学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題6の概要
平成30年度第二種電気工事士上期 技能試験 課題6 配線施工・複線図結線
技能試験 · 3路スイッチ回路 / 露出形コンセント / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ
図に示す配線図(単線図)および施工条件に従って、単線図から複線図への展開、各接続部(ジョイントボックスA・B)の結線方法・電線色・接続器具の極性・リングスリーブ刻印等の施工条件をすべて満たす完成施工要領を答えなさい。 【配線構成の概要】 ・電源:単相2線式100V(VVF 2.0-2C、青色シース)がジョイントボックスBに接続 ・器具配置: - ジョイントボックスAの上部:引掛シーリングローゼット(角形・イ) - ジョイントボックスAの左部:引掛シーリング(イ、施工省略100mm) - ジョイントボックスAの下部:3路スイッチ(イ) - ジョイントボックスA・B間:渡り配線(VVF 1.6-3C) - ジョイントボックスBの上部:露出形コンセント - ジョイントボックスBの下部:3路スイッチ(S・イ) ・接続条件: - A部分:差込形コネクタ接続(2本用2個、3本用2個支給) - B部分:リングスリーブ接続(小)
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解答
ジョイントボックスAは差込形コネクタを使用(接地側白3本用×1、負荷黒3本用×1、3路渡り線2本用×2)。ジョイントボックスBはリングスリーブ小を使用し、接地側白3本(2.0mm×1+1.6mm×2)を刻印「小」、非接地側黒3本(2.0mm×1+1.6mm×2)を刻印「小」、3路スイッチ渡り線2本(1.6mm×2)×2箇所をそれぞれ刻印「○」で圧着する。露出形コンセントのW端子に白線、ケーブル導入側に近い端子に時計回りで巻き締め、引掛シーリングの接地側極に白線を接続する。
解説
3路スイッチ回路は2箇所から同一の照明器具を点滅制御する回路であり、電源非接地側(黒)と負荷への出力線をそれぞれの3路スイッチの共通端子「0」に振り分け、端子「1」と「3」の間を2本の連絡線で結びます。リングスリーブ圧着では電線の組み合わせ断面積に応じて適切なスリーブサイズと圧着工具のダイス(刻印)を選定する規則があり、1.6mm2本は「○」、2.0mm1本+1.6mm1本〜2本は「小」を用います。
解き方
- 単線図から複線図を描き、電源接地側(白)を各照明器具・コンセントへ、非接地側(黒)をコンセントおよび一方の3路スイッチ端子0へ配線する。
- 他方の3路スイッチ端子0から各照明器具への負荷線を結線し、両スイッチの端子1・3同士を渡り線で接続する複線図を確定する。
- 支給材料(VVF 1.6-2C、1.6-3C等)を各施工枝長さに合わせて正確に切断・被覆剥ぎ取りを行う。
- 露出形コンセントの極性(W端子に白)およびケーブル導入部に近い端子へののの字曲げ加工ネジ留めを行い、角形引掛シーリングの接地側極へ白線を結線する。
- ジョイントボックスAで差込形コネクタ(2本用・3本用)を、ジョイントボックスBでリングスリーブ(刻印:小・○)を用いて指定通り圧着接続する。
小問ごとの答え
- 小問 1. 複線図の展開と回路構成:電源非接地側(黒)をB側3路スイッチSの端子0および露出形コンセント非接地側に送り、A側3路スイッチの端子0から引掛シーリング2箇所への点滅線(黒)を配線する。接地側(白)は露出形コンセントおよび引掛シーリング2箇所へ接続し、3路スイッチの端子1・3間はボックスA-B間のケーブルを経由して相互接続する。
- 3路スイッチ回路では電源非接地側(黒)を一方の3路スイッチの共通端子「0」に入力し、他方の3路スイッチの共通端子「0」から負荷器具へ出力します。端子「1」と「3」はスイッチ相互間の連絡線となり、電源接地側(白)はスイッチを通さず直接負荷器具およびコンセントへ供給します。
