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電気工事士試験 · 学習ガイド

平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題11の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題11の概要
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平成30年度第二種電気工事士上期技能試験 課題11(金属管工事・アウトレットボックス)

技能試験 · 金属管工事 / アウトレットボックス / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / スイッチ・コンセント結線

図に示す配線図及び施工条件に従い、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【配線条件の要約】 1. 電源:単相2線式100V(VVF 2.0-2C、外装青色)。 2. ジョイントボックス(アウトレットボックス):打抜き済みの穴をすべて使用し、各回路の電線を接続する。 3. 金属管配線部:E19ねじなし電線管にIV 1.6mmを3本通線し、ジョイントボックス側にはねじなしボックスコネクタ(絶縁ブッシング含む)を取り付ける。 4. 器具配置: - ボックス右上:引掛シーリングローゼット(角形・イ) - ボックス左下:ランプレセプタクル(ロ) - ボックス真下(金属管経由):埋込連用タンブラスイッチ(イ)及び埋込連用コンセント(取付枠を使用) - ボックス右下:埋込連用タンブラスイッチ(ロ) 5. 接続方法: - 電源側電線(シース青色)との接続箇所はリングスリーブ圧着。 - その他の接続箇所は差込形コネクタ(2本用)を使用。

解答・解説を表示

解答

アウトレットボックス内で電源側白線(2.0mm)に器具接地側3本(1.6mm)をリングスリーブ「中」で圧着。電源側黒線(2.0mm)にスイッチ・コンセント送り黒線2本(1.6mm)をリングスリーブ「小」で圧着。スイッチ「イ」からの赤線と引掛シーリング「イ」の黒線、スイッチ「ロ」からの白線とランプレセプタクル「ロ」の黒線をそれぞれ2本用差込形コネクタで接続する。

解説

単相2線式配線では、電源の接地側(白)はすべての負荷(器具)およびコンセントに直接供給し、非接地側(黒)はすべての点滅器(スイッチ)およびコンセントに供給します。点滅器を経由した返り線は対応する負荷の非接地側端子に接続します。圧着マークは接続する電線の断面積の合計(1.6mmは2.0mm²換算、2.0mmは3.5mm²換算)によって選定され、合計8mm²以下は「小」(1.6mm×2本のみ「○」)、8mm²超14mm²以下は「中」を使用します。

解き方

  1. 単線図から複線図を起こし、電源側白線を各負荷(引掛シーリング、レセプタクル、コンセント)へ、電源側黒線をスイッチ2箇所およびコンセントへ繋ぎ、スイッチの返り線を対応する負荷へ接続する回路を明確にする。
  2. アウトレットボックスの打抜き穴すべてにゴムブッシングを装着し、下部19mm穴にねじなしボックスコネクタをセットして絶縁ブッシングを取り付ける。
  3. 金属管(E19)をコネクタに挿入して止めねじの頭をねじ切り、IV線3本(黒・白・赤)を通線する。
  4. 各器具(ランプレセプタクル、引掛シーリング、スイッチ、コンセント)の極性表示(W、受金ねじ部、接地側)に注意して正確に結線する。
  5. アウトレットボックス内で電源線を含む2箇所をリングスリーブ(2.0+1.6×3本は「中」、2.0+1.6×2本は「小」)で圧着し、その他の2箇所を差込形コネクタで接続する。

