学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
2019年度第二種電気工事士下期技能試験(12月8日) 課題8の概要
リモコンリレー代用端子台とアウトレットボックスを含む配線工事
実技施工 · リモコン配線 / アウトレットボックス / VVRケーブル / 差込形コネクタ / リングスリーブ圧着
図に示す配線図及び施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【主な条件】 1. 配線及び器具の配置は配線図に従うこと。 2. リモコンリレーは6極端子台で代用し、各リモコンリレーに至る電線にはそれぞれ2心ケーブル1本を使用すること。 3. アウトレットボックスは、打抜き済みの穴(19mm 2箇所、25mm 3箇所)をすべて使用し、ゴムブッシングを取り付けること。 4. 電線の色別: ・電源からの接地側電線はすべて白色を使用する。 ・電源からリモコンリレーまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用する。 ・ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、引掛シーリングの接地側端子(W表示)には白色を結線する。 5. ボックス内接続: ・4本の接続箇所は差込形コネクタ(4本用)により接続する。 ・その他の接続箇所はリングスリーブによる圧着接続とする。 6. 電源側のVVRケーブル(2.0mm 2心)の外装剥ぎ取り等、適切な端末処理を行うこと。
解答・解説を表示
解答
アウトレットボックス内の4本接続2箇所(接地側白4本、非接地側黒4本)に4本用差込形コネクタを使用し、各器具への点滅回路3箇所(1.6mm×2本)をリングスリーブ小(刻印「○」)で圧着する。打抜き済みの全穴にゴムブッシングを装着し、リモコンリレー代用端子台、ランプレセプタクル、引掛シーリングを極性に注意して結線する。
解説
リモコンリレー回路では、操作側(低電圧リモコンスイッチ等)と主回路側(100V負荷回路)が分離されています。本課題では主回路側のみを6極端子台を用いて配線します。非接地側電源を各リレー端子に並列に供給し、リレーの接点を経由した返り線を各負荷(照明器具等)の非接地側に送り、接地側は電源から各負荷へ直接一括して接続します。また、丸形ケーブルであるVVRのシース及び介在物の正確な剥ぎ取りと、金属製ボックス穴へのゴムブッシング装着による電線保護が基本原則となります。
解き方
- 支給材料を確認し、単線図から複線図を作成して各接続点の本数・電線色・圧着マークを決定する。
- アウトレットボックスの打抜き穴5箇所(19mm用2個、25mm用3個)にゴムブッシングを装着する。
- 寸法表に従ってケーブル(VVR2.0-2C、VVF1.6-2C各線)を適切な長さに切断し、外装被覆・絶縁被覆をストリップする。
- ランプレセプタクル、引掛シーリングローゼット、端子台に極性を間違えないよう電線を結線する。
- アウトレットボックス内にケーブルを引き込み、4本接続2箇所を差込形コネクタで、2本接続3箇所をリングスリーブ小(刻印「○」)で接続する。
答えの内訳
- ジョイントボックス内接続(差込形コネクタ):4本用差込形コネクタ2個使用:①接地側電線(電源VVR2.0白1本+引掛シーリング「イ」白1本+ランプレセプタクル「ロ」白1本+施工省略「ハ」白1本)、②非接地側電源電線(電源VVR2.0黒1本+リモコンリレー端子台「イ」「ロ」「ハ」電源側黒3本)
- 施工条件6-①により4本の接続箇所は差込形コネクタを用います。電源接地側からの白線と3つの負荷の白線が合流する4本、電源非接地側からの黒線とリモコンリレー3極への送り黒線3本の計4本が該当します。
- ジョイントボックス内接続(リングスリーブ):リングスリーブ小・刻印「○」を3箇所使用:①リモコンリレー「イ」戻り線(白1.6)と器具「イ」(黒1.6)、②リモコンリレー「ロ」戻り線(白1.6)と器具「ロ」(黒1.6)、③リモコンリレー「ハ」戻り線(白1.6)と器具「ハ」(黒1.6)
- リモコンリレーを通った各負荷の点滅制御線(返り線)は、それぞれ対応する器具の非接地側黒線と接続します。1.6mm電線同士の2本接続となるため、リングスリーブ小を使用し、圧着工具の刻印マークは「○」とします。
- 端子台(リモコンリレー代用)結線:主回路側端子台の各極(上からイ、ロ、ハ)に、それぞれVVF1.6-2Cの黒線(電源側非接地)と白線(各負荷への返り線)を接続する。
- 施工条件5-②に従い、電源からの非接地側電線にはすべて黒色を接続します。負荷へ向かう電線には残る白色を割り当てて各端子へ接続します(極性自体は黒白が上下逆でも施工条件を満たせば欠陥となりません)。
- 器具の極性及びボックス・ゴムブッシング施工:ランプレセプタクルの受金ねじ部端子および引掛シーリングの「W」端子に白線を接続。アウトレットボックスの打抜き済み穴5箇所すべてにゴムブッシングを切り込みを入れて装着し、ケーブルを通す。
- 接地側電線(白色)を受金ねじ部やW表示端子に確実に結線します。アウトレットボックスの穴には十字等の切り込みを入れたゴムブッシングを向きに注意して装着し、電線被覆の保護を図ります。
覚えるポイント
- 1.6mm電線2本のリングスリーブ接続時の圧着ダイス刻印は必ず「○」とする。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、引掛シーリングの「W」刻印側には必ず接地側白線を結線する。
- 打抜き済みのノックアウト穴にはすべてゴムブッシングを取り付ける必要がある。
間違えやすいところ
- 1.6mm電線2本の圧着接続で刻印「小」を選定して圧着マーク誤りの欠陥になる。
- アウトレットボックスの打抜き済み穴にゴムブッシングの取り付けを忘れる、または裏表・嵌合が不完全になる。
- VVRケーブルの介在物(紙・麻等)の切除が不十分で、心線被覆と一緒に挟み込んでしまう。
出題の前提:2019年度第二種電気工事士下期技能試験(12月8日実施)候補問題No.8の配線図及び施工条件に基づく。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期技能試験(12月8日) 課題8』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
2019年度第二種電気工事士下期技能試験(12月8日) 課題8
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した2019年度第二種電気工事士下期技能試験(12月8日) 課題8の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

