学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題2の概要
常時点灯パイロットランプと連用・2口コンセントを含む単相2線式配線工事
技能試験 · 常時点灯回路 / 差込形コネクタ接続 / リングスリーブ圧着 / 連用取付枠
2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日実施・課題2)において、単相2線式100V電源からVVF用ジョイントボックスA・Bを経由し、常時点灯パイロットランプ、タンブラスイッチ、ランプレセプタクル2箇所(1箇所は施工省略)、および埋込連用コンセントから2口コンセントへと渡る配線を施工する。施工条件に従い、各接続点の結線方法、電線色、リングスリーブの刻印および差込形コネクタの極数を特定して完成させなさい。
解答・解説を表示
解答
ジョイントボックスAはリングスリーブ圧着(刻印「小」2箇所、刻印「○」1箇所)、ジョイントボックスBは差込形コネクタ接続(4本用1個、3本用2個)。パイロットランプは常時点灯としてスイッチと渡り配線し、埋込連用取付枠はタンブラスイッチ及びパイロットランプ部分に取り付ける。
解説
常時点灯パイロットランプは電源の非接地側電線(黒)と接地側電線(白)の両方を直接端子に受けることでスイッチの開閉に関係なく常に点灯状態となります。スイッチは非接地側から渡り線で電源を受け、負荷(ランプレセプタクル)へ接続します。リングスリーブ圧着では1.6mmの2本接続のみ「○」刻印となり、2.0mm電線が1本でも含まれる組み合わせ(2.0mm×1+1.6mm×1や2.0mm×1+1.6mm×2など)は断面積合計に応じてリングスリーブ小を用い「小」刻印とします。
解き方
- 施工条件から器具の極性条件(W端子・受金ねじ部に白、非接地側に黒、パイロットランプ常時点灯)と接続指定(A部リングスリーブ、B部差込形コネクタ)を整理する。
- 単線図から複線図を起こし、電源の接地側(白)、非接地側(黒)、スイッチ返り線(赤など)の経路と結線本数を確定する。
- ボックスAにおいて電線太さ・本数からリングスリーブサイズと圧着刻印(小×2、○×1)を算定し、ボックスBにおいて差込形コネクタの極数(4本用×1、3本用×2)を決定する。
- パイロットランプ・スイッチ間の渡り線やコンセント相互の送り配線、受金ねじ部の電線色などの施工条件を反映して正解結線を確定する。
小問ごとの答え
- 小問 結線・器具配線の全体概要:常時点灯パイロットランプ回路、2箇所のランプレセプタクル回路、およびコンセント送り配線回路の構成
- 電源1Φ2W 100V(VVF 2.0-2C)からボックスAを経由してボックスBへ送り、パイロットランプはスイッチ操作に関わらず常に点灯するよう非接地側・接地側を直接接続します。スイッチ「イ」はボックスAのランプレセプタクルおよびボックスB側の施工省略ランプレセプタクルを同時に点滅させます。コンセントはボックスBから埋込連用コンセントを経て埋込2口コンセントへ渡り配線します。
- 小問 ジョイントボックスAの接続:リングスリーブ(小)3個を使用:刻印「小」が2箇所、刻印「○」が1箇所
- 接地側(白):電源2.0mm+ランプレセプタクル1.6mm+ボックス間1.6mmの計3本を接続し、リングスリーブ小で刻印「小」。非接地側(黒):電源2.0mm+ボックス間1.6mmの計2本を接続し、リングスリーブ小で刻印「小」。点滅器返り(赤/黒):ランプレセプタクル1.6mm(黒)+ボックス間1.6mm(赤)の計2本を接続し、リングスリーブ小で刻印「○」。
- 小問 ジョイントボックスBの接続:差込形コネクタ3個を使用:4本用が1個、3本用が2個
- 接地側(白・4本用):ボックスAからの1.6mm+パイロットランプ1.6mm+施工省略部1.6mm+コンセント1.6mm。非接地側(黒・3本用):ボックスAからの1.6mm+パイロットランプ渡り線用1.6mm+コンセント1.6mm。点滅器返り(赤/黒・3本用):ボックスAからの1.6mm(赤)+スイッチ返り1.6mm(赤)+施工省略部1.6mm(黒)。
- 小問 器具側の接続極性と取付枠:各器具の極性配置の遵守およびタンブラスイッチ・パイロットランプ部への取付枠取り付け
- 施工条件により埋込連用取付枠はタンブラスイッチ及びパイロットランプ部分に取り付けます。パイロットランプの非接地側端子とスイッチ電源側端子は黒色渡り線で接続し、パイロットランプの接地側端子には白色電線を結線します。ランプレセプタクルは受金ねじ部端子に白色、中心接触片端子に黒色を結線します。埋込連用コンセントおよび2口コンセントは「W」表示端子に白色電線を結線し、送り配線を行います。
覚えるポイント
- パイロットランプ常時点灯はスイッチに関係なく電源の白・黒両極を接続する。
- リングスリーブ圧着刻印で『○』となるのは1.6mm電線同士の2本接続のみである。
- 2.0mm電線が含まれる場合は2.0mm×1本+1.6mm×1本であっても刻印は『小』になる。
間違えやすいところ
- パイロットランプを同時点滅や異時点滅と誤認してスイッチと直列接続にしてしまうミス。
- ボックスAのリングスリーブ圧着で2.0mmと1.6mmの2本接続に対して誤って『○』刻印で圧着してしまう刻印ミス。
- 埋込連用取付枠を誤ってコンセント側に取り付けてしまう施工ミス。
出題の前提:2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日実施・候補問題No.2)公表問題および施工条件
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題2』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題2
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題2の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

