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電気工事士試験 · 学習ガイド

2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題5の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題5の概要
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2019年度第二種電気工事士上期技能試験 課題5(単相100V・単相200V回路、端子台代用、20A 250V接地極付コンセント)

技能試験 · 複線図化 / 端子台結線 / 接地極付コンセント / 差込形コネクタ / リングスリーブ圧着

図に示す配線図及び施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【配線図の概要】 ・電源:単相100Vおよび単相200V(対地電圧150V以下)。 ・配線用遮断器(100V回路)、漏電遮断器(200V回路)、接地端子は5極端子台で代用する。 ・端子台からジョイントボックスへVVF 2.0-2C(250mm)で100V電源を供給。 ・端子台から20A 250V接地極付コンセントへVVF 2.0-3C(250mm)で配線。 ・ジョイントボックスから施工省略の蛍光灯「イ」へVVF 1.6-2C(100mm)、ランプレセプタクル「ロ」へVVF 1.6-2C(250mm)、スイッチ「イ」「ロ」および埋込連用コンセント部分へVVF 1.6-2C 2本(200mm)を配線する。 【施工条件の要点】 1. 配線及び器具の配置は図1に従い、「ロ」のタンブラスイッチは取付枠の中央に取り付ける。 2. 端子台は図2に従い、上から100V(N・L)、200V(2極)、ET(接地端子)として使用する。 3. 電線色別: ① 電源からの接地側電線にはすべて白色を使用。 ② 100V回路の電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用。 ③ 接地線には緑色を使用。 ④ コンセント接地側極端子(W)、ランプレセプタクル受金ねじ部端子、端子台N端子には白色を結線。 4. ジョイントボックス部分の接続方法:4本の接続箇所は差込形コネクタ(4本用)、その他の接続箇所はリングスリーブによる接続とする。

解答・解説を表示

解答

ジョイントボックス内は、100V接地側(4本接続:2.0mm×1、1.6mm×3)を差込形コネクタ(4本用)で接続し、100V非接地側(2本接続:2.0mm×1、1.6mm×1)をリングスリーブ「小」、スイッチ「イ」戻り線(1.6mm×2)をリングスリーブ「○」、スイッチ「ロ」戻り線(1.6mm×2)をリングスリーブ「○」で圧着接続する。端子台代用部では100V側にVVF 2.0-2C(N:白、L:黒)、200V側にVVF 2.0-3C(200V極:黒・白、ET極:緑)を正しく結線し、200V用接地極付コンセントに接地線(緑)および電源線(黒・白)を接続する。取付枠には中央にスイッチ「ロ」を配置してスイッチ「イ」およびコンセントとともに納める。

解説

技能試験では配線図の記号・寸法を複線図に正しく変換し、回路別の電圧(100V・200V)、極性、器具端子の指定、接続方法(圧着刻印・コネクタ極数)を完全に満たす施工が要求されます。100V回路の接地側は白、非接地側は黒、接地線は緑とする原則を守り、指定された端子や器具(W端子、受金ねじ部、N端子)への色別配置を誤らないことが施工の根幹です。

解き方

  1. 配線図と施工条件から複線図を作成し、100V系統(B)・200V系統(BE)・接地線(ED)の経路と電線色・太さを整理する。
  2. ジョイントボックス内の電線接続本数を確認し、4本接続箇所(100V接地側白線4本)には差込形コネクタ、2本接続箇所3箇所にはリングスリーブ(小)を選定する。
  3. 各器具(端子台・接地極付コンセント・埋込連用取付枠・ランプレセプタクル)の結線条件(極性・取付位置・芯線露出寸法)に従い各部を加工・結線する。
  4. ジョイントボックス内でリングスリーブ圧着(刻印「小」1箇所、「○」2箇所)および差込形コネクタ結線を行い、誤結線や芯線はみ出しがないか全数点検する。