- 小問 2. ジョイントボックスAの接続(差込形コネクタ):①接地側(白3本:B間渡り白+角形引掛シーリング白+施工省略引掛シーリング白)→ 3本用コネクタ ②負荷側(黒3本:3路スイッチ端子0からの黒+角形引掛シーリング黒+施工省略引掛シーリング黒)→ 3本用コネクタ ③3路渡り線1(2本:B間渡り線+3路スイッチ端子1)→ 2本用コネクタ ④3路渡り線2(2本:B間渡り線+3路スイッチ端子3)→ 2本用コネクタ
- ボックスAでは指定通り差込形コネクタを用います。接地側白線3本と負荷への返り線3本にそれぞれ3本用コネクタを使用し、3路スイッチ端子1・3からの渡り線2箇所にそれぞれ2本用コネクタを使用して接続します(支給品:2本用2個、3本用2個)。
- 小問 3. ジョイントボックスBの接続(リングスリーブ圧着):①接地側(3本:電源2.0mm白+コンセント1.6mm白+A間渡り1.6mm白)→ リングスリーブ小・刻印「小」 ②非接地側(3本:電源2.0mm黒+コンセント1.6mm黒+3路スイッチS端子0の1.6mm黒)→ リングスリーブ小・刻印「小」 ③3路渡り線1(2本:A間渡り1.6mm+3路スイッチS端子1の1.6mm)→ リングスリーブ小・刻印「○」 ④3路渡り線2(2本:A間渡り1.6mm+3路スイッチS端子3の1.6mm)→ リングスリーブ小・刻印「○」
- ボックスBの結線では、2.0mm1本と1.6mm2本の接続(合計断面積約7.16mm²)はリングスリーブ小で圧着マーク「小」となります。1.6mm2本の接続(合計断面積約4.02mm²)はリングスリーブ小で圧着マーク「○(極小)」とします。
- 小問 4. 露出形コンセントおよび引掛シーリングの極性と施工:露出形コンセントは「W」表記のある接地側端子に白色電線を結線し、シース剥ぎ取り長さを台座内に収め、ケーブル導入部分に近い端子に芯線を右巻き(時計回り)で確実にネジ締めする。角形引掛シーリングは裏面の「接地側」表示端子に白色電線を確実に差し込む。
- 施工条件3より、露出形コンセントのW端子および引掛シーリングの接地側極端子には白色電線を結線する必要があります。また施工条件5より、露出形コンセントはケーブルを挿入した開口部に近い側の端子を使用しなければ重大欠陥となります。
- 小問 5. 電線寸法と切断配分:・VVF 2.0-2C(青色、約250mm):電源部(仕上がり150mm+ボックスB内100mm) ・VVF 1.6-2C(約850mm):露出形コンセント用(約250mm)、角形引掛シーリング用(約250mm)、施工省略部用(約150mm)に切断配分 ・VVF 1.6-3C(約1050mm):A-B間渡り配線(約350mm)、A側3路スイッチ用(約350mm)、B側3路スイッチ用(約350mm)に3等分して使用
- 支給ケーブルの長さに応じて適切に寸法を取り分けます。器具側剥ぎ取り50mm、ボックス内接続剥ぎ取り100mmを考慮して切断し、電線不足が生じないよう均等に配分します。
覚えるポイント
- 露出形コンセントはケーブル挿入口に近い端子へ結線すること(遠い端子に渡すと施工条件違反)。
- リングスリーブ圧着マーク:1.6mm×2本は「○」、2.0mm×1本+1.6mm×2本は「小」。
- 3路スイッチの「0」端子には電源黒または負荷黒を接続し、「1」「3」端子は渡り線とする。
間違えやすいところ
- ジョイントボックスBの接地側・非接地側(2.0mm+1.6mm×2)を刻印「○」で圧着してしまう誤り(規定圧着マークは「小」)。
- 露出形コンセントでケーブル挿入口から遠い側の端子に結線してしまう施工条件違反。
- 3路スイッチの端子0に渡り線を接続し、端子1または3に電源線や負荷線を接続してしまう結線誤り。
出題の前提:平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(2018年7月21日実施)公表問題No.6の施工条件および公式正解図に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題6』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題6
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(7月21日) 課題6の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

