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電気工事士試験 · 学習ガイド

平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題3の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題3の概要
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平成30年度第二種電気工事士上期技能試験 課題3 施工解説

技能試験 · タイムスイッチ代用端子台回路 / リングスリーブ圧着接続 / 差込形コネクタ接続 / 埋込連用取付枠

図に示す低圧屋内配線工事を与えられた材料を使用し、施工条件に従って完成させなさい。 【配線構成と寸法】 ・電源(単相2線式100V)〜ジョイントボックスA:VVF 2.0-2C(シース青)仕上がり寸法150mm ・ジョイントボックスA〜スイッチ「ロ」:VVF 1.6-2C 仕上がり寸法150mm ・ジョイントボックスA〜ジョイントボックスB:VVF 1.6-3C 仕上がり寸法150mm ・ジョイントボックスB〜タイムスイッチ(端子台代用、記号S1・S2・L1):VVF 1.6-2C 仕上がり寸法150mm ・タイムスイッチ〜引掛シーリング(角形)「イ」:VVF 1.6-2C 仕上がり寸法200mm ・ジョイントボックスB〜コンセント:VVF 1.6-2C 仕上がり寸法150mm ・ジョイントボックスB〜ランプレセプタクル「ロ」:VVF 1.6-2C 仕上がり寸法150mm 【施工条件抜粋】 1. 配線及び器具の配置は配線図に従うこと。 2. タイムスイッチ代用の端子台は端子台説明図に従い、S1・S2・L1端子を用いて結線すること。 3. 電線色別:電源からの接地側電線はすべて白色、電源から点滅器・コンセント・タイムスイッチまでの非接地側電線はすべて黒色を使用する。コンセント接地側極(W)、ランプレセプタクル受金ねじ部、引掛シーリング接地側極、タイムスイッチ端子台S2には白色を結線する。 4. ジョイントボックス部分の接続:A部分はリングスリーブ、B部分は差込形コネクタによる接続とすること。 5. 埋込連用取付枠はコンセント部分に使用すること。

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解答

【リングスリーブ接続(A部分)】電源白とB間白(小スリーブ・刻印小)、電源黒とB間黒とスイッチ黒(小スリーブ・刻印小)、スイッチ返り白とB間赤(小スリーブ・刻印○)。【差込形コネクタ接続(B部分)】接地側白4本(A間白・TS白・コンセント白・レセプタクル白)に4本用コネクタ、非接地側黒3本(A間黒・TS黒・コンセント黒)に3本用コネクタ、点滅回路2本(A間赤・レセプタクル黒)に2本用コネクタ。【器具結線】端子台はS1に黒、S2に白2本(B側白および器具側白)、L1に器具側黒。引掛シーリング接地側に白、コンセントW端子に白、ランプレセプタクル受金ねじ部に白を接続し、取付枠はコンセントに取り付ける。

解説

本課題の核心は、端子台で代用される自動点滅器(タイムスイッチ:TS)の内部結線理解と、2つのジョイントボックスにおける接続器具の振り分けです。タイムスイッチはモータ駆動用の常時電源(S1:非接地側、S2:接地側)を必要とし、接点(S1-L1間)を介して負荷へ出力を供給します。負荷となる引掛シーリングの接地側白線は、端子台のS2端子において電源接地側白線と合流させる渡り接続を行います。本問に示された接続の範囲で考えます。電源側(ジョイントA)はリングスリーブ圧着、負荷側(ジョイントB)は差込形コネクタ接続と施工条件で指定されているため、圧着マーク(1.6mm×2本のみ「○」、2.0mmを含むものは「小」)の選定およびコネクタ極数(2極・3極・4極)の誤認を防ぐことが重要です。この圧着の説明を別の径・本数へ一般化せず、異なる接続では単線・より線の別も含めて適合表でスリーブと刻印を選び直します。