答えの内訳

配線工事:端子台(5極)結線、器具(ランプレセプタクル・スイッチ・コンセント類)結線、ジョイントボックス内接続(差込形コネクタ1箇所、リングスリーブ圧着3箇所)を施工条件通りに施工する。
単相100V回路と単相200V回路の独立した配線、端子台の各極対応、スイッチ・コンセントのわたり配線およびジョイントボックス内の電線接続を施工条件に従って正しく施工します。
端子台(配線用遮断器・漏電遮断器・接地端子):端子台の上段2極(100V)のN端子に白、L端子に黒(VVF 2.0-2C)を結線。中段2極(200V)に黒・白、最下段ET端子に緑(VVF 2.0-3C)を結線する。
図2の指定通り、100V側のN端子に接地側白電線、L端子に非接地側黒電線を結線します。200V回路用は中段の2極に黒線および白線(極性指定なし)、ET端子には接地線として緑線を接続します。電線の芯線被覆を端子金具に噛み込ませず、芯線の露出が5mm以上にならないよう適切にねじ止めします。
20A 250V接地極付コンセント:接地極端子に緑線を接続し、刃受端子2箇所に黒線および白線をそれぞれ接続する。
VVF 2.0-3Cのうち緑線を接地極端子に確実に接続します。電圧側2極については単相200V回路のため電線色(黒・白)の指定はなく、どちらの刃受端子に結線しても合格基準を満たします。
取付枠(スイッチ・コンセント)の構成:取付枠の中央に「ロ」のタンブラスイッチ、上側に「イ」のタンブラスイッチ、下側に埋込連用コンセントを取り付け、VVF 1.6-2Cを2本用いて配線する。
施工条件1によりスイッチ「ロ」は必ず取付枠の中央位置に取り付けます。非接地側(黒)電源線をコンセントおよび各スイッチへ渡り線(黒色)で渡します。接地側(白)電源線はコンセントのW表示端子に接続します。スイッチ「イ」および「ロ」からの点滅線(戻り線)をジョイントボックスへ送ります。
ランプレセプタクル:受金ねじ部側の端子に白線、中心接触片側の端子に黒線を「の」の字巻き(時計回り)でねじ止めする。
施工条件3-④に基づき、受金ねじ部側の端子には接地側電線(白色)を接続します。芯線は時計回りに巻き締め、座金からのはみ出しや被覆噛み込みがないように仕上げます。
ジョイントボックス内接続(差込形コネクタ):100V接地側(白)電線4本【電源白2.0mm×1、ランプレセプタクル白1.6mm×1、コンセント白1.6mm×1、施工省略「イ」白1.6mm×1】を差込形コネクタ(4本用)1個で接続する。
施工条件4-①により「4本の接続箇所は差込形コネクタによる接続」と指定されています。100V電源の接地側白線(2.0mm)と各負荷・コンセントへの白線(1.6mm×3)の計4本を接続します。ストリップ長をゲージに合わせて芯線を確実に奥まで挿入します。
ジョイントボックス内接続(リングスリーブ圧着):①100V非接地側(黒)2本【電源黒2.0mm×1+スイッチ・コンセント送り黒1.6mm×1】→刻印「小」 ②スイッチ「イ」戻り線2本【スイッチ「イ」線1.6mm×1+施工省略黒1.6mm×1】→刻印「○」 ③スイッチ「ロ」戻り線2本【スイッチ「ロ」線1.6mm×1+レセプタクル黒1.6mm×1】→刻印「○」
施工条件4-②に基づき、その他の接続箇所はリングスリーブ(小)を用いて圧着します。2.0mmと1.6mmの2本接続は「小」ダイスで圧着し刻印「小」とし、1.6mm電線2本の接続は「○」ダイスで圧着して刻印「○(極小)」とします。

覚えるポイント

  • 取付枠の中央にスイッチ「ロ」を取り付ける(施工条件1)。
  • 端子台N端子、コンセントW端子、レセプタクル受金ねじ部には必ず白線を接続する。
  • リングスリーブの刻印判定:2.0mm+1.6mmの2本接続は刻印「小」、1.6mm+1.6mmの2本接続は刻印「○(極小)」。
  • 4本接続箇所(100V接地側白線4本)は支給された差込形コネクタ(4本用)を使用する。

間違えやすいところ

  • 取付枠の中央にスイッチ「イ」やコンセントを配置してしまう誤り。
  • 端子台の100V(配線用遮断器)側でN端子(白)とL端子(黒)を逆結線する極性誤り。
  • 20A 250Vコンセントの接地極端子に緑線以外の電線を接続する結線ミス。
  • 1.6mm電線2本のリングスリーブ圧着で「○」ではなく「小」で圧着してしまう刻印誤り。
  • 2.0mm電線1本と1.6mm電線1本のリングスリーブ圧着で「○」を選んでしまう不適合。

出題の前提:2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日実施)候補問題No.5の公表問題・施工条件および公式正解作品例に基づく。

出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題5』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題5

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した2019年度第二種電気工事士上期技能試験(7月20日) 課題5の問題・解答資料です。