学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
平成27年度第二種電気工事士上期技能試験 課題1の概要
平成27年度上期 技能試験 課題1(自動点滅器・メタルラス壁貫通防護・配線器具回路)
技能試験 · 複線図の作成 / 自動点滅器代用端子台 / メタルラス壁貫通防護 / リングスリーブ圧着マーク / 差込形コネクタ接続
図に示す配線図および施工条件に従って配線・施工を完成させなさい。 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は図1に従う。 2. 自動点滅器代用の端子台は図2に従って使用する(端子1:電源非接地側、端子2:電源接地側および負荷接地側、端子3:屋外灯への出力側)。 3. 電線の色別: ① 電源からの接地側電線はすべて白色を使用する。 ② 電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線はすべて黒色を使用する。 ③ ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、コンセントの接地側極端子(W表示)、端子台の記号2端子には白色電線を結線する。 4. ジョイントボックス部分の接続方法: ① A部分はリングスリーブによる終端接続とする。 ② B部分は差込形コネクタによる接続とする。 5. 埋込連用取付枠はコンセント部分に使用する。 6. メタルラス壁貫通部分には防護管(VE14)およびバインド線による防護措置を施す。 7. ランプレセプタクルは台座のケーブル引込口を欠かずに下部(裏側)から挿入する。 ※屋外灯「ロ」部分は施工省略。 【図示寸法・試験固有の施工条件】電源端〜A、A〜スイッチ、A〜B、B〜レセプタクル、B〜コンセントは各150mm、B〜自動点滅器代用端子台と端子台〜屋外灯側省略端末は各200mmとする。ジョイント部を通過する心線にも、その部分ですべて接続箇所を設ける。短いVVR外装を残すため、問題1頁の図でA部分を折り曲げてからB部分を剥ぎ取る。電源側および施工省略部分へ至る端末は被覆を剥かず切断したままとする。VVF用ジョイントボックス・スイッチボックスの取付け、接続部のテープ巻き、保護板への固定は本試験では省略する。
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解答
ジョイントA(リングスリーブ):電源黒(2.0)+スイッチ黒(1.6)+渡り黒(1.6)で刻印「小」、電源白(2.0)+渡り白(1.6)で刻印「小」、スイッチ白(1.6)+渡り赤(1.6)で刻印「○」。ジョイントB(差込形コネクタ):接地側白4本(4本用)、非接地側黒3本(3本用)、スイッチ返り赤とランプレセプタクル黒2本(2本用)。端子台:端子1に黒(1.6)、端子2に白2本(1.6×2)、端子3にVVR黒(1.6)。取付枠はコンセントへ取り付け、防護管はバインド線で支持する。
解説
配線図を複線図に展開する際は、まず電源の接地側(白)を各負荷(ランプレセプタクル、コンセント、自動点滅器受光部)へ導き、次に非接地側(黒)を点滅器(スイッチ、自動点滅器端子1)およびコンセントへ直接配線します。その後、スイッチから制御対象の負荷(イの赤線からランプレセプタクル黒、端子台3から屋外灯黒)を結びます。本問のリングスリーブはいずれも小サイズです。1.6mm電線2本は刻印「○」、2.0mm電線1本と1.6mm電線1本、または2.0mm電線1本と1.6mm電線2本の接続は刻印「小」で圧着します。
解き方
- 配線図と施工条件から、常時接地(白)、常時非接地(黒)、各負荷への点滅線の接続先を洗い出して複線図を作成する。
- 支給材料表を参照し、電線寸法(VVF2.0-2C、VVF1.6-2C/3C、VVR1.6-2C)に合わせて各ケーブルの外装・絶縁被覆を剥ぎ取り加工する。
- 端子台、コンセント、スイッチ、ランプレセプタクル(極性・受金ねじ部に白)の器具結線と、VE防護管のバインド線支持を行う。
- ジョイントボックスAは規定刻印(小・○)に従ってリングスリーブで圧着し、ジョイントボックスBは極数に合った差込形コネクタで接続する。
