学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和3年度第二種電気工事士上期技能試験(7月17日) 課題5の概要
令和3年度第二種電気工事士上期技能試験(7月17日) 課題5の施工
技能試験 · 単相100V回路 / 単相200V回路 / 端子台代用 / 差込形コネクタ / リングスリーブ圧着
図1の配線図および支給材料、施工条件に従い、5極端子台(配線用遮断器・漏電遮断器・接地端子代用)、ランプレセプタクル、タンブラスイッチ2個、埋込連用コンセント、20A 250V接地極付コンセント、施工省略部を含む低圧屋内配線工事を完成させなさい。
解答・解説を表示
解答
端子台(100V側:Nに白・Lに黒、200V側:黒白、ET:緑)、200Vコンセント(刃受に黒・白、接地極端子に緑)、ジョイント部(4本接続に差込形コネクタ、他3箇所にリングスリーブ圧着刻印「小」1個、「○」2個)、連用取付枠中央にスイッチ「ロ」を取り付け正しく結線する。
解説
交流回路の技能試験では、電源接地側電線(白)を直接負荷(受金ねじ部やコンセントW極)に送り、非接地側電線(黒)をスイッチやコンセント非接地側に送ることが感電防止の基本原則です。200V回路では接地線(緑)を正しく接地端子に接続し、リングスリーブ圧着時は電線太さと本数に応じた規定ダイスで適正な刻印を残す必要があります。
解き方
- 施工条件および配線図を確認し、100V回路と200V回路を明確に分けた複線図を作成する。
- 端子台(5極)の各端子(100V用N・L、200V用2極、ET端子)の割り当てに従ってケーブルを配線する。
- 器具(ランプレセプタクル、埋込連用枠のスイッチ・コンセント、200V接地極付コンセント)を指定の電線色・極性で結線する。
- ジョイントボックス部で4本接続箇所に差込形コネクタ、他の3箇所にリングスリーブ(刻印「小」1箇所、「○」2箇所)を用いて接続する。
小問ごとの答え
- 小問 技能試験問題:施工条件に従った複線図通りの配線・器具結線および電線相互の接続(差込形コネクタ1箇所、リングスリーブ3箇所)
- 配線図および施工条件に従って正しく複線図を起こし、適切な寸法・電線色・圧着マークで施工を行います。
- 小問 端子台の結線(100V・200V・接地端子):上段100V:N端子にVVF2.0-2Cの白、L端子に黒。中段200V:2極にVVF2.0-3Cの黒・白。下段ET:接地端子にVVF2.0-3Cの緑を結線する。
- 端子台図に基づき、100V用配線用遮断器のN端子に接地側白線、L端子に非接地側黒線を接続します。200V用漏電遮断器の端子にはVVF2.0-3Cの黒・白を接続し、ET端子には接地線として緑線を確実に接続します。
- 小問 20A 250V 接地極付コンセントの結線:VVF2.0-3Cを使用し、電源端子2箇所に黒線および白線を、接地端子(アースマーク)に緑線を結線する。
- 施工条件3-③により接地線には緑色を使用します。200Vの電源側2線(黒・白)は極性の指定がないため極受端子へ接続し、アースマークのある接地端子へ緑色電線を接続します。
- 小問 スイッチ・コンセント連用取付枠部分の結線:上からスイッチ「イ」、スイッチ「ロ」、コンセントの順に配置(中央に「ロ」)。非接地側黒線をコンセントおよび各スイッチへ渡り線(黒)で接続し、白線をコンセントW端子へ接続。スイッチ「イ」「ロ」の戻り線をジョイント部へ配線する。
- 施工条件1によりスイッチ「ロ」を取付枠中央に配置します。VVF1.6-2Cの1本を電源供給(黒:非接地側、白:コンセントW極)、もう1本を各スイッチの負荷への送り線として使用し、黒の渡り線でコンセントからスイッチ「ロ」「イ」へ非接地側黒線を渡します。
- 小問 ランプレセプタクルの結線:受金ねじ部側端子に接地側白線、中心接触片側端子にスイッチ「ロ」からの戻り線(黒色)を右巻きに施工してねじ留めする。
- 施工条件3-④に従い、受金ねじ部の端子には必ず接地側電線(白色)を結線します。スイッチ「ロ」の点滅用電線は中心接触片側端子に接続します。
- 小問 ジョイントボックスの接続(差込形コネクタ):100V接地側電線(白)4本[電源2.0mm×1本、ランプレセプタクル1.6mm×1本、施工省略1.6mm×1本、コンセント1.6mm×1本]を4本用差込形コネクタで接続する。
- 施工条件4-①「4本の接続箇所は、差込形コネクタによる接続とする」に従い、電源白線(2.0mm)1本と器具・コンセントからの白線(1.6mm)3本の計4本を4本用差込形コネクタで結線します。
- 小問 ジョイントボックスの接続(リングスリーブ圧着):①100V非接地側(黒2.0mm+黒1.6mmの2本):リングスリーブ小、圧着刻印「小」 ②スイッチ「イ」戻り線と施工省略黒(1.6mm×2本):リングスリーブ小、圧着刻印「○」 ③スイッチ「ロ」戻り線とレセプタクル黒(1.6mm×2本):リングスリーブ小、圧着刻印「○」
- 施工条件4-②に基づき残りの接続箇所をリングスリーブで接続します。2.0mmと1.6mmの接続はスリーブ小・刻印「小」、1.6mm同士の2本接続はスリーブ小・刻印「○」を用いて圧着します。
覚えるポイント
- スイッチ「ロ」は指定通り取付枠の中央に配置すること
- 端子台の100V・200V・ETの端子配列と接続電線を絶対に間違えないこと
- ランプレセプタクルの受金ねじ部側端子には必ず白色線を接続すること
- 2.0mm電線と1.6mm電線の組み合わせ圧着時の刻印は「小」であること
間違えやすいところ
- スイッチ「ロ」の位置を取付枠の中央ではなく端に取り付けてしまう施工ミス
- ランプレセプタクルの受金ねじ部と中心接触片の接続極性を逆にしてしまうミス
- 2.0mmと1.6mmのリングスリーブ圧着時に刻印「○」で圧着してしまう刻印過誤
- 端子台の200V回路やET端子への結線位置を誤ってしまう配線ミス
出題の前提:令和3年度第二種電気工事士上期技能試験(7月17日)課題5の公表問題・施工条件および公式解答例
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士上期技能試験(7月17日) 課題5』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和3年度第二種電気工事士上期技能試験(7月17日) 課題5
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和3年度第二種電気工事士上期技能試験(7月17日) 課題5の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

