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電気工事士試験 · 学習ガイド

2019年度第二種電気工事士下期技能試験(12月7日) 課題10の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

2019年度第二種電気工事士下期技能試験(12月7日) 課題10の概要
30:00

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配線図に基づく低圧屋内配線工事の施工(パイロットランプ同時点滅回路)

技能試験 · パイロットランプ同時点滅 / 複線図の作成 / リングスリーブ圧着接続 / 差込形コネクタ接続 / 極性識別

図に示す配線図及び支給材料に基づき、施工条件に従って単相100V低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【配線及び器具の配置】 ・電源部(施工省略)から配線用遮断器Bを経てVVF用ジョイントボックスに至る(VVF 2.0-2C、青色シース、寸法150mm)。 ・ジョイントボックスから上方に引掛シーリングローゼット(角形)イ(VVF 1.6-2C、寸法150mm)。 ・ジョイントボックスから右方にランプレセプタクル イ(VVF 1.6-2C、寸法150mm)。 ・ジョイントボックスから下方に埋込連用取付枠に取り付けた確認表示灯(パイロットランプ)、タンブラスイッチ イ、コンセント(VVF 1.6-3C、寸法150mm)。 【施工条件の要点】 1. 確認表示灯(パイロットランプ)は、引掛シーリングローゼット及びランプレセプタクルと同時点滅とすること。 2. 電線の色別: ① 電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。 ② 電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。 ③ 白色の電線を結線する端子: ・コンセントの接地側極端子(W表示) ・ランプレセプタクルの受金ねじ部端子 ・引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側表示) ・配線用遮断器の接地側極端子(N表示) 3. VVF用ジョイントボックス部分の接続方法: ① 3本の接続箇所は、差込形コネクタによる接続とする。 ② その他の接続箇所は、リングスリーブによる接続とする。

解答・解説を表示

解答

配線用遮断器のN端子に電源側白線、L端子に黒線を結線する。ジョイントボックス内では、接地側白線4本(2.0mm×1、1.6mm×3)を中リングスリーブで圧着(刻印「中」)、非接地側黒線2本(2.0mm×1、1.6mm×1)を小リングスリーブで圧着(刻印「小」)、スイッチイの二次側から負荷・パイロットランプへ向かう接続3本(1.6mm×3)を3本用差込形コネクタで接続する。埋込連用取付枠部分では、コンセント・スイッチ・パイロットランプを取り付け、パイロットランプを負荷と並列(同時点滅)になるよう渡り配線を行う。角形引掛シーリングの接地側極端子、ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、コンセントのW端子に確実に白線を結線する。

解説

パイロットランプの同時点滅回路は、点滅器によって開閉される負荷(照明器具等)とパイロットランプを並列に接続することで実現します。スイッチがONの時に負荷とパイロットランプの両方に100V電圧が印加されて同時に点灯し、OFFの時には消灯します。電線相互の接続においては、接続本数・太さごとの断面積を正確に計算し、リングスリーブのサイズ選定(小または中)および圧着マーク(〇、小、中)を電気設備技術基準に基づき正しく使い分ける必要があります。

解き方

  1. 単線図から複線図を描き起こし、同時点滅回路の渡り線構成(負荷とパイロットランプの並列接続)と各電線色を決定する。
  2. 支給材料の寸法に合わせてケーブルの外装シースおよび心線絶縁被覆を剥ぎ取り、各器具(配線用遮断器、枠付き器具群、角形シーリング、ランプレセプタクル)を結線する。
  3. ジョイントボックス内の電線本数を確認し、3本接続箇所(スイッチ二次側赤線と器具黒線2本)に差込形コネクタを接続する。
  4. 残りの白線4本(2.0mm×1、1.6mm×3)をリングスリーブ中・刻印「中」で、黒線2本(2.0mm×1、1.6mm×1)をリングスリーブ小・刻印「小」で確実に圧着する。

