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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和2年度第二種電気工事士上期技能試験【午前】(7月19日) 課題13の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和2年度第二種電気工事士上期技能試験【午前】(7月19日) 課題13の概要
30:00

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配線工事の施工完成(自動点滅器代用回路とVVRケーブル)

技能試験 · 自動点滅器回路 / VVRケーブルの施工 / リングスリーブによる圧着接続 / 差込形コネクタによる接続

図に示す低圧屋内配線工事を与えられた材料を使用し、施工条件に従って完成させなさい。 【配線図概要】 ・電源:単相2線式 100V ・ジョイントボックスA(左側):上部に電源(VVF 2.0-2C)、下部にタンブラスイッチ「イ」(VVF 1.6-2C)、右側にジョイントボックスBへの中継(VVF 1.6-3C)が接続される。 ・ジョイントボックスB(右側):上部にランプレセプタクル「イ」(VVF 1.6-2C)、下部に埋込連用コンセント(VVF 1.6-2C、取付枠使用)、右側に自動点滅器代用の端子台3極(VVF 1.6-2C)が接続される。 ・端子台(自動点滅器代用)の先には、屋外灯「ロ」(VVR 1.6-2C、施工省略)が接続される。 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は配線図に従うこと。 2. 自動点滅器代用の端子台は説明図(1:電源非接地側、2:接地側、3:負荷側)に従って使用すること。 3. 電線の色別: ① 電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。 ② 電源から点滅器、コンセント及び自動点滅器までの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。 ③ コンセントの接地側極端子(W表示)に白色、ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子に白色、自動点滅器(端子台)の記号2の端子に白色を結線する。 4. 電線接続方法: ① A部分はリングスリーブによる接続とする。 ② B部分は差込形コネクタによる接続とする。 5. 埋込連用取付枠は、コンセント部分に使用すること。

解答・解説を表示

解答

ジョイントボックスA(リングスリーブ接続):電源黒+スイッチ黒+中継黒(2.0+1.6+1.6)をスリーブ小・刻印「小」、電源白+中継白(2.0+1.6)をスリーブ小・刻印「小」、スイッチ白+中継赤(1.6+1.6)をスリーブ小・刻印「○」。ジョイントボックスB(差込形コネクタ接続):接地側白4本(中継・レセプタクル・コンセント・端子台2)を4本用コネクタ、非接地側黒3本(中継・コンセント・端子台1)を3本用コネクタ、スイッチ返り線2本(中継赤・レセプタクル黒)を2本用コネクタで接続。端子台接続:1番に電源非接地側黒、2番に電源接地側白と屋外灯接地側白の2本、3番に屋外灯黒を接続。

解説

自動点滅器(CDS回路)は周囲の明るさに応じて負荷(屋外灯)を自動開閉する機器です。端子台の1番(電源非接地側・黒)と2番(接地側・白)に常時電源を供給して内部回路を作動させ、リレー接点を介して2番(共通白)と3番(開閉される負荷側・黒)から屋外灯へ電力を供給します。したがって端子台の2番端子には電源からの接地側白線と負荷器具へ向かう接地側白線の合計2本が接続されます。

解き方

  1. 単線図から複線図を起こし、常時非接地側(黒)、接地側(白)、スイッチ「イ」の点滅線(赤/黒)、自動点滅器「ロ」の回路構成を整理する。
  2. 支給材料(VVF 2.0-2C、VVF 1.6-2C、VVF 1.6-3C、VVR 1.6-2C)の寸法を切り出し、外装・絶縁被覆をストリップする。VVRケーブルは介在物と介在紙を根元から切除する。
  3. 埋込連用コンセントに取付枠を取り付け、ランプレセプタクルはのの字曲げ加工を行って受金ねじ部に白線が来るよう確実にネジ締めする。
  4. 端子台代用の自動点滅器に電線を接続する。端子1に黒、端子2に白2本、端子3に屋外灯への黒を結線する。
  5. ジョイントボックスAはリングスリーブ(小)を用いて指定の圧着マーク(小・小・○)で圧着し、ジョイントボックスBは差込形コネクタ(4本用・3本用・2本用)に心線を確実に奥まで挿入する。