小問ごとの答え

小問 技能試験問題:アウトレットボックス内結線(リングスリーブ小・中、差込形コネクタ2本用×2)、金属管(E19)ボックスコネクタ施工、下部スイッチ・コンセント渡り配線
電源側白(2.0mm 1本)+負荷白3本(1.6mm 3本)をリングスリーブ中(刻印「中」)で圧着、電源側黒(2.0mm 1本)+スイッチ・コンセント非接地側黒2本(1.6mm 2本)をリングスリーブ小(刻印「小」)で圧着、スイッチ「イ」の赤と引掛シーリング黒、スイッチ「ロ」の白とレセプタクル黒を各差込コネクタで接続します。
小問 電源側接地側電線(白)の圧着接続:リングスリーブ中(圧着マーク刻印「中」)
電源からの白線(2.0mm)1本、引掛シーリングからの白線(1.6mm)1本、ランプレセプタクルからの白線(1.6mm)1本、コンセントからのIV白線(1.6mm)1本の合計4本を接続します。2.0mm×1+1.6mm×3の断面積合計は約9.14mm²となり、8mm²を超えるためリングスリーブは「中」、圧着工具のダイス刻印は「中」となります。
小問 電源側非接地側電線(黒)の圧着接続:リングスリーブ小(圧着マーク刻印「小」)
電源からの黒線(2.0mm)1本、下部スイッチ・コンセントへ向かうIV黒線(1.6mm)1本、右下スイッチ「ロ」へ向かう黒線(1.6mm)1本の合計3本を接続します。2.0mm×1+1.6mm×2の断面積合計は約7.14mm²(8mm²以下)のため、リングスリーブ「小」を用い、圧着工具のダイス刻印は「小」となります。
小問 スイッチ「イ」と引掛シーリング「イ」の接続:差込形コネクタ(2本用)
施工条件4-②に基づき電源線を含まない接続は差込形コネクタを使用します。下部スイッチ「イ」からの返り線であるIV赤線(1.6mm)と、引掛シーリング「イ」へ向かうケーブル黒線(1.6mm)の2本を差込形コネクタ(2本用)で接続します。
小問 スイッチ「ロ」とランプレセプタクル「ロ」の接続:差込形コネクタ(2本用)
スイッチ「ロ」からの返り線であるケーブル白線(1.6mm)と、ランプレセプタクル「ロ」へ向かうケーブル黒線(1.6mm)の2本を差込形コネクタ(2本用)で接続します。
小問 金属管工事(ねじなし電線管E19)及びアウトレットボックスの施工:ボックスコネクタ止めねじ頭部ねじ切り、絶縁ブッシング装着、打抜き穴へのゴムブッシング装着
施工条件5に基づき、ねじなしボックスコネクタをアウトレットボックス下部の打抜き穴(19mm)に取り付け、電線管挿入後に止めねじの頭をねじ切るまで締め付けます。管端には絶縁ブッシングを確実にねじ込みます。また、施工条件2に基づき、使用しないノックアウト打抜き穴(19mm×2、25mm×2)を含むすべての穴に適切なサイズのゴムブッシングを取り付けます。
小問 埋込連用タンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分の施工:埋込連用取付枠に上側スイッチ「イ」・下側コンセントを固定、黒線の渡り配線
施工条件6に従い、タンブラスイッチ(イ)とコンセントを取り付ける金属枠を装着します。IV白線をコンセントのW側端子に、IV黒線をコンセント非接地側に結線し、コンセント非接地側端子からスイッチ「イ」へ黒の渡り線を接続します。スイッチ「イ」のもう一方の端子にはIV赤線を結線します。

覚えるポイント

  • 電源白線(2.0mm)+1.6mm×3本のリングスリーブ圧着マークは「中」(「小」ではない)。
  • 電源黒線(2.0mm)+1.6mm×2本のリングスリーブ圧着マークは「小」。
  • ねじなしボックスコネクタの止めねじは頭部がねじ切れるまで締め付けること。
  • 打抜き済みの穴にはすべてゴムブッシングを取り付ける(施工条件2)。

間違えやすいところ

  • 電源側白線の圧着接続(2.0mm×1本+1.6mm×3本)で圧着ダイスを「小」と誤って刻印してしまうミス。
  • アウトレットボックスの使わない打抜き穴にゴムブッシングを取り付け忘れる欠陥。
  • ねじなしボックスコネクタの内側に絶縁ブッシングを取り付け忘れる欠陥。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部端子に黒線を結線してしまう極性誤り。

出題の前提:電気技術者試験センター 平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日実施)候補問題No.11の試験問題および公表解答例に基づく。

出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題11

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題11の問題・解答資料です。