学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題9の概要
単相2線式100V 接地極付接地端子付コンセントと引掛シーリング・受金部極性を伴う電灯コンセント回路配線工事
技能試験 · 複線図作成 / 差込形コネクタ接続 / リングスリーブ圧着 / 接地極付接地端子付コンセント配線 / 送り配線
平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日)候補問題No.9の単線図および施工条件に従い、配線工事を完成させなさい。 【配線および器具の配置・条件】 1. 電源(1Φ2W 100V)からジョイントボックスBへはVVF 2.0-2C(青色シース)で配線する。 2. ジョイントボックスAとBの間はVVF 1.6-3Cで接続する。 3. ジョイントボックスA側:上部にランプレセプタクル「イ」、下部に埋込連用タンブラスイッチ「イ」を配置し、各器具間はVVF 1.6-2Cで接続する。 4. ジョイントボックスB側:下部に引掛シーリングローゼット(丸形)「イ」をVVF 1.6-2Cで接続する。 5. 右側器具部:ジョイントボックスBから埋込コンセント(15A 125V 接地極付接地端子付・EET)へVVF 2.0-2Cで配線し、さらにそのEET器具の送り端子から上部の2口コンセント(施工省略)へVVF 1.6-2Cで送り配線する。また、EETの接地端子から接地極ED(施工省略)へ緑色電線(E1.6)を接続する。 6. ジョイントボックスAの電線相互の接続は差込形コネクタ、ジョイントボックスBの電線相互の接続はリングスリーブによる接続とする。 7. 電線の色別:電源からの接地側電線はすべて白色、電源からコンセントおよび点滅器までの非接地側電線はすべて黒色、接地線には緑色を使用する。器具の極性(コンセントW端子、ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、引掛シーリングのW表示接地側極端子)を厳守すること。
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解答
【配線工事の完成:電線接続および器具結線仕様】 1. ジョイントボックスA(差込形コネクタ接続): ・2本用:ジョイントBからの白(接地側)+ランプレセプタクル白 ・2本用:ジョイントBからの黒(非接地側)+タンブラスイッチ黒 ・3本用:ジョイントBからの赤(点滅器「イ」連絡線)+ランプレセプタクル黒+タンブラスイッチ白(返り線) 2. ジョイントボックスB(リングスリーブ圧着接続): ・リングスリーブ中/刻印「中」:電源白(2.0mm)+EET白(2.0mm)+A間白(1.6mm)+引掛シーリング白(1.6mm) の計4本接続 ・リングスリーブ中/刻印「中」:電源黒(2.0mm)+EET黒(2.0mm)+A間黒(1.6mm) の計3本接続 ・リングスリーブ小/刻印「○」:A間赤(1.6mm)+引掛シーリング黒(1.6mm) の計2本接続 3. EET器具部における送り配線および接地線: ジョイントBからの電源線(VVF 2.0-2C)をEETのW端子(白)および非接地側端子(黒)に接続し、同一端子の送り穴から2口コンセントへのVVF 1.6-2C(白・黒)をそれぞれ送り配線する。接地端子には緑色電線(E1.6)を結線する。 4. 極性・器具結線: ・ランプレセプタクル:受金ねじ部端子に白線、中心接触片端子に黒線を結線 ・引掛シーリング:接地側極端子(Wマーク)に白線、非接地側端子に黒線を結線 ・タンブラスイッチ:非接地側端子に黒線、返り線端子に白線を結線
解説
電気回路の配線施工では、電源の接地側(白)をすべての負荷(ランプレセプタクル、引掛シーリング)およびコンセントの接地側極(W端子)へ分岐接続し、非接地側(黒)をすべてのスイッチおよびコンセントへ接続することが大原則です。本課題では、接地極付接地端子付コンセント(EET)の端子構造を利用して2口コンセントへの送り配線を行う点、およびジョイントボックスBにおける2.0mm電線と1.6mm電線の混在接続に伴うリングスリーブサイズ・圧着マーク(8mm²超はスリーブ中・刻印「中」、1.6mm×2本はスリーブ小・刻印「○」)の選定基準を正確に理解する必要があります。
解き方
- 単線図から複線図を起こし、電源の接地側(白線)を負荷(ランプレセプタクル、引掛シーリング)およびEETコンセントのW端子へ接続し、非接地側(黒線)をタンブラスイッチ「イ」およびEETコンセントへ配線する。
- 2口コンセントはEET器具のW端子および非接地側端子の送り穴からVVF 1.6-2Cで渡り配線(送り配線)し、接地端子に緑色電線を接続する。
- ジョイントボックスAは差込形コネクタ指定に従い、接地側白2本、非接地側黒2本、スイッチ「イ」返り線・負荷線3本の各グループを接続する。
- ジョイントボックスBはリングスリーブ指定に従い、接地側4本(2.0mm×2+1.6mm×2:刻印「中」)、非接地側3本(2.0mm×2+1.6mm×1:刻印「中」)、負荷線2本(1.6mm×2:刻印「○」)を適切に圧着する。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、引掛シーリングのW端子への白線接続など極性を確認し、外装被覆・絶縁被覆の剥ぎ取り寸法や心線の噛み込み・露出欠陥がないか点検する。
覚えるポイント
- 2口コンセントへのケーブル(VVF 1.6-2C)はジョイントBではなくEETコンセントの送り端子に接続する。
- リングスリーブ接続で1.6mm線2本のみの圧着はダイス「○(極小)」を使用し刻印「○」とする。
- 2.0mm電線が含まれる接続で断面積の合計が8mm²を超える場合(2.0mm×2本+1.6mm×1本=8.29mm²、2.0mm×2本+1.6mm×2本=10.30mm²)はリングスリーブ「中」・刻印「中」を使用する。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部側端子、引掛シーリングのWマーク端子、コンセントのW端子には必ず白色線を結線する。
間違えやすいところ
- 2口コンセントの配線をジョイントボックスBへ引き込んで接続してしまう誤配線。
- ジョイントボックスBの非接地側接続に2口コンセント線を含めてしまい、4本接続としてしまう誤認。
- 1.6mm線2本の圧着で刻印「○」とすべきところをダイス「小」で圧着して刻印「小」にしてしまう圧着マーク過大欠陥。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部端子に黒線を結線してしまう極性誤り。
- EETコンセントの接地端子(アース)と接地極端子(刃受)の結線間違い、または緑色電線の接続忘れ。
出題の前提:平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日実施)課題9 施工条件および電気技術者試験センター技能試験判定基準
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題9』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題9
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題9の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

