学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
平成28年度第二種電気工事士下期技能試験(12月3日) 課題6の概要
平成28年度下期 候補問題No.6 技能試験施工課題の製作
技能試験 · 3路スイッチ回路 / 防護管の施工 / 差込形コネクタ / リングスリーブ圧着
配線図および施工条件に従って低圧屋内配線工事の作品を完成させなさい。 【回路の概要】 ・単相2線式100V電源より、ジョイントボックスBを経由して露出形コンセントおよびジョイントボックスAへ給電する。 ・ジョイントボックスA側・B側にそれぞれ設置された3路スイッチ2個により、2箇所の引掛シーリング(角形および施工省略)を同時点滅制御する。 ・ジョイントボックスAから角形引掛シーリングへの配線はメタルラス壁を貫通するため、合成樹脂管(防護管VE14)とバインド線による防護措置を施す。 ・ジョイントボックスAは差込形コネクタ、ジョイントボックスBはリングスリーブにより結線する。
解答・解説を表示
解答
ジョイントボックスAでは差込形コネクタを用いて接地側白3本(3本用)、スイッチ返り黒3本(3本用)、3路スイッチ間連絡線2本組×2箇所(2本用×2個)を接続する。ジョイントボックスBではリングスリーブを用いて電源白(2.0mm)含む接地側3本(刻印「小」)、電源黒(2.0mm)含む非接地側3本(刻印「小」)、3路スイッチSからの連絡線各2本(1.6mm×2本を2箇所、刻印「○」)を終端圧着接続する。Aの上部配線には防護管をバインド線で固定し、引掛シーリング・露出形コンセントは極性および裏面挿入を遵守して施工する。
解説
3路スイッチ回路では、電源の非接地側を片方の3路スイッチの共通端子「0」へ入れ、もう一方の3路スイッチの共通端子「0」から負荷へ接続し、両スイッチの端子「1」と「3」の間を2本の連絡線で結びます。これにより2箇所からのオン・オフ切替が可能になります。本問に示された接続の範囲で考えます。また、リングスリーブ圧着マークは電線太さの組み合わせ(1.6mm×2本のみが「○」、2.0mmを含むまたは3本以上では「小」など)を厳格に選定する必要があります。この圧着の説明を別の径・本数へ一般化せず、異なる接続では単線・より線の別も含めて適合表でスリーブと刻印を選び直します。
解き方
- 単線図から複線図を作成し、各ジョイントボックスでの電線接続本数・電線色・圧着マークを決定する。
- 支給材料の寸法に合わせてケーブルを切断・外装剥ぎ取りを行い、各端末を加工する。
- 角形引掛シーリングへのケーブルに防護管(VE14)を通し、バインド線で巻いて所定の位置に固定する。
- 露出形コンセント、角形引掛シーリング、3路スイッチ(取付枠2枚使用)に各電線を極性を誤らずに結線する。
- ボックスAでは差込形コネクタ(3本用×2、2本用×2)、ボックスBではリングスリーブ(小×4、刻印「小」×2・「○」×2)で正確に圧着接続する。
答えの内訳
- 技能試験問題:配線図および施工条件に基づき、防護管の取付・器具への正しい結線・ボックスA/Bの指定通りの接続を行う。
- メタルラス壁貫通部の防護管(VE14)をバインド線で堅固に支持し、2つの3路スイッチによる2箇所の器具「イ」の点滅制御回路を完成させます。
- メタルラス貫通部の防護管施工:VVF 1.6-2Cに防護管(合成樹脂管VE14)を通し、バインド線で管がずれないように支持・固定する。
- 施工条件5に基づき、貫通部分に防護管を施します。バインド線を巻き付けて締め付け、電線がメタルラスに直接接触しないよう中央付近に固定します。
- 器具への結線と極性:露出形コンセント:W端子に白線、他方に黒線(裏面から挿入し近い端子に結線)。角形引掛シーリング:接地側極端子に白線、他方に黒線(裏面から挿入)。3路スイッチ:端子0に電源側(S側)または負荷側(A側)を結線し、端子1・3にスイッチ相互間の連絡線を結線。
- 施工条件2・3・6に従い、コンセントと引掛シーリングの接地側極(W/接地側表示)に白線を接続し、外郭の欠き取りは行わず裏面から通線します。3路スイッチSの端子0には非接地側黒線を接続し、もう一方の3路スイッチの端子0には引掛シーリングへ向かう黒線(負荷側)を接続します。
- ジョイントボックスAの接続(差込形コネクタ):3本用コネクタ×2個、2本用コネクタ×2個を使用する。 ① 3本用:接地側電線(ボックス間渡り白、引掛シーリング2箇所への白 計3本) ② 3本用:負荷側電線(3路スイッチ端子0からの黒、引掛シーリング2箇所への黒 計3本) ③ 2本用:3路スイッチ相互連絡線(スイッチ端子1からの線とボックス間渡り線) ④ 2本用:3路スイッチ相互連絡線(スイッチ端子3からの線とボックス間渡り線)
- 施工条件4①により差込形コネクタを使用します。引掛シーリング(施工省略含む)2灯への白線・黒線が合流するため、接地側・負荷側がそれぞれ3本接続となります。3路スイッチの1番・3番端子からの連絡線はボックス間渡り線とそれぞれ1対1で接続します。
- ジョイントボックスBの接続(リングスリーブ圧着):リングスリーブ小を4個使用する。 ① 刻印「小」:電源側白(2.0mm) + 露出形コンセント白(1.6mm) + ボックス間渡り白(1.6mm)[計3本:2.0+1.6+1.6] ② 刻印「小」:電源側黒(2.0mm) + 露出形コンセント黒(1.6mm) + 3路スイッチS端子0黒(1.6mm)[計3本:2.0+1.6+1.6] ③ 刻印「○」:3路スイッチS端子1線(1.6mm) + ボックス間渡り線(1.6mm)[計2本:1.6+1.6] ④ 刻印「○」:3路スイッチS端子3線(1.6mm) + ボックス間渡り線(1.6mm)[計2本:1.6+1.6]
- 施工条件4②に基づきリングスリーブで終端接続します。2.0mm電線が1本含まれる①・②は合計断面積が大きく「小」スリーブで圧着ダイスは「小」を用います。1.6mm電線2本のみの③・④は「小」スリーブで圧着ダイス「○」を用います。
覚えるポイント
- 3路スイッチの共通端子「0」には電源黒または負荷側を接続し、「1」「3」は相互連絡線とする。
- 本問Bの2.0mm1本+1.6mm2本は小スリーブ・刻印「小」、1.6mm2本は小スリーブ・刻印「○」です。別の径・本数・線種は適合表で選び直します。
間違えやすいところ
- ジョイントボックスBの電源接続部(2.0mm+1.6mm×2本)で誤って「○」刻印で圧着してしまう欠陥。
- 露出形コンセントや角形引掛シーリングの台座ケーブル引込口を欠き取ってしまうミス(施工条件で下部裏面挿入が指示されている)。
- メタルラス壁貫通部の防護管に通す電線を間違える、またはバインド線による固定を忘れる施工漏れ。
出題の前提:平成28年度第二種電気工事士下期技能試験(候補No.6)試験問題・施工条件および公式解答例
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期技能試験(12月3日) 課題6』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
平成28年度第二種電気工事士下期技能試験(12月3日) 課題6
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成28年度第二種電気工事士下期技能試験(12月3日) 課題6の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