答えの内訳

配線工事の完成:複線図に従い、各器具への適切なケーブル加工・極性接続・端子台結線およびボックスA・Bの電線接続を適正に行う。
電源からの接地側白線および非接地側黒線を各負荷・点滅器へ正しく分配し、端子台代用の自動点滅器内部回路(1:電源黒、2:電源・負荷共通白、3:負荷黒)に合わせて接続します。
ジョイントボックスAの接続(リングスリーブ):・電源黒(2.0)+スイッチ黒(1.6)+中継黒(1.6)の3本:リングスリーブ小、圧着刻印「小」 ・電源白(2.0)+中継白(1.6)の2本:リングスリーブ小、圧着刻印「小」 ・スイッチ白(1.6)+中継赤(1.6)の2本:リングスリーブ小、圧着刻印「○」
2.0mm電線が含まれる接続は2.0mm+1.6mm(計2本)および2.0mm+1.6mm+1.6mm(計3本)ともに合計断面積が規定内であるためスリーブ小・刻印「小」を用います。1.6mm×2本のみ刻印「○」となります。
ジョイントボックスBの接続(差込形コネクタ):・接地側白4本(中継白・レセプタクル白・コンセント白・端子台白):4本用コネクタ ・常時非接地側黒3本(中継黒・コンセント黒・端子台黒):3本用コネクタ ・スイッチ「イ」負荷線2本(中継赤・レセプタクル黒):2本用コネクタ
中継ケーブルからの電源供給を受け、接地側白線4本、非接地側黒線3本、およびスイッチ「イ」によって点滅するランプレセプタクル回路2本をそれぞれ指定コネクタでまとめます。
端子台(自動点滅器代用)および各器具結線:・端子台1番:Bからの黒線(非接地側) ・端子台2番:Bからの白線(接地側)および屋外灯への白線(接地側)の2本共締め ・端子台3番:屋外灯への黒線(負荷側) ・ランプレセプタクル:受金ねじ部に白線、中心接触片に黒線 ・コンセント:W表示端子に白線、他端子に黒線(取付枠装着) ・スイッチ「イ」:黒線・白線を結線
自動点滅器の端子台2番は電源接地側と負荷(屋外灯)接地側の共通端子となるため白線2本を接続します。コンセントには指定通り取付枠を取り付け、受金ねじ部やW表示端子の極性を確実に守ります。

覚えるポイント

  • 端子台の2番端子には電源からの白線と負荷(屋外灯)への白線の2本を接続する。
  • VVF 2.0mmが1本でも混ざる2本接続や3本接続のリングスリーブ圧着マークは「小」刻印である(1.6mm×2本のみ「○」)。
  • VVRケーブルの被覆剥ぎ取り時は、内部の絶縁被覆に傷をつけないよう介在物・紙テープをきれいに除去する。

間違えやすいところ

  • 端子台2番への白線共締めを忘れ、Bボックス側で屋外灯の白線を誤って接続してしまうミス。
  • ジョイントボックスAで2.0mmと1.6mmの接続箇所を誤って「○」刻印で圧着してしまう欠陥。
  • 埋込連用取付枠をコンセントではなくスイッチ側に取り付けてしまう施工条件違反。

出題の前提:令和2年度第二種電気工事士上期技能試験 施工条件・支給材料表および公表候補問題No.13判定基準

出典:電気技術者試験センター『令和2年度第二種電気工事士上期技能試験【午前】(7月19日) 課題13』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和2年度第二種電気工事士上期技能試験【午前】(7月19日) 課題13

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和2年度第二種電気工事士上期技能試験【午前】(7月19日) 課題13の問題・解答資料です。