- 【図示寸法・試験固有の施工条件】電源端〜A、A〜スイッチ、A〜B、B〜レセプタクル、B〜コンセントは各150mm、B〜自動点滅器代用端子台と端子台〜屋外灯側省略端末は各200mmとする。ジョイント部を通過する心線にも、その部分ですべて接続箇所を設ける。短いVVR外装を残すため、問題1頁の図でA部分を折り曲げてからB部分を剥ぎ取る。電源側および施工省略部分へ至る端末は被覆を剥かず切断したままとする。VVF用ジョイントボックス・スイッチボックスの取付け、接続部のテープ巻き、保護板への固定は本試験では省略する。
答えの内訳
- ジョイントボックスAの接続と圧着刻印:①非接地側:電源黒(2.0mm)+スイッチ「イ」黒(1.6mm)+B間渡り黒(1.6mm)の3本接続でリングスリーブ小・刻印「小」。②接地側:電源白(2.0mm)+B間渡り白(1.6mm)の2本接続でリングスリーブ小・刻印「小」。③スイッチ返り線:スイッチ「イ」白(1.6mm)+B間渡り赤(1.6mm)の2本接続でリングスリーブ小・刻印「○」。
- 施工条件4①によりA部分はリングスリーブ接続です。電源側ケーブルVVF2.0-2Cが含まれるため、2.0mm+1.6mm×2本は小スリーブで刻印「小」、2.0mm+1.6mm×1本も小スリーブで刻印「小」、1.6mm×2本のみ小スリーブで刻印「○」となります。
- ジョイントボックスBの接続(差込形コネクタ):①接地側(4本用):A間渡り白+ランプレセプタクル「イ」白+コンセント白+端子台へ向かう白(すべて1.6mm)。②非接地側(3本用):A間渡り黒+コンセント黒+端子台へ向かう黒(すべて1.6mm)。③スイッチ「イ」点滅回路(2本用):A間渡り赤+ランプレセプタクル「イ」黒(すべて1.6mm)。
- 施工条件4②によりB部分は差込形コネクタ接続です。支給材料にある4本用、3本用、2本用のコネクタ各1個を用い、接地側4本、常時非接地側3本、点滅線2本をそれぞれ正しく収容して接続します。
- 自動点滅器代用端子台(3極)の結線:端子1:BからのVVF1.6黒(非接地側)。端子2:BからのVVF1.6白および施工省略屋外灯へのVVR1.6白(計2本)。端子3:施工省略屋外灯へのVVR1.6黒(点滅出力側)。
- 図2の内部結線図より、端子1は内蔵リレー接点入力とCdS受光回路へ繋がる非接地側、端子2はCdS回路共通の接地側(施工条件3③により白を結線)、端子3は負荷「ロ」へ通電する接点出力側となります。端子2には電源接地側と負荷接地側の2本を共締め結線します。
- 器具施工およびメタルラス壁貫通部の防護措置:コンセントに埋込連用取付枠を装着。ランプレセプタクルの受金ねじ部端子に白、中心接触片端子に黒をネジ留め。メタルラス壁貫通部ではVVF1.6-2Cに防護管(VE14)を通し、バインド線で確実に巻き付けて支持する。
- 施工条件5に従い取付枠はスイッチではなくコンセント側に装着します。施工条件6に従いVE管を貫通部に配置してバインド線で管を固定支持し、施工条件7に従いランプレセプタクルの外郭は切り欠かず裏面からケーブルを挿入して施工します。
覚えるポイント
- リングスリーブ圧着刻印:1.6mm×2本は「○」、2.0mmを含む組合せ(2.0+1.6×1本、2.0+1.6×2本)は「小」を用いる。
- 自動点滅器代用端子台の端子2(接地側)には電源側白電線と負荷側白電線の2本が同時に接続される。
- メタルラス壁貫通部にはVE防護管を通し、バインド線で脱落しないよう固定支持する。
間違えやすいところ
- ジョイントAの電源白(2.0mm)と渡り白(1.6mm)の2本圧着において、刻印を「○」にしてしまうミス(2.0mmが含まれるため「小」が正解)。
- 埋込連用取付枠を施工条件で指定されたコンセントではなく、単独スイッチ側に誤って取り付けてしまうミス。
- 自動点滅器代用端子台の端子1(電源黒)と端子3(負荷黒)の接続を逆に結線してしまうミス。
出題の前提:平成27年度第二種電気工事士上期技能試験(平成27年7月25日実施)問題用紙記載の施工条件及び公式公表解答例
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士上期技能試験 課題1』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
平成27年度第二種電気工事士上期技能試験 課題1(2015/07/25実施)
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成27年度第二種電気工事士上期技能試験 課題1(2015/07/25実施)の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

