学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
平成29年度第二種電気工事士下期技能試験(12月2日) 課題4の概要
平成29年度下期 第二種電気工事士技能試験 課題4の施工・結線
技能試験 · 単相100V回路 / 三相200V動力回路 / 端子台結線 / 差込形コネクタ / リングスリーブ圧着
配線図および施工条件に従い、単相100V電灯・コンセント回路および三相3線式200V動力回路(電源表示灯・電動機回路)を含む低圧屋内配線工事の施工を完成させなさい。 【主な配線図および施工条件の要点】 1. 端子台(配線用遮断器および漏電遮断器の代用、5極)の端子配置:上から100V用「N」「L」、200V用「T」「S」「R」とし、記号に従い結線する。 2. 三相電源のS相は接地されているものとし、電源表示灯(ランプレセプタクル)はS相とT相間に接続する。 3. 電線色別: ・100V回路の接地側電線はすべて白色、非接地側電線(電源から点滅器・コンセントまで)はすべて黒色とする。 ・200V回路の配線は、R相に赤色、S相に白色、T相に黒色を使用する。 ・コンセントの接地側極(W)、ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、引掛シーリングの接地側極、配線用遮断器端子台のN端子には白色を結線する。 4. 電線接続: ・ジョイントボックスA部分は差込形コネクタによる接続。 ・ジョイントボックスB部分はリングスリーブによる終端接続。
解答・解説を表示
解答
施工条件に従い、端子台(100V部:Nに白、Lに黒/200V部:Rに赤、Sに白、Tに黒)、差込形コネクタ(A部分:赤2本用、白3本用、黒3本用)、リングスリーブ(B部分:刻印「小」2箇所、刻印「○」1箇所)、各器具(ランプレセプタクルの受金ねじ部に白、引掛シーリング接地側に白、コンセントW端子に白)を正しく結線・配置して完成させる。
解説
三相3線式回路と単相2線式回路が共存する回路では、動力電源の接地相(一般にS相)を受電・表示灯の接地側として扱うルールと、電灯回路の接地側(中性線N)のルールを混同せず明確に分離して結線することが基本原則です。
解き方
- 支給材料と配線図を確認し、端子台代用器具の極性記号(N, L, T, S, R)と器具の配置、各電線の寸法取り(器具側・ボックス側の剥ぎ取り寸法を含む)を整理する。
- 複線図を作成し、ジョイントボックスA(差込形コネクタ3箇所)とジョイントボックスB(リングスリーブ3箇所)の電線色の組み合わせおよび圧着マーク(小・小・○)を明確にする。
- 端子台、ランプレセプタクル、引掛シーリング、埋込連用枠(スイッチ・コンセント)の各器具を結線し、極性(接地側・受金ねじ部への白色線接続)が合致しているか確認する。
- ジョイントボックスAを差込形コネクタで接続し、ジョイントボックスBをリングスリーブの適合ダイス(小・○)で圧着・切断して全体を整形する。
答えの内訳
- 配線図及び施工条件に従った低圧屋内配線工事の完成:端子台、差込形コネクタ(A部)、リングスリーブ(B部)、各器具の極性および電線色別を施工条件どおりに接続・完成させる。
- 単相100V回路と三相200V動力回路が混在する回路です。施工条件で指定された各端子の極性・相別(R赤、S白、T黒)を守り、A部は差込形コネクタ、B部はリングスリーブで正確に圧着接続します。
- 端子台(代用器具)の結線:100V側:N端子に白色(VVF2.0-2C)、L端子に黒色(VVF2.0-2C)を結線。200V側:R端子に赤色、S端子に白色、T端子に黒色(VVF2.0-3C)を結線する。
- 端子台の記号Nは接地側のため白色電線を接続します。200V側は施工条件によりR相に赤色、S相に白色、T相に黒色をそれぞれネジ止め結線します。
- ジョイントボックスAの接続(差込形コネクタ):①R相接続:電源側赤(2.0mm)+電動機側赤(2.0mm)の2本を2本用コネクタ(赤色)で接続。②S相接続:電源側白(2.0mm)+電動機側白(2.0mm)+電源表示灯白(1.6mm)の3本を3本用コネクタ(青色)で接続。③T相接続:電源側黒(2.0mm)+電動機側黒(2.0mm)+電源表示灯黒(1.6mm)の3本を3本用コネクタ(青色)で接続する。
- 電源表示灯はS相とT相間に接続する指定があるため、S相に白色(1.6mm)、T相に黒色(1.6mm)を分岐接続します。電動機への三相回路(2.0mm-3C)とともに、S相とT相は各3本接続、R相は2本接続となります。
- ジョイントボックスBの接続(リングスリーブ圧着および刻印):①接地側白:電源側白(2.0mm)+引掛シーリング白(1.6mm)+コンセント白(1.6mm)の計3本をリングスリーブ小で圧着し、刻印は「小」。②非接地側黒:電源側黒(2.0mm)+スイッチ/コンセント黒(1.6mm)の計2本をリングスリーブ小で圧着し、刻印は「小」。③点滅回路:スイッチ返り赤(1.6mm)+引掛シーリング黒(1.6mm)の計2本をリングスリーブ小で圧着し、刻印は「○」とする。
- 2.0mmが1本含まれる接続(2.0+1.6×2本、および2.0+1.6本)はいずれも合計断面積からリングスリーブ「小」を用いて「小」で圧着します。1.6mmが2本の接続はリングスリーブ「小」を用いて「○(極小)」で圧着します。
- 各器具の結線と極性:①ランプレセプタクル(電源表示灯):受金ねじ部端子にS相の白色、中心接触片端子にT相の黒色を結線。②引掛シーリング:接地側端子(接地側表示)に白色、非接地側に黒色を結線。③埋込連用取付枠部:コンセントのW端子に白色、非接地側端子に黒色を結線し、黒色渡り線でタンブラスイッチの片側に電源を供給、スイッチの反対側端子に赤色(引掛シーリングへの返り線)を結線する。
- ランプレセプタクルは接地相であるS相(白)を受金ねじ部に必ず接続します。コンセント・引掛シーリングも接地側表示に白色線を確実に結線し、極性誤りを防ぎます。
覚えるポイント
- 三相200Vの電線色別:R相は赤色、S相(接地相)は白色、T相は黒色を結線する。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部端子には必ず接地相の白色線を結線する。
- リングスリーブの圧着刻印:1.6mm×2本は「○」、2.0mmを含む組み合わせ(2.0+1.6、2.0+1.6×2)は「小」である。
間違えやすいところ
- 100V回路の白(接地側)と200V回路のS相(白)を同一のジョイントボックスで誤って混触接続してしまうミス。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部と中心接触片の接続極性を逆に配線してしまう欠陥。
- リングスリーブB部で、1.6mm電線2本の圧着ダイスを「○」ではなく誤って「小」で圧着してしまう刻印誤り。
出題の前提:平成29年度第二種電気工事士下期技能試験(2017年12月2日実施)課題4の配線図・施工条件および公式解答例による。
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期技能試験(12月2日) 課題4』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
平成29年度第二種電気工事士下期技能試験(12月2日) 課題4
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成29年度第二種電気工事士下期技能試験(12月2日) 課題4の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

