学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
平成30年度第二種電気工事士下期技能試験(12月9日) 課題13の概要
平成30年度第二種電気工事士下期技能試験 課題13の施工・結線
配線設計・技能施工 · 自動点滅器回路 / 複線図化 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続 / VVRケーブル施工
図に示す低圧屋内配線工事を与えられた材料を使用し、配線図および施工条件に従って完成させなさい。 【配線図概要】 ・電源:単相2線式100V(VVF 2.0-2C、青色シース、ジョイントボックスAへ配線) ・ジョイントボックスA: - 単極スイッチ「イ」(VVF 1.6-2C) - ジョイントボックスBへの渡り線(VVF 1.6-3C) ・ジョイントボックスB: - ランプレセプタクル「イ」(VVF 1.6-2C) - コンセント(VVF 1.6-2C、埋込連用取付枠を取り付け) - 自動点滅器代用端子台(3極、VVF 1.6-2C) ・自動点滅器(端子台代用、3A): - 端子記号1:常時非接地側(電源黒線) - 端子記号2:接地側(電源白線および屋外灯白線) - 端子記号3:点滅器出力(屋外灯黒線) ・屋外灯「ロ」:端子台からVVR 1.6-2Cで配線(端子台接続部は施工、器具側は施工省略) 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は配線図に従うこと。 2. 自動点滅器代用の端子台は端子台説明図に従って使用すること。 3. 電線色別: - 接地側電線にはすべて白色を使用する。 - 電源から点滅器、コンセント及び自動点滅器までの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。 - コンセント接地側極端子(W表示)、ランプレセプタクル受金ねじ部端子、端子台記号2端子には白色電線を結線する。 4. ジョイントボックス部分の接続方法: - A部分はリングスリーブによる接続とする。 - B部分は差込形コネクタによる接続とする。 5. 埋込連用取付枠はコンセント部分に使用すること。
解答・解説を表示
解答
ジョイントボックスA(リングスリーブ圧着3箇所:2.0mm+1.6mm白線2本に刻印「小」、2.0mm+1.6mm+1.6mm黒線3本に刻印「小」、1.6mm+1.6mm赤・白線2本に刻印「○」)、ジョイントボックスB(差込形コネクタ3箇所:白線4本用に4本用コネクタ、黒線3本用に3本用コネクタ、赤・黒線2本用に2本用コネクタ)、端子台接続(1番:ボックスBからの黒線、2番:ボックスBからの白線と屋外灯VVRの白線を共締め、3番:屋外灯VVRの黒線)、コンセントへの取付枠装着、ランプレセプタクルの極性(受金ねじ部に白線)およびVVRケーブルの適切な介在物・外装剥ぎ取り処理を正しく施工する。
解説
自動点滅器回路は、常時電源供給を受ける受電端子(1番黒・2番白)と、内蔵された接点・CdS素子により制御される負荷出力端子(3番)から構成されます。負荷である屋外灯への配線は端子台から直接取り出されるため、ジョイントボックスを経由しない結線構成を正しく見極める必要があります。本問に示された接続の範囲で考えます。また、リングスリーブの圧着マーク選定では「1.6mm×2本のみが○、それ以外(2.0mm電線を含む場合や1.6mm×3本以上)は小」という基準を徹底し、差込形コネクタでは心線が露出せず先端まで完全に挿入されていることを確認します。この圧着の説明を別の径・本数へ一般化せず、異なる接続では単線・より線の別も含めて適合表でスリーブと刻印を選び直します。
解き方
- 支給材料(VVF 2.0-2C、VVF 1.6-2C、VVF 1.6-3C、VVR 1.6-2C)の寸法を確認し、配線図に基づいて各電線を適切な長さに切断・被覆剥ぎ取りを行う。
- 埋込連用取付枠をコンセントに装着し、ランプレセプタクル(受金ねじ部に白線)およびコンセント(W端子に白線)へ電線を正しく結線する。
- 自動点滅器代用端子台へ配線を接続する。1番にボックスBからの黒線、2番にボックスBからの白線と屋外灯への白線(共締め)、3番に屋外灯への黒線を接続する。
- ジョイントボックスAにおいて、白線2本(2.0+1.6)をリングスリーブ小・刻印「小」、黒線3本(2.0+1.6+1.6)をリングスリーブ小・刻印「小」、戻り線2本(1.6+1.6)をリングスリーブ小・刻印「○」で圧着し、余長端末を切断する。
- ジョイントボックスBにおいて、白線4本を4本用差込形コネクタ、黒線3本を3本用差込形コネクタ、戻り線2本を2本用差込形コネクタにそれぞれ接続し、心線の噛み込み・導体露出がないことを確認する。
覚えるポイント
- リングスリーブの圧着マーク:1.6mm×2本は「○」、2.0mm+1.6mmは「小」、2.0mm+1.6mm×2本も「小」。
- 自動点滅器代用端子台の2番端子は接地側白線2本(電源側と負荷側)の共締め結線となる。
- ボックスBで使用する差込形コネクタは4本用1個、3本用1個、2本用1個の計3箇所である。
- 埋込連用取付枠を取り付ける器具はコンセントのみ(施工条件5)。
間違えやすいところ
- 屋外灯への配線(VVR)を誤ってジョイントボックスBに引き込んで結線しようとしてしまうミス。
- 端子台2番端子への白線2本共締め接続が不十分で、心線が抜け落ちたり挟み込み不良になるミス。
- ジョイントボックスAの圧着マークにおいて、2.0mm+1.6mmの接続を誤って「○」で圧着してしまう刻印相違の欠陥。
- ランプレセプタクルの極性を逆に接続したり、受金ねじ部へ黒線を結線してしまうミス。
- 埋込連用取付枠を誤ってスイッチ側に取り付けてしまうミス。
出題の前提:平成30年度第二種電気工事士下期技能試験 技能試験問題および公式解答例
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期技能試験(12月9日) 課題13』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
平成30年度第二種電気工事士下期技能試験(12月9日) 課題13
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成30年度第二種電気工事士下期技能試験(12月9日) 課題13の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

