学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
平成30年度第二種電気工事士下期技能試験(12月8日) 課題11の概要
平成30年度下期技能試験 課題11(金属管工事・アウトレットボックス)
技能試験 · 金属管工事 / アウトレットボックス / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / 配線器具結線
図に示す配線図および施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【配線図概要】 ・電源:単相2線式 100V(ジョイントボックス左側へVVF 2.0-2C青シースで供給、施工寸法150mm) ・ジョイントボックス(アウトレットボックス):中央に配置、打抜き済み穴5箇所(19mm×3、25mm×2)をすべて使用 ・右側負荷:引掛シーリングローゼット(角形)イ(VVF 1.6-2C、施工寸法150mm) ・左下負荷:ランプレセプタクル ロ(VVF 1.6-2C、施工寸法250mm) ・中央下:ねじなし電線管(E19)内にIV 1.6mm×3本を通線し、タンブラスイッチ(イ)およびコンセントへ接続(施工寸法250mm) ・右下:タンブラスイッチ(ロ)(VVF 1.6-2C、施工寸法250mm) 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は配線図に従うこと。 2. ジョイントボックスは打抜き済みの穴だけをすべて使用すること。 3. 電線色別:電源接地側はすべて白色、電源から点滅器・コンセントへの非接地側はすべて黒色を使用。コンセントW端子・ランプレセプタクル受金ねじ部端子・引掛シーリング接地側極端子には白色を結線すること。 4. ジョイントボックス内の接続:電源側電線(シース青色)との接続箇所はリングスリーブ、その他の接続箇所は差込形コネクタ(2本用)を使用すること。 5. ねじなしボックスコネクタはジョイントボックス側に取り付けること。 6. 埋込連用取付枠は、タンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に使用すること。
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解答
アウトレットボックス内の接続において、電源側電線を含む接続はリングスリーブ圧着(接地側白4本はリングスリーブ「中」刻印「中」、非接地側黒3本はリングスリーブ「小」刻印「小」)とし、その他の負荷・点滅器間の接続2箇所(イの点滅回路:IV赤と引掛シーリング黒の2本、ロの点滅回路:スイッチロ白とランプレセプタクル黒の2本)は2本用差込形コネクタで接続する。また、ねじなしボックスコネクタはボックス下側の穴にロックナットで固定し絶縁ブッシングを取り付け、止めねじの頭部をねじ切る。残る4つの穴にはそれぞれ適合するゴムブッシング(19mm用2個、25mm用2個)を装着してケーブルを通線する。スイッチ・コンセント連用枠には上部にスイッチ(イ)、下部にコンセントを取り付け、IV白をコンセントW端子、IV黒をコンセント非接地端子から渡り線でスイッチ(イ)へ渡り配線し、IV赤をスイッチ(イ)の負荷側端子に接続する。
解説
技能試験課題11では、アウトレットボックスを中心として、金属管(ねじなし電線管E19)工事、埋込連用取付枠を用いたスイッチ・コンセントの複合配線、および複数の単相負荷(引掛シーリングとランプレセプタクル)の制御回路を正確に組み立てる技能が問われます。特に電源線(2.0mm)が含まれる系統と含まない系統で接続器具(リングスリーブ圧着と差込形コネクタ)を使い分ける施工条件の遵守、および電線管コネクタのねじ切りや絶縁ブッシング・ゴムブッシングの正しい取り付けが合否を分ける重要なポイントとなります。
解き方
- 単線図から複線図を作成し、各器具への白線(接地側)・黒線(非接地側・スイッチ電源側)・色線(スイッチ返り線)の経路と接続箇所、および接続方法(電源側=リングスリーブ、その他=差込コネクタ)を整理する。
- アウトレットボックスの打抜き穴5箇所に対し、下部中央にねじなしボックスコネクタ(止めねじをねじ切り、絶縁ブッシング装着)を取り付け、残る4箇所の穴にゴムブッシング(19mm用2個、25mm用2個)を取り付ける。
- 埋込連用取付枠にタンブラスイッチ(イ)とコンセントを取り付け、IV線(黒・白・赤)を電線管内に通線して器具へ結線する。コンセント黒端子からスイッチへ黒の渡り線を配線する。
- ランプレセプタクル(受金ねじ部に白)、引掛シーリング(接地側極に白)、スイッチ(ロ)の各ケーブルを加工・結線し、ボックス内に引き込む。
- ボックス内電線を複線図に従って照合し、電源白を含む4本をリングスリーブ中(刻印「中」)、電源黒を含む3本をリングスリーブ小(刻印「小」)で圧着し、残りの返り線2組をそれぞれ2本用差込形コネクタで接続する。
覚えるポイント
- 電源側電線(シース青色2.0mm)を含む接続のみリングスリーブ、それ以外は差込形コネクタを使用する条件指定を絶対に間違えないこと。
- 2.0mm線1本+1.6mm線3本の圧着は「中スリーブ」で刻印「中」、2.0mm線1本+1.6mm線2本は「小スリーブ」で刻印「小」となる。
- ねじなしボックスコネクタの止めねじは頭部がねじ切れるまで締め付け、管端には絶縁ブッシングを忘れずに装着すること。
間違えやすいところ
- ねじなしボックスコネクタのねじ切り忘れや、内側の絶縁ブッシングの取り付け忘れによる欠陥。
- 打抜き済みのボックス穴すべてを使用するという条件を見落とし、ゴムブッシングを取り付け忘れたり別の穴を開けたりする誤り。
- 接地側白線4本(2.0mm×1+1.6mm×3)の圧着時に小スリーブを使用してしまったり、刻印を「小」にしてしまうミス。
- スイッチ(イ)とコンセントの渡り線を白線で作ってしまう、またはコンセントの極性(W端子)を逆に結線するミス。
出題の前提:平成30年度第二種電気工事士下期技能試験(2018年12月8日実施)問題および施工条件
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期技能試験(12月8日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
平成30年度第二種電気工事士下期技能試験(12月8日) 課題11
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成30年度第二種電気工事士下期技能試験(12月8日) 課題11の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

