学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題11の概要
2019年度第二種電気工事士上期技能試験 課題11(金属管工事・アウトレットボックス)
技能試験 · 金属管配線 / アウトレットボックス / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / 複線図化
図に示す低圧屋内配線工事を与えられた材料を使用し、施工条件に従って完成させなさい。 【配線条件および器具配置】 ・単相2線式100V電源(VVF 2.0-2C、シース青色、150mm)をアウトレットボックスに導入する。 ・アウトレットボックスの右側から引掛シーリングローゼット(角形、イ)へ配線(VVF 1.6-2C、150mm)する。 ・アウトレットボックスの左下からランプレセプタクル(ロ)へ配線(VVF 1.6-2C、250mm)する。 ・アウトレットボックスの右下からタンブラスイッチ(ロ)へ配線(VVF 1.6-2C、250mm)する。 ・アウトレットボックスの中央下へねじなし電線管(E19、250mm)を配管し、IV 1.6mm×3本(黒・白・赤)を通してタンブラスイッチ(イ)および埋込連用コンセント(埋込連用取付枠使用)へ配線する。 【施工条件】 1. 配線及び器具の配置は図に従う。 2. ジョイントボックス(アウトレットボックス)は、打抜き済みの穴だけをすべて使用する。 3. 電線の色別:電源からの接地側電線はすべて白色、電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線はすべて黒色とする。器具の極性端子(コンセントW端子、ランプレセプタクル受金ねじ部、引掛シーリング接地側端子)には白色を結線する。 4. ジョイントボックスを経由する電線は、電源側電線(青シース)との接続箇所はリングスリーブ、その他の接続箇所は差込形コネクタとする。 5. ねじなしボックスコネクタはジョイントボックス側に取り付ける。 6. 埋込連用取付枠は、タンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に使用する。
解答・解説を表示
解答
アウトレットボックス内接続:電源接地側白(2.0mm)1本+引掛シーリング白(1.6mm)1本+レセプタクル白(1.6mm)1本+コンセント接地側白IV(1.6mm)1本の計4本をリングスリーブ「中」(刻印「中」)。電源非接地側黒(2.0mm)1本+スイッチ(ロ)黒(1.6mm)1本+スイッチ(イ)/コンセント非接地側黒IV(1.6mm)1本の計3本をリングスリーブ「小」(刻印「小」)。スイッチ(イ)返り線赤IV(1.6mm)1本+引掛シーリング黒(1.6mm)1本を差込コネクタ2本用。スイッチ(ロ)返り線白(1.6mm)1本+レセプタクル黒(1.6mm)1本を差込コネクタ2本用。下部器具はタンブラスイッチ(イ)とコンセントを取付枠に取り付け、非接地側を黒渡り線で接続、金属管コネクタのねじ頭をねじ切る。
解説
配線図を正確に複線図化するには、まず電源の接地側(白線)をすべての負荷(引掛シーリング、ランプレセプタクル、コンセント)へ直接接続し、次に電源の非接地側(黒線)をすべての点滅器(スイッチイ・ロ)およびコンセントへ接続します。最後に各スイッチからの返り線をそれぞれの対応する負荷(スイッチイは引掛シーリング、スイッチロはランプレセプタクル)へ接続します。アウトレットボックス内の接続方法指定(電源側はリングスリーブ、その他は差込形コネクタ)を順守し、金属管施工ではコネクタの止めねじ頭のねじ切りや絶縁ブッシングの確実な装着が必要です。
解き方
- 単線図から複線図を作成し、電源線、各器具へのケーブル・電線本数および電線色を決定する。
- アウトレットボックスにゴムブッシングを装着し、下部中央の打抜き穴にねじなしボックスコネクタを取り付けて絶縁ブッシングを装着する。
- 金属管(E19)をコネクタに差し込み、止めねじを締め込んで頭部を確実にねじ切る。
- 各ケーブル・電線をボックス内に引き込み、規定寸法でシースおよび絶縁被覆をストリップする。
- 埋込連用枠にタンブラスイッチ(イ)とコンセントを取り付け、IV線(白・黒・赤)および黒の渡り線を正しく結線する。
- ランプレセプタクルおよび角形引掛シーリングローゼットに極性を確認して結線する。
- ボックス内の電線を施工条件どおりに接続する。電源側白線を含む4本をリングスリーブ中(刻印中)、電源側黒線を含む3本をリングスリーブ小(刻印小)で圧着し、残る返り線2組を差込形コネクタ(2本用)で接続する。
覚えるポイント
- 2.0mm電線1本と1.6mm電線3本の接続はリングスリーブ「中」を使用し、刻印は「中」となる。
- 2.0mm電線1本と1.6mm電線2本の接続はリングスリーブ「小」を使用し、刻印は「小」となる。
- ねじなしボックスコネクタの止めねじは頭部がねじ切れるまで締め付けなければ欠陥となる。
- アウトレットボックスの管受口(コネクタ側)の内側には必ず絶縁ブッシングを装着する。
間違えやすいところ
- 電源側接続とその他接続で指定された接続器具(リングスリーブと差込形コネクタ)を取り違えて施工してしまうミス。
- ねじなしボックスコネクタの止めねじの頭をねじ切り忘れる欠陥。
- 絶縁ブッシングの取り付け忘れや、ロックナットの表裏・締め付け不足。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部端子に黒線を接続してしまう極性逆配線。
- 2.0mm×1本+1.6mm×3本の圧着で刻印を「小」や「○」にしてしまう圧着マーク間違い。
出題の前提:2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日実施)公表問題No.11の施工条件及び技能試験判断基準に基づく。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題11
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題11の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

