学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
平成29年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題1の概要
平成29年度第二種電気工事士上期技能試験 課題1の施工と複線図
実技施工 · 位置表示灯内蔵スイッチ / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続 / 複線図化
図に示す低圧屋内配線工事の単線図および施工条件に従い、支給材料を用いて完成作品を施工せよ。 【配線図(単線図)の条件】 ・電源:単相2線式 100V(EM-EEF 2.0-2C、150mm) ・ジョイントボックスA:リングスリーブによる終端接続 ・ジョイントボックスB:差込形コネクタによる接続 ・ジョイントボックスAの上部:引掛シーリング(角形)「イ」(VVF 1.6-2C、150mm) ・ジョイントボックスAの下部:埋込連用位置表示灯内蔵スイッチ「イ」、埋込連用タンブラスイッチ「ロ」「ハ」(VVF 1.6-2C×2本、150mm) ・ジョイントボックスA~B間:VVF 1.6-3C(150mm) ・ジョイントボックスBの上部:ランプレセプタクル「ロ」(VVF 1.6-2C、150mm) ・ジョイントボックスBの下部:施工省略(蛍光灯「ハ」へ)(VVF 1.6-2C、150mm) 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は図に従い、「ロ」のタンブラスイッチは取付枠の中央に取り付ける。 2. 電線の色別:電源からの接地側電線にはすべて白色を使用する。電源から点滅器までの非接地側電線にはすべて黒色を使用する。ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側と表示)には白色電線を結線する。 3. VVF用ジョイントボックスを経由する電線は全て接続箇所を設け、A部分はリングスリーブ、B部分は差込形コネクタで接続する。
解答・解説を表示
解答
ジョイントボックスAではリングスリーブ(小)を用いて、接地側(EM-EEF白+VVF白2本)を刻印「小」、非接地側(EM-EEF黒+VVF黒1本)を刻印「小」、各スイッチの戻り線接続3箇所(各VVF1.6の2本接続)をそれぞれ刻印「○」で圧着する。ジョイントボックスBでは差込形コネクタを用いて、接地側3本接続に3本用(赤色等)、スイッチ「ロ」「ハ」の戻り線2本接続2箇所にそれぞれ2本用コネクタを使用する。スイッチ枠には上から「イ(ホタル)」「ロ」「ハ」の順で配置し、非接地側黒電線からわたり線(黒)で3つのスイッチに電源を供給する。
解説
屋内配線では安全確保のため、電源の接地側(白線)はすべての負荷器具へ直接結線し、非接地側(黒線)は点滅器(スイッチ)を経由して各負荷へ結線します。本課題では電源線にエコ電線(EM-EEF 2.0mm)が使用されているため、電線太さの違いによるリングスリーブ選定(2.0mmと1.6mmの組み合わせにおける圧着マーク「小」の判定)を正確に行う必要があります。
解き方
- 単線図から複線図を作成し、各電線の色別、接続方式(ボックスAはリングスリーブ、ボックスBは差込形コネクタ)、リングスリーブ刻印(○または小)を明確にする。
- 器具の寸法に合わせてケーブルの外装・絶縁被覆を剥ぎ取り、ランプレセプタクルののの字曲げ加工や引掛シーリングの結線を行う。
- 連用取付枠に位置表示灯内蔵スイッチ(上)、タンブラスイッチ「ロ」(中央)、タンブラスイッチ「ハ」(下)を取り付け、裏面で黒線を用いたわたり線を配線する。
- ジョイントボックスAおよびBにおいて、施工条件と複線図に従ってリングスリーブ圧着(刻印小2箇所、刻印○3箇所)および差込形コネクタの挿入を行う。
答えの内訳
- スイッチ部の結線と取付枠:取付枠の中央に「ロ」、上部に「イ(位置表示灯内蔵)」、下部に「ハ」を取り付け、非接地側黒電線と黒のわたり線で3つのスイッチへ送り配線を行う。
- 施工条件によりタンブラスイッチ「ロ」を取付枠の中央に取り付ける指定があるため、上からイ・ロ・ハの順に配置します。VVF1.6-2Cの1本の黒線を電源非接地側とし、わたり線(黒)で他の2つのスイッチの電源側端子へ渡します。残りの3本の電線を各スイッチの負荷側(戻り線)端子に接続します。
- ジョイントボックスAの接続(リングスリーブ圧着):刻印「小」が2箇所、刻印「○」が3箇所の計5箇所をリングスリーブ(小)で圧着する。
- ①接地側:EM-EEF 2.0mm(白)1本+VVF 1.6mm(白)2本の計3本は断面積合計が5.14mm2超となるため刻印「小」。②非接地側:EM-EEF 2.0mm(黒)1本+VVF 1.6mm(黒)1本の計2本は刻印「小」。③スイッチ「イ」戻り線:VVF 1.6mm 2本で刻印「○」。④スイッチ「ロ」戻り線:VVF 1.6mm 2本で刻印「○」。⑤スイッチ「ハ」戻り線:VVF 1.6mm 2本で刻印「○」となります。
- ジョイントボックスBの接続(差込形コネクタ):3本用差込形コネクタ1個、2本用差込形コネクタ2個を使用する。
- 接地側白線3本(Aからの白、ランプレセプタクル白、施工省略白)を3本用コネクタ1個で接続します。スイッチ「ロ」の戻り線2本(Aからの線、ランプレセプタクル黒)を2本用コネクタ1個、スイッチ「ハ」の戻り線2本(Aからの線、施工省略黒)を2本用コネクタ1個でそれぞれ接続します。
- 器具の極性・電線色別:引掛シーリングの接地側極(接地側表示)およびランプレセプタクルの受金ねじ部端子に白色電線を結線する。
- 施工条件に基づき、感電防止のため受金ねじ部および引掛シーリングの接地側端子には必ず白色の接地側電線を接続します。ランプレセプタクルの中心接触片端子には黒色電線(スイッチ「ロ」からの戻り線)を結線します。
覚えるポイント
- 2.0mm×1本と1.6mm×1本の組み合わせはリングスリーブ小で圧着マークは「小」となる。
- 2.0mm×1本と1.6mm×2本の組み合わせもリングスリーブ小で圧着マークは「小」となる。
- 埋込連用取付枠へのスイッチ「ロ」の取付位置は指定通り「中央」にする。
間違えやすいところ
- EM-EEF 2.0mmとVVF 1.6mmの2本接続の圧着刻印を、1.6mm同士の感覚で「○」にしてしまう誤り。
- 位置表示灯内蔵スイッチ(ホタルスイッチ)の特殊な結線と誤認し、4端子の配線を間違える(単体ホタルスイッチは通常の片切スイッチと同様に2端子結線で動作する)。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部(外側ネジ部)端子に黒線を結線してしまう極性誤り。
出題の前提:電気技術者試験センター公式 平成29年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日実施)課題1 施工条件および公表解答
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題1』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
平成29年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題1
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成29年度第二種電気工事士上期技能試験(7月23日) 課題1の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