解き方

  1. 単線図から複線図を作成し、電源線(2.0mm)からボックスA、中継線(1.6-3C)を経てボックスB、各器具(スイッチ・コンセント・端子台・レセプタクル・シーリング)への電線色と芯数を確定する。
  2. 支給ケーブルを配線図寸法に合わせて切断・シース剥ぎ取り・絶縁被覆剥ぎ取りを行い、ランプレセプタクル(のの字曲げ)、引掛シーリング、コンセント(取付枠装着)、端子台の各器具結線を完了させる。
  3. ボックスAの接続部をリングスリーブ(小)を用いて結線し、電線太さと本数に応じて「○」刻印(1.6mm×2本)または「小」刻印(2.0mm+1.6mm、2.0mm+1.6mm×2本)で圧着する。
  4. ボックスBの接続部を差込形コネクタ(2本用・3本用・4本用)に心線を確実に奥まで差し込み、先端の露出や心線の噛み込み・抜けがないことを確認する。

答えの内訳

技能試験問題:回路結線・電線色別・圧着マークおよび器具接続を正しく施工する
配線図および施工条件に基づき、回路の複線化、ボックスAでのリングスリーブ圧着接続、ボックスBでの差込形コネクタ接続、タイムスイッチ端子台への渡り結線、各種器具への極性接続を正しく施工します。
ジョイントボックスA(リングスリーブ)の接続と刻印:①白線2本(2.0mm×1+1.6mm×1)=小スリーブで圧着マーク「小」、②黒線3本(2.0mm×1+1.6mm×2)=小スリーブで圧着マーク「小」、③1.6mm線2本(スイッチロからの返り白とBへの赤)=小スリーブで圧着マーク「○」
電源側2.0mmが含まれる接地側接続(2.0+1.6)および非接地側接続(2.0+1.6+1.6)は合計断面積に応じて小スリーブで「小」刻印とします。1.6mm同士の2本接続のみ「○」刻印で圧着します。
ジョイントボックスB(差込形コネクタ)の接続:①接地側白線4本(Aからの白、TSへの白、コンセントの白、ランプレセプタクルの白)=4本用コネクタ、②非接地側黒線3本(Aからの黒、TSへの黒、コンセントの黒)=3本用コネクタ、③スイッチロ負荷線2本(Aからの赤、ランプレセプタクルの黒)=2本用コネクタ
支給材料の差込形コネクタ(2本用・3本用・4本用各1個)を用い、常時接地側の4本接続、常時非接地側の3本接続、スイッチ「ロ」点滅線の2本接続に適合するコネクタを正しく割り振ります。
タイムスイッチ代用端子台の接続:S1端子:Bからの黒線、S2端子:Bからの白線および引掛シーリングへの白線(合計2本挿入)、L1端子:引掛シーリングへの黒線
タイムスイッチ内部はS1-S2間に駆動モータ、S1-L1間に開閉接点があります。非接地電源(黒)をS1、接地側電源(白)をS2へ入力し、制御出力であるL1端子から引掛シーリング非接地側(黒)へ出力します。引掛シーリングの接地側(白)はS2端子で電源白と共締め接続します。
各種器具の接続と取付枠の施工:引掛シーリングの「接地側」表示端子に白線、コンセントの「W」極に白線、ランプレセプタクルの受金ねじ部側端子に白線を接続。埋込連用取付枠はコンセント部分に正しく装着する。
施工条件第3項に従い極性を厳守して各器具へ白線を結線します。施工条件第5項により埋込連用取付枠はコンセント部分(中央位置など指定に合わせて固定)へ取り付けます。

覚えるポイント

  • 端子台S2端子には電源からの接地側白線と器具への接地側白線の2本を確実に接続する。
  • 単線1.6mm2本は小スリーブ・刻印「○」、単線2.0mm1本+1.6mm1~2本は小スリーブ・刻印「小」。2.0mmを含むという条件だけで決めず、異なる径・本数・線種は適合表で確認する。

間違えやすいところ

  • 端子台S2への結線忘れや、L1端子への接続電線色を白と誤認して重大欠陥となる誤り。
  • ボックスAの「電源黒+スイッチ黒+中継黒(2.0mm+1.6mm+1.6mm)」を誤って「中」や「○」で圧着してしまう刻印ミス。
  • 埋込連用取付枠をスイッチ側に誤って取り付けてしまう施工条件違反。

出題の前提:平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(2018年7月22日実施)課題3公式問題および解答例・施工条件

出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題3』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題3

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題3の問題・解答資料です。