付コンセントへ接続。ジョイントボックス内接続は、①接地側白4本(2.0mm×1+1.6mm×3)を4本用差込形コネクタ、②非接地側黒2本(2.0mm×1+1.6mm×1)をリングスリーブ小(刻印「小」)、③スイッチ「イ」返り線2本(1.6mm×2)をリングスリーブ小(刻印「○」)、④スイッチ「ロ」返り線2本(1.6mm×2)をリングスリーブ小(刻印「○」)とする。連用取付枠には上からスイッチ「イ」、スイッチ「ロ」、コンセントを取り付け、わたり線(黒)で電源を渡す。

解説

単相3線式100V/200V複合配線では、100V回路の接地側(白)と非接地側(黒)の極性厳守に加え、200V回路の接地線(緑色)の適切な識別と器具端子への正確な結線が必須です。圧着は接続する全心線の径・本数と単線・より線の別を確かめ、適合するスリーブと刻印を組合せ表で選びます。幾何学的な断面積の独自計算や「2.0mmが含まれる」という条件だけでは決められません。

解き方

  1. 単線図から複線図を作成し、各器具への電線心数、色別、およびボックス接続箇所における接続方法(差込形コネクタ4本用×1、リングスリーブ×3)を整理する。
  2. 寸法取りを行いケーブルシースおよび心線絶縁被覆をストリップし、端子台(5極)、ランプレセプタクル、埋込連用枠器具群、200V接地極付コンセントを組み立てる。
  3. ジョイントボックス部で電線を取りまとめ、接地側白4本を差込形コネクタに挿入し、残り3組の電線を圧着マーク(小×1、○×2)に合わせてリングスリーブ小で圧着・切断する。

小問ごとの答え

小問 端子台结線・200Vコンセント配線:端子台Nに白、Lに黒(VVF2.0-2C青シース)、端子台200V両極に黒・白、ET端子に緑(VVF2.0-3C)。20A 250V接地極付コンセントの接地極端子に緑、刃受端子に黒・白を結線。
施工条件により、端子台N端子には接地側白色、L端子には非接地側黒色を結線します。200V回路は接地端子ETに緑色線を接続し、コンセント側も接地端子マークのある極へ確実に緑色線を接続します(200V電源線2本の極性は問いません)。
小問 埋込連用器具の配置とわたり配線:連用取付枠の上段にタンブラスイッチ「イ」、中段にタンブラスイッチ「ロ」、下段に埋込コンセントを配置。VVF1.6-2Cを2本使用し、1本で非接地側黒・接地側白をコンセントへ配線し、コンセント非接地側からスイッチ「ロ」「イ」へ黒色わたり線で電源供給する。
施工条件1によりスイッチ「ロ」を取付枠中央に配置することが指定されています。下段のコンセントのW端子に白色、非接地側端子に黒色を挿入し、そこからジャンパー線(黒色)を用いて中央の「ロ」および上段の「イ」の入力端子へ電源を渡します。もう1本のVVF1.6-2Cの2心(黒・白)をそれぞれスイッチ「イ」およびスイッチ「ロ」の出力(返り線)として利用します。
小問 ランプレセプタクル結線:受金ねじ部側端子に白色線、中心接触片側端子に黒色線(スイッチ「ロ」からの返り線)を結線。
施工条件3④に基づき、感電防止のため受金ねじ部側の端子に接地側電線(白色)を必ず結線します。右巻きの「のの字曲げ」を行い、心線の露出が過大(5mm以上)にならないよう締め付けます。
小問 ジョイントボックス内接続(差込形コネクタ及びリングスリーブ圧着刻印):①差込形コネクタ(4本用):電源白(2.0mm)+ランプレセプタクル白(1.6mm)+施工省略イ白(1.6mm)+コンセント白(1.6mm)の4本接続。 ②リングスリーブ(刻印「小」):電源黒(2.0mm)+コンセント・スイッチ送り黒(1.6mm)の2本接続。 ③リングスリーブ(刻印「○」):スイッチ「イ」返り線(1.6mm)+施工省略イ黒(1.6mm)の2本接続。 ④リングスリーブ(刻印「○」):スイッチ「ロ」返り線(1.6mm)+ランプレセプタクル黒(1.6mm)の2本接続。
施工条件4により4本接続箇所のみ差込形コネクタ(4本用1個)を指定されているため、接地側白電線4本の合流部に使用します。その他の3箇所はリングスリーブ小を用い、太さ2.0mm+1.6mmの組み合わせは圧着マーク「小」、太さ1.6mm+1.6mmの2本接続は圧着マーク「○」(極小)で圧着します。

覚えるポイント

  • スイッチ「ロ」は連用取付枠の「中央」に取り付ける条件を見落とさない。
  • リングスリーブ圧着マークは、1.6mmの2本接続だけが「○」で、2.0mm+1.6mmは「小」となる。
  • ランプレセプタクルは受金ねじ部が必ず接地側(白線)である。

間違えやすいところ

  • スイッチ「ロ」を中心ではなく上端や下端に取り付けてしまう枠位置の間違い。
  • 電源用VVF2.0-2C(黒)とスイッチ送り線(1.6mm黒)のリングスリーブ圧着で「○」刻印を使ってしまう圧着不良。
  • 端子台の配線用遮断器100V(N/L)と漏電遮断器200VおよびET端子の接続位置を取り違える配線ミス。

出題の前提:令和4年度第二種電気工事士上期技能試験(2022年7月24日実施)課題5の施工条件及び公表解答例に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士上期技能試験(7月24日) 課題5』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和4年度第二種電気工事士上期技能試験(7月24日) 課題5

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和4年度第二種電気工事士上期技能試験(7月24日) 課題5の問題・解答資料です。