本文へ移動

電気工事士試験 · 学習ガイド

令和2年度第二種電気工事士下期技能試験(12月12日) 課題4の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和2年度第二種電気工事士下期技能試験(12月12日) 課題4の概要
30:00

問題番号から選ぶ

三相200V電動機回路と単相100V電灯コンセント回路の施工

技能試験 · 三相3線式200V回路 / 単相2線式100V回路 / 端子台結線 / 差込形コネクタ / リングスリーブ圧着

配線図および施工条件に従い、支給材料を用いて三相3線式200V動力回路(電動機施工省略・電源表示灯)および単相2線式100V電灯・コンセント回路の低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【主な施工条件】 1. 配線用遮断器および漏電遮断器代用の5極端子台は、上から100V回路のN・L、200V回路のT・S・R端子として使用する。 2. 三相電源のS相は接地されているものとし、電源表示灯(ランプレセプタクル)はS相とT相間に接続する。 3. 電線の色別: ・100V回路の電源接地側電線はすべて白色、非接地側電線はすべて黒色とする。 ・200V回路の電源からの配線は、R相に赤色、S相に白色、T相に黒色を使用する。 ・器具の接地側端子(コンセントW端子、ランプレセプタクル受金ねじ部端子、引掛シーリング接地側端子、端子台N端子)には白色電線を結線する。 4. ジョイントボックス内の接続: ・A部分は差込形コネクタによる接続とする。 ・B部分はリングスリーブによる接続とする。

解答・解説を表示

解答

【端子台結線】100V側:N端子に白(2.0mm)、L端子に黒(2.0mm)。200V側:T端子に黒(2.0mm)、S端子に白(2.0mm)、R端子に赤(2.0mm)。 【ジョイントボックスA(差込形コネクタ)】 ・R相:電源(赤2.0mm)+電動機(赤2.0mm)の2本を「2本用」コネクタで接続。 ・S相:電源(白2.0mm)+電動機(白2.0mm)+表示灯(白1.6mm)の3本を「3本用」コネクタで接続。 ・T相:電源(黒2.0mm)+電動機(黒2.0mm)+表示灯(黒1.6mm)の3本を「3本用」コネクタで接続。 【ジョイントボックスB(リングスリーブ)】 ・接地側(白):電源(白2.0mm)+引掛シーリング(白1.6mm)+コンセント(白1.6mm)の3本接続 → スリーブ小・刻印「小」。 ・非接地側(黒):電源(黒2.0mm)+スイッチ・コンセント渡り(黒1.6mm)の2本接続 → スリーブ小・刻印「小」。 ・点滅回路:スイッチ返り(赤1.6mm)+引掛シーリング(黒1.6mm)の2本接続 → スリーブ小・刻印「○」。 【器具結線】 ・ランプレセプタクル:受金ねじ部端子にS相の白、中心接触片端子にT相の黒。 ・引掛シーリング:接地側「W(接地側極)」表示端子に白、他方に黒。 ・コンセント・スイッチ(埋込連用):枠にスイッチ(上)とコンセント(下)を取り付け、コンセント「W」に白、コンセント非接地側に黒、スイッチへ黒わたり線を接続し、スイッチ負荷側端子に赤を結線。

解説

本問は三相200V動力回路と単相100V電灯コンセント回路の2系統を同一端子台から引き出す施工課題です。動力回路ではS相が接地相と指定されているためS相に白、R相に赤、T相に黒を使用し、電源表示灯はS-T間に接続します。電灯回路ではスイッチ・コンセントへの非接地側黒と接地側白の供給、およびスイッチから器具への点滅回路を正確に配線します。圧着は接続する全心線の径・本数と単線・より線の別を確かめ、適合するスリーブと刻印を組合せ表で選びます。幾何学的な断面積の独自計算や「2.0mmが含まれる」という条件だけでは決められません。

解き方

  1. 施工条件から端子台5極の割り当て(N=白、L=黒、T=黒、S=白、R=赤)を確認し、単相100V系と三相200V系を混触させない独立複線図を作成する。
  2. ジョイントボックスAにおいて差込形コネクタを用い、R相2本(2本用コネクタ)、S相3本(3本用コネクタ)、T相3本(3本用コネクタ)をそれぞれ接続する。
  3. ジョイントボックスBにおいてリングスリーブを用い、接地側白3本(2.0mm+1.6mm×2)を刻印「小」、非接地側黒2本(2.0mm+1.6mm)を刻印「小」、スイッチ返りと器具の1.6mm2本を刻印「○」で圧着する。
  4. ランプレセプタクル受金ねじ部(白)、引掛シーリング接地側(白)、コンセントW端子(白)への結線および極性に間違いがないか最終確認する。

覚えるポイント

  • 単線1.6mm2本は小スリーブ・刻印「○」、単線2.0mm1本+1.6mm1~2本は小スリーブ・刻印「小」。2.0mmを含むという条件だけで決めず、異なる径・本数・線種は適合表で確認する。
  • 三相電源のS相が接地相の指定ではS相に白、R相に赤、T相に黒を割り当てる。
  • 電源表示灯(ランプレセプタクル)は受金ねじ部側が接地相であるS相(白電線)となる。

間違えやすいところ

  • ジョイントボックスBの非接地側(2.0mm+1.6mm)を刻印「○」で誤圧着してしまう。
  • 端子台の並び順(上からN・L・T・S・R)を取り違え、100Vと200Vや各相を誤配線する。
  • 電源表示灯の結線を誤り、施工条件指定のS-T間ではなくR-S間やR-T間に接続してしまう。

出題の前提:電気技術者試験センター 令和2年度(2020年度)下期技能試験(12月12日)候補問題No.4 配線図・施工条件および公式正答・複線図

出典:電気技術者試験センター『令和2年度第二種電気工事士下期技能試験(12月12日) 課題4』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和2年度第二種電気工事士下期技能試験(12月12日) 課題4

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和2年度第二種電気工事士下期技能試験(12月12日) 課題4の問題・解答資料です。