学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和2年度第二種電気工事士下期技能試験(12月12日) 課題7の概要
令和2年度下期 課題No.7 3路・4路スイッチによるランプレセプタクル点滅回路の施工
技能試験 · 配線設計 / 複線図 / 3路スイッチ / 4路スイッチ / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / アウトレットボックス
図に示す低圧屋内配線工事を与えられた材料を使用して、施工条件に従って完成させなさい。 【配線構成の概要】 ・単相2線式100V電源からVVF用ジョイントボックスA部分を経由し、アウトレットボックスB部分に至る。 ・左下の3路スイッチS、中央下の4路スイッチ、右下の3路スイッチの3箇所から、上方のランプレセプタクル(イ)および右上の施工省略ランプレセプタクル(イ)を同時に点滅できる回路を構成する。 ・A部分の電線相互の接続にはリングスリーブを、B部分の電線相互の接続には差込形コネクタを使用する。 ・埋込連用取付枠は中央下の4路スイッチ部分に取り付ける。 ・アウトレットボックスの打抜き済みノックアウト穴をすべて使用し、適切にゴムブッシングを施工する。
解答・解説を表示
解答
A部分(リングスリーブ圧着):電源接地側白とBへの白(2.0mm+1.6mm)を刻印「小」、電源非接地側黒と3路S端子0の黒(2.0mm+1.6mm)を刻印「小」、3路S端子1・3からの連絡線とBへの連絡線2組(1.6mm+1.6mmが2組)をそれぞれ刻印「○」で圧着。B部分(差込形コネクタ):接地側白3本(Aから・器具イ・施工省略イ)に3本用、3路端子0からの点滅信号線と器具イ・施工省略イの黒3本に3本用、Aからの連絡線2本と4路スイッチ端子(2本)、4路スイッチ端子と右下3路端子1・3からの連絡線2本の接続計4箇所にそれぞれ2本用コネクタを使用。
解説
3箇所点滅回路は、電源側と負荷側の両端に3路スイッチを配置し、その中間に4路スイッチを挿入して構成します。3路スイッチの「0」端子は共通端子(電源非接地側または負荷への返り線)であり、「1」「3」端子は連絡線用です。4路スイッチは内部でクロス/ストレートを切り替えることで回路を開閉します。ボックス間の電線接続では、指定されたスリーブやコネクタの定格・規定刻印に従って確実に圧着・接続を行います。
解き方
- 支給材料表と配線図を照合し、各ケーブル(2.0mm 2心、1.6mm 2心、1.6mm 3心)の切断寸法を割り出して切断・被覆剥ぎを行う。
- アウトレットボックスの打抜き穴にゴムブッシングを装着し、ランプレセプタクルおよび各スイッチ(連用取付枠含む)の器具結線を行う。
- 複線図に従い、A部分はリングスリーブ(2.0+1.6mmは「小」、1.6+1.6mmは「○」)、B部分は差込形コネクタ(3本用2個、2本用4個)を用いて確実に接続する。
小問ごとの答え
- 小問 回路構成とスイッチ結線:電源非接地側(黒)を左下3路スイッチの「0」端子へ接続し、右下3路スイッチの「0」端子から負荷(ランプレセプタクル2灯)へ接続する。両3路スイッチの「1」「3」端子と4路スイッチの間を2本の連絡線で結ぶ。
- 施工条件により、3路スイッチ「0」端子の一方に電源側、もう一方に負荷側を接続し、「1」「3」端子を4路スイッチへ結線して3箇所からの同時点滅回路を構成します。
- 小問 ジョイントボックスA部分の接続(リングスリーブ):①電源白(2.0mm)+Bへ渡る白(1.6mm)=刻印「小」 ②電源黒(2.0mm)+左下3路S黒(1.6mm)=刻印「小」 ③3路S連絡線(1.6mm)+Bへ渡る連絡線(1.6mm)=刻印「○」 ④3路S連絡線(1.6mm)+Bへ渡る連絡線(1.6mm)=刻印「○」
- 2.0mmと1.6mmの組み合わせ2箇所はリングスリーブ小で圧着マーク「小」、1.6mm2本の組み合わせ2箇所は刻印「○」で適切に圧着します。
- 小問 ジョイントボックスB部分の接続(差込形コネクタ):①接地側電線(白3本:Aから、器具イ、施工省略イ)=3本用コネクタ ②器具点滅線(右下3路Sの0番からの線、器具イ黒、施工省略イ黒)=3本用コネクタ ③連絡線接続(Aからの渡り線と4路スイッチ間2組、4路スイッチと右下3路スイッチ間2組)=2本用コネクタ×4個
- 接地側白3本の接続に3本用1個、負荷側黒3本の接続に3本用1個、スイッチ連絡線の相互接続(4組)に2本用コネクタ4個を使用します。
- 小問 器具施工および取付枠:ランプレセプタクルの受金ねじ部側端子に接地側白電線を結線し、心線巻き締めを時計回りに行う。埋込連用取付枠は中央下の4路スイッチに取り付ける。
- 施工条件第4項③および第6項に従い、受金ねじ部には必ず白線を接続し、取付枠は4路スイッチの中央位置に取り付けます。
- 小問 アウトレットボックスとゴムブッシングの施工:打抜き済みの穴5箇所(19mm×3、25mm×2)すべてに適合するゴムブッシング(19mm用3個、25mm用2個)に切れ目を入れ、ボックスへ装着した上で電線を通線する。
- 施工条件第3項に従い打抜き済みの穴をすべて使用し、各穴の内径に合致するサイズのゴムブッシングを正しく取り付けて電線被覆の損傷を防ぎます。
覚えるポイント
- 3路スイッチの「0」番端子は必ず電源側非接地線または負荷への出力線に結線する。
- 本問に示された接続の範囲で考えます。リングスリーブ圧着刻印:1.6mm×2本のみ「○」、2.0mmが含まれる場合は「小」を使用する。この圧着の説明を別の径・本数へ一般化せず、異なる接続では単線・より線の別も含めて適合表でスリーブと刻印を選び直します。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部端子には必ず接地側の白色電線を結線する。
間違えやすいところ
- 2.0mmと1.6mmの接続箇所をリングスリーブの「○」で圧着してしまう刻印ミス。
- 埋込連用取付枠を3路スイッチ側へ取り付けてしまう(施工条件で4路スイッチ指定)。
- 4路スイッチへの配線で、入力対と出力対のペア端子配置を誤って接続不良を起こすこと。
出題の前提:令和2年度第二種電気工事士下期技能試験(12月12日)問題・施工条件および公式解答例
出典:電気技術者試験センター『令和2年度第二種電気工事士下期技能試験(12月12日) 課題7』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和2年度第二種電気工事士下期技能試験(12月12日) 課題7
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和2年度第二種電気工事士下期技能試験(12月12日) 課題7の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

