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電気工事士試験 · 学習ガイド

平成29年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題11の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

平成29年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題11の概要
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平成29年度上期技能試験 課題11(金属管工事・アウトレットボックス結線)

実技・施工技能 · 金属管配線 / アウトレットボックス / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / 極性識別

図に示す低圧屋内配線工事を与えられた材料を使用し、施工条件に従って完成させなさい。 【配線図概要】 ・電源:単相2線式100V(VVF 2.0-2C、シース青色) ・アウトレットボックス内で各電線を接続する。 ・負荷器具:引掛シーリングローゼット(角形)「イ」、ランプレセプタクル「ロ」 ・点滅器およびコンセント:タンブラスイッチ「ロ」、ねじなし電線管(E19)を経由するタンブラスイッチ「イ」および埋込連用コンセント 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は図に従う。 2. ジョイントボックス(アウトレットボックス)は打抜き済みの穴だけをすべて使用する。 3. 電線の色別(絶縁被覆の色):  ①電源からの接地側電線にはすべて白色を使用する。  ②電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用する。  ③次の器具の端子には白色の電線を結線する。   ・コンセントの接地側極端子(Wと表示)   ・ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子   ・引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側と表示) 4. ジョイントボックス部分を経由する電線は、すべて接続箇所を設け、接続方法は次による。  ①電源側電線(電源からの電線・シース青色)との接続箇所は、リングスリーブによる終端接続とする。  ②その他の接続箇所は、差込形コネクタによる接続とする。 5. ねじなしボックスコネクタは、ジョイントボックス側に取り付けること。 6. 埋込連用取付枠は、タンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に使用すること。

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解答

【ジョイントボックス内結線】 [リングスリーブによる終端接続(電源側電線との接続箇所)] ・接地側(白):電源白(2.0mm)+引掛シーリング白(1.6mm)+ランプレセプタクル白(1.6mm)+コンセント白(1.6mm)の4本接続(断面積合計約9.17mm²)⇒ リングスリーブ「中」、圧着マーク「中」 ・非接地側(黒):電源黒(2.0mm)+スイッチ「ロ」黒(1.6mm)+金属管経由のコンセント・スイッチ「イ」送り黒(1.6mm)の3本接続(断面積合計約7.16mm²)⇒ リングスリーブ「小」、圧着マーク「小」 [差込形コネクタによる接続(その他の接続箇所:2本用×2個)] ・スイッチ「イ」返り線:スイッチ「イ」赤(1.6mm)+引掛シーリング黒(1.6mm)(差込形コネクタ2本用・赤色) ・スイッチ「ロ」返り線:スイッチ「ロ」白(1.6mm)+ランプレセプタクル黒(1.6mm)(差込形コネクタ2本用・赤色) 【器具結線・極性】 ・引掛シーリング:「接地側」表示端子に白線を結線 ・ランプレセプタクル:受金ねじ部側端子に白線、中心接触片側端子に黒線を結線 ・コンセント・スイッチ「イ」:連用枠に上段スイッチ「イ」、下段コンセントを取り付け。コンセントの「W」端子に白線、非接地側端子に黒線を接続し、黒線からスイッチ「イ」へ渡り配線を行う 【金属管施工】 ・アウトレットボックス側にねじなしボックスコネクタを取り付け、絶縁ブッシングを装着する。止めねじ頭部はねじ切る

解説

電線相互の接続では、施工条件で指定された接続器具(リングスリーブと差込形コネクタ)の区分を遵守することが最重要です。リングスリーブの選定と圧着マークは接続する電線の断面積の合計(1.6mmは約2.0mm²、2.0mmは約3.14mm²)によって決まり、1.6mm×2本のみ「○」、8mm²以下はスリーブ小で「小」、8mm²超14mm²以下はスリーブ中で「中」を用います。また、金属管端末には電線被覆の保護のため絶縁ブッシングを取り付け、ボックスコネクタの止めねじは頭部をねじ切る規定があります。

解き方

  1. 単線図から複線図を起こし、電源から負荷・コンセントへの接地側(白)結線、電源から各点滅器・コンセントへの非接地側(黒)結線、各点滅器から対応負荷への返り線結線を整理する。
  2. 施工条件4に基づき、電源側電線が接続する2箇所をリングスリーブ接続、その他の返り線2箇所を差込形コネクタ接続に区分する。
  3. リングスリーブ接続部の電線太さと本数(2.0mm×1+1.6mm×3、2.0mm×1+1.6mm×2)から、それぞれ適合するスリーブサイズおよび圧着工具のダイス(刻印)を決定する。
  4. 金属管へのねじなしボックスコネクタと絶縁ブッシングの取り付け、止めねじのねじ切り、各器具の極性(W端子、受金ねじ部、接地側極端子への白線接続)を確認して施工を完了する。

覚えるポイント

  • 電源側電線(2.0mm)を含む接続箇所のみがリングスリーブ終端接続(施工条件の指定)。
  • 2.0mm×1本+1.6mm×2本(計3本)の圧着刻印は「小」、2.0mm×1本+1.6mm×3本(計4本)はスリーブ中・刻印「中」。
  • ねじなしボックスコネクタの管端には必ず絶縁ブッシングを装着し、止めねじ頭部は完全にねじ切ること。

間違えやすいところ

  • 2.0mm×1本+1.6mm×2本の圧着マークを「○」で圧着してしまう刻印ミス(「○」は1.6mm×2本専用)。
  • スイッチ「ロ」への非接地側黒線を電源黒と結線し忘れ、2本接続と誤認してしまうミス。
  • ねじなしボックスコネクタの絶縁ブッシングの装着忘れや、止めねじ頭部のねじ切り忘れ。

出題の前提:電気技術者試験センター公表の平成29年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日)候補No.11の試験問題および解答例・判定基準に基づく。

出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

平成29年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題11

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した平成29年度第二種電気工事士上期技能試験(7月22日) 課題11の問題・解答資料です。