小問ごとの答え

小問 配線及び器具の配置:配線図通り、左側に配線用遮断器、上部に角形引掛シーリング、右部にランプレセプタクル、下部に連用枠器具群(パイロットランプ・スイッチ・コンセント)を配置する。
器具の配置位置や寸法指定(各部仕上がり150mm)に適合するように、ケーブル外装および絶縁被覆を適切に剥ぎ取って配置します。
小問 確認表示灯(パイロットランプ)の同時点滅結線:パイロットランプを点滅器イの負荷側と接地側電線との間に並列に接続し、器具(引掛シーリング・ランプレセプタクル)と同時に点灯・消灯するように結線する。
同時点滅回路とするため、パイロットランプの一端にはスイッチ「イ」の出力側(赤線等)を渡り線で接続し、もう一端にはコンセントの接地側極(白線)からの渡り線を接続します。
小問 電線の色別(接地側:白、非接地側:黒等の識別):接地側はすべて白、常時非接地側は黒、スイッチイの戻り(負荷線)は赤色線を使用する。
電源からの接地側電線(白)はコンセント接地側端子、引掛シーリング、ランプレセプタクルに接続します。非接地側電線(黒)は配線用遮断器L端子からスイッチ電源側およびコンセント非接地側端子へ接続します。
小問 配線用遮断器の結線:N端子に電源側接地線(白)、L端子に非接地線(黒)を結線する。
施工条件3-③に従い、配線用遮断器の接地側極端子(Nと表示)には白色電線を確実に結線し、極性を誤らないようにします。
小問 引掛シーリングローゼット(角形)の結線:「接地側」と表示された端子に白線、他方に黒線を結線する。
施工条件3-③に従い、引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側表示)に白線を差し込み、被覆の噛み込みや芯線の露出がないように施工します。
小問 ランプレセプタクルの結線:受金ねじ部端子に白線、中心接触片端子に黒線を結線する。
施工条件3-③により受金ねじ部側の端子ねじに白線を結線します。右巻きの輪作りを行い、ネジの頭からはみ出さないよう締め付けます。
小問 埋込連用取付枠への器具(タンブラスイッチ・パイロットランプ・コンセント)の取り付けおよび結線:上からパイロットランプ、タンブラスイッチ、コンセントの順で取付枠に取り付け、黒線をコンセントとスイッチ、白線をコンセントとパイロットランプ、スイッチ出力線をパイロットランプと赤線へ結線する。
コンセントのW端子に白線を差し込み、そこからパイロットランプへ白の渡り線を配線します。非接地側黒線はコンセントへ入れスイッチへ黒の渡り線で配線します。スイッチの出力側からパイロットランプへ渡り線を配線し、ジョイントボックスへ向かう赤線と接続します。
小問 電線相互の接続(差込形コネクタ及びリングスリーブによる圧着接続):白線4本(2.0mm×1、1.6mm×3)をリングスリーブ中で刻印「中」、黒線2本(2.0mm×1、1.6mm×1)をリングスリーブ小で刻印「小」で圧着接続する。スイッチからの赤線1本と負荷への黒線2本(1.6mm×3)を3本用差込形コネクタで接続する。
施工条件4に従い、3本の接続箇所(スイッチイ出力の赤1本+シーリング黒1本+レセプタクル黒1本)は差込形コネクタで接続します。4本の白線は2.0mmを含むため中スリーブ刻印「中」、2本の黒線は2.0mmと1.6mmのため小スリーブ刻印「小」を使用します。

覚えるポイント

  • パイロットランプ同時点滅は負荷と並列接続、常時点滅は電源と並列接続、異時点滅はスイッチと並列接続である。
  • 2.0mm線1本と1.6mm線3本の合計4本接続は、リングスリーブ「中」を用いて刻印「中」で圧着する。

間違えやすいところ

  • 2.0mm×1本と1.6mm×3本の合計4本の接地側白線接続で、誤って小スリーブや小刻印を使用してしまう圧着ミス。
  • パイロットランプの渡り線を誤り、スイッチと直列接続にして異時点滅や常時点滅回路にしてしまうミス。
  • 配線用遮断器のN端子に非接地側(黒線)を結線してしまう極性誤り。

出題の前提:2019年度第二種電気工事士下期技能試験(12月7日実施)候補問題No.10 施工条件及び公式解答

出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期技能試験(12月7日) 課題10』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

2019年度第二種電気工事士下期技能試験(12月7日) 課題10

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した2019年度第二種電気工事士下期技能試験(12月7日) 課題10の問題・解答資料です。