学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和3年度第二種電気工事士下期技能試験(12月18日) 課題6の概要
3路スイッチによる2箇所点滅回路および露出形コンセント回路の施工
技能試験 · 3路スイッチ / 露出形コンセント / 引掛シーリング / 差込形コネクタ / リングスリーブ
図に示す低圧屋内配線工事を与えられた材料を使用して施工条件に従い完成させなさい。 【配線図概要】 ・電源:単相100V(ジョイントボックスB側に入力、VVF 2.0-2C青色シース) ・ジョイントボックスA: - 上部:引掛シーリング(角形)「イ」(VVF 1.6-2C) - 左部:引掛シーリング(丸形)「イ」(施工省略、VVF 1.6-2C) - 下部:埋込連用タンブラスイッチ(3路)「イ」(VVF 1.6-3C) - 右部:ジョイントボックスBとの連絡(VVF 1.6-3C) ・ジョイントボックスB: - 上部:露出形コンセント(VVF 1.6-2C) - 右部:電源(VVF 2.0-2C青色シース) - 下部:埋込連用タンブラスイッチ(3路)「イ」S(VVF 1.6-3C) - 左部:ジョイントボックスAとの連絡(VVF 1.6-3C) 【施工条件抜粋】 1. 3路スイッチの配線方法:記号「0」の端子には電源側又は負荷側の電線を結線し、記号「1」と「3」の端子にはスイッチ相互間の電線を結線する。 2. 電線の色別: ① 電源からの接地側電線にはすべて白色を使用する。 ② 電源から3路スイッチS及び露出形コンセントまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用する。 ③ 露出形コンセントの接地側極端子(W表示)、引掛シーリングの接地側極端子(接地側表示)には白色の電線を結線する。 3. 電線接続: ① A部分は差込形コネクタによる接続とする。 ② B部分はリングスリーブによる接続とする。 4. 露出形コンセントへの結線は、ケーブルを挿入した部分に近い端子に行う。
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解答
【ジョイントボックスA接続(差込形コネクタ)】 ・白3本:B部からの白+引掛シーリング(角形)白+施工省略白[差込形3本用コネクタ(青)] ・黒3本:3路スイッチ0端子黒+引掛シーリング(角形)黒+施工省略黒[差込形3本用コネクタ(青)] ・連絡線2本:3路スイッチ1端子線+B部への連絡線[差込形2本用コネクタ(赤)] ・連絡線2本:3路スイッチ3端子線+B部への連絡線[差込形2本用コネクタ(赤)] 【ジョイントボックスB接続(リングスリーブ)】 ・電源接地側白3本:電源白(2.0)+露出形コンセント白(1.6)+A部への白(1.6)[リングスリーブ小・刻印「小」] ・電源非接地側黒3本:電源黒(2.0)+露出形コンセント黒(1.6)+3路スイッチSの0端子黒(1.6)[リングスリーブ小・刻印「小」] ・連絡線2本:3路スイッチSの1端子線(1.6)+A部への連絡線(1.6)[リングスリーブ小・刻印「○」] ・連絡線2本:3路スイッチSの3端子線(1.6)+A部への連絡線(1.6)[リングスリーブ小・刻印「○」]
解説
3路スイッチ回路では、電源非接地側(黒)を一対のスイッチの一方の「0」端子へ接続し、もう一方のスイッチの「0」端子から負荷(器具)へ結線します。2つの3路スイッチ間にある「1」および「3」端子相互を2本の連絡線で結ぶことにより、どちらのスイッチを操作しても回路の導通/遮断が切り替わる2箇所点滅回路が構成されます。リングスリーブ圧着マークは、1.6mm×2本の場合は「○」、2.0mm×1本+1.6mm×2本など断面積が大きくなる場合は「小」を選定します。
解き方
- 複線図の作成:電源から接地側(白)を露出形コンセントおよびAボックス経由で2箇所の引掛シーリング(接地側極)へ結線する。非接地側(黒)はBボックス内で分岐し露出形コンセントおよび3路スイッチSの「0」端子へ結線する。負荷側の引掛シーリング2箇所の黒線はAボックス内でまとめ、A側の3路スイッチ「0」端子へ結線する。スイッチ相互間の「1」「3」端子同士をA・B間の連絡線2本で接続する。
- ケーブルの寸法取りと被覆剥ぎ:VVF 1.6-3C(1050mm)をA-B間・Aスイッチ・Bスイッチ用に各350mmで3等分する。VVF 1.6-2C(850mm)を露出形コンセント(約300mm)、角形引掛シーリング(約300mm)、施工省略(約250mm)へ分割する。
- 器具付けの施工:露出形コンセントはケーブル挿入孔に近い側の端子に電線を接続(W端子に白、もう一方に黒)し、絶縁被覆を台座内に収める。角形引掛シーリングは極性(接地側・非接地側)とストリップゲージ長を厳守して結線する。3路スイッチ2個を埋込連用取付枠にそれぞれ固定し電線を差し込む。
- 電線接続の実行:Aボックス内は差込形コネクタ(白3本・黒3本に3本用、連絡線2本組×2箇所に2本用)を芯線が露出しないよう奥まで差し込む。Bボックス内はリングスリーブを用いて電源白(2.0)+コンセント白(1.6)+A部白(1.6)および電源黒(2.0)+コンセント黒(1.6)+スイッチ黒(1.6)を刻印「小」で圧着し、連絡線2組(各1.6×2)を刻印「○」で圧着後、先端余長を切断する。
覚えるポイント
- 3路スイッチの「0」端子は電源非接地側(黒)または負荷(器具)側へ接続し、「1」「3」端子はスイッチ相互間の連絡線専用とする。
- リングスリーブ圧着刻印は、1.6mm×2本のみ「○」で、2.0mmが1本でも混ざる組み合わせ(2.0mm+1.6mm×2本など)は「小」となる。
間違えやすいところ
- 露出形コンセントでケーブル挿入孔から遠い端子へ電線を斜めに渡して接続してしまうミス(施工条件違反)。
- リングスリーブB部分で、2.0mm×1本+1.6mm×2本の接続に対して誤って刻印「○」で圧着してしまう欠陥。
- 3路スイッチ相互間の連絡線を「0」端子に誤って接続し、2箇所点滅が正常に機能しなくなる結線ミス。
出題の前提:令和3年度第二種電気工事士下期技能試験(2021年12月18日実施)問題6の施工条件及び公式公表解答例に基づく。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期技能試験(12月18日) 課題6』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和3年度第二種電気工事士下期技能試験(12月18日) 課題6
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和3年度第二種電気工事士下期技能試験(12月18日) 課題6の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

