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電気工事士試験 · 学習ガイド

2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題9の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題9の概要
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2019年度第二種電気工事士上期技能試験 課題9(候補No.9)の施工

配線図・実技施工 · 複線図の作成 / リングスリーブ圧着接続 / 差込形コネクタ接続 / 接地極付接地端子付コンセント結線

図に示す単線図および施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【主な施工条件の要約】 1. 配線及び器具の配置は図に従うこと。 2. 電線の色別: ・接地側電線はすべて白色を使用する。 ・電源からコンセント及び点滅器までの非接地側電線はすべて黒色を使用する。 ・接地線は緑色を使用する。 ・コンセントの接地側極端子(W表示)、ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、引掛シーリングローゼットの接地側極端子(W表示)には白色電線を結線する。 3. 電線相互の接続方法: ・ジョイントボックスA部分は「差込形コネクタ」により接続する。 ・ジョイントボックスB部分は「リングスリーブ」により接続する。 4. 施工省略箇所:ジョイントボックスBの右上にある2口コンセントへの配線(施工省略)および右下の接地極(ED、施工省略)は図の指定に従い適切に処理する。

解答・解説を表示

解答

ジョイントボックスAは差込形コネクタ3箇所(2本用×2、3本用×1)で接続し、ジョイントボックスBはリングスリーブ3箇所(電源接地側4本:中スリーブ刻印「中」、電源非接地側3本:中スリーブ刻印「中」、スイッチ「イ」の返り線2本:小スリーブ刻印「○」)で圧着接続する。器具側は受金ねじ部やW端子への極性配慮および接地端子への緑線結線を正しく行う。

解説

住宅用配線工事では、電源からの非接地側電線(黒)をスイッチやコンセントへ送り、接地側電線(白)を各負荷器具およびコンセントへ供給します。複数のボックスを経由する場合は渡り線として三心ケーブルを活用し、常時電源と点滅信号線を確実に伝達させます。リングスリーブによる圧着では接続する電線の公称断面積の合計に応じてスリーブのサイズと圧着マーク(ダイス選定)を法令・規格に基づき厳格に適合させる必要があります。

解き方

  1. 単線図から複線図を作成し、各器具の極性、電線色、ジョイントボックスA・Bそれぞれの接続方法(差込形コネクタ/リングスリーブ)と電線本数を整理する。
  2. 寸法図に従いケーブル(青シースVVF2.0-2C、VVF1.6-2C、VVF1.6-3C、緑IV線)を切り分け、シースおよび絶縁被覆を適切な長さに剥ぎ取る。
  3. ランプレセプタクル(のの字曲げ)、引掛シーリング、タンブラスイッチ、接地極付接地端子付コンセントに電線を正しく結線する。
  4. ジョイントボックスAで差込形コネクタ(2本用×2、3本用×1)を接続する。
  5. ジョイントボックスBで電線の組み合わせ・太さを確認し、リングスリーブ(中×2箇所は刻印「中」、小×1箇所は刻印「○」)を用いて圧着する。

小問ごとの答え

小問 回路構成と複線図:電源(1Φ2W 100V)がジョイントボックスBに入り、常時通電が必要な接地極付接地端子付コンセント(EET)およびジョイントボックスAを経由してタンブラスイッチ「イ」へ供給される。スイッチ「イ」の操作により、ランプレセプタクル「イ」および引掛シーリング「イ」が同時に点滅する回路を構成する。
単線図から電源がBに入り、A側へ電源(白・黒)とスイッチの戻り線(赤)の計3本(VVF 1.6-3C)を渡す必要があります。スイッチ「イ」によって2箇所の負荷(レセプタクルと引掛シーリング)を同時に制御します。
小問 ジョイントボックスAの接続(差込形コネクタ):①接地側電線:渡り線(白)+レセプタクル(白)の計2本(2本用コネクタ) ②非接地側電線:渡り線(黒)+スイッチ(黒)の計2本(2本用コネクタ) ③点滅回路(イ):渡り線(赤)+スイッチ(白)+レセプタクル(黒)の計3本(3本用コネクタ)
ボックスAでは差込形コネクタを使用する条件となっており、2本用が2個、3本用が1個使用されます。剥き長さに注意し、心線が露出せず奥まで確実に挿入します。
小問 ジョイントボックスBの接続(リングスリーブ圧着):①接地側(白):電源(2.0mm)+渡り線(1.6mm)+引掛シーリング(1.6mm)+EETコンセント(2.0mm)の4本(中スリーブ、刻印「中」) ②非接地側(黒):電源(2.0mm)+渡り線(1.6mm)+EETコンセント(2.0mm)の3本(中スリーブ、刻印「中」) ③点滅回路(赤・黒):渡り線(赤 1.6mm)+引掛シーリング(黒 1.6mm)の2本(小スリーブ、刻印「○」)
2.0mmが2本含まれる接続は合計断面積が8mm2を超える(2.0mm×2=約6.28mm2、これに1.6mmを加えると8mm2超)ため、中スリーブを用いて「中」で圧着します。1.6mm×2本は小スリーブを用いて刻印「○」で圧着します。
小問 器具への結線と極性・接地線の接続:・ランプレセプタクル:受金ねじ部端子に白、中心接触子端子に黒。 ・引掛シーリング:接地側極端子(W表示)に白、他方に黒。 ・接地極付接地端子付コンセント:W端子に白、他方の電源端子に黒、接地端子に緑(1.6mm)、送り端子に2口コンセントへの配線(白・黒)。
施工条件により接地側電線はすべて白色を器具の指定端子(W表示または受金ねじ部)に結線する必要があります。また接地端子には確実に緑色電線を接続します。

覚えるポイント

  • VVF2.0mmが2本含まれる接続(2.0mm×2本+1.6mm×1〜2本)はリングスリーブ「中」を使用し、刻印は「中」となる。
  • 1.6mm電線同士の2本接続はリングスリーブ「小」を使用し、刻印は「○(極小)」となる。

間違えやすいところ

  • 2.0mmが2本入っているにもかかわらず、小スリーブで圧着してしまったり、刻印を「小」にしてしまう圧着ミス。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部端子に非接地側の黒色電線を接続してしまう極性間違い。
  • 接地極付接地端子付コンセントにおいて、接地極用端子と接地端子の取り違えや緑色線の接続ミス。

出題の前提:2019年度第二種電気工事士技能試験(電気技術者試験センター公表基準)

出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題9』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題9

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題9の問題・解答資料